正真正銘の狩猟犬の血を引くイングリッシュ・セッターの特徴

引用の出典元:www.animalplanet.com

広大な領地での狩りをする場面で、スピードを落とさずに長時間走ることができるようように作られたイングリッシュ・セッターは、正真正銘の狩猟犬の血統を引いた犬種として、またすぐれた運動能力をもつアスリートのような特徴がある犬種です。

自信に満ちたように顔を上げ、踏みしめながらも軽々としたリズムで歩く姿は、全体的に優雅な雰囲気を漂わせています。

しかし、一旦走り出せば風のように速く、獲物を見つけた時は騒ぎ立てることもなく静かに座りしっぽを上に挙げている姿は感動すら覚えます。

イングリッシュ・セッターの平均的な体重は、男の子で28kg前後、女の子で25kg前後です。体高は、男の子で64cmくらい、女の子で60cmくらいとされています。大型犬としてはやや小ぶりのサイズですが、無駄のない筋肉に覆われた身体で引き締まっています。

イングリッシュ・セッターの身体に沿って流れるように生えた被毛は若干少な目ですが長毛で、耳と後脚の腿から下にかけて羽根のような飾り毛があります。

白の地色に、黒や茶などの色の小さな斑点や断片的な模様があり、これがイングリッシュ・セッターの特徴となっています。

毛色は、キャンバスに絵の具をこぼしてばら撒いたような、独特の「ベルトン・カラー」という柄が特徴的です。

ブルー・ベルトン(ブラック&ホワイト)、オレンジ・ベルトン(オレンジ&ホワイト)、レモン・ベルトン(レモン&ホワイト)、レバー・ベルトン(レバー&ホワイト)など、ホワイトの入るカラーはベルトン模様が好ましいとされています。トライカラーは、ブルー・ベルトン&タン、レバー・ベルトン&タンとなります。

イングリッシュ・セッターの歴史は2人の人物から始まった?!


イングリッシュ・セッターの起源については詳細な記録はないそうですが、イングリッシュ・セッターの祖先はスペインからイギリスに渡ったスパニッシュ・ポインターやスプリンガー・スパニエル、または大型のウォーター・スパニエルなどではないかと考えられています。

猟銃の無い時代の鳥猟は、捕鳥網に向けて鳥を飛び立たせる猟法や鷹を使う鷹狩りが主なものでしたが、鳥を追いたて飛び立たせる仕事をしていたのがスパニエル系の犬たちでした。

このスパニエルたちの中に、獲物を見つけるとその場に静かに座り込み、猟師に知らせようとする犬が現れ、この「座り込む」の英語である「set」が語源となって、セッティング・スパニエルの名がついたようです。

15世紀に入ると、セッティング・スパニエルたちはポインターやウォーター・スパニエル、スプリンガー・スパニエルなどと交配され育種が進められていきます。

時代が進み、1825年から40年近くかけてエドワード・ラヴェラックという人がイングリッシュ・セッターの繁殖に熱心に取り組み、彼が繁殖をした犬たちが現在のイングリッシュ・セッターの基盤となっています。

ちなみにイングリッシュ・セッターの毛色を表す「ベルトン」という用語は、このラヴェラックによって作られた造語です。馬や牛の糟毛や、色の濃いしっかりとした斑点のある毛色のことを指すもので、ラヴェラックがよく狩りをしていた「ベルトン」という村の名前にちなんでつけられたと言われています。

その他にもパーセル・ルーエリンという人が、イングリッシュ・セッターの歴史に影響を与えた繁殖家として有名です。

彼はラヴェラックから原種となるイングリッシュ・セッターを入手し、ルーエリン独特の論理に従って狩猟能力を高める繁殖をし始めました。セッターとはまったく関係のない犬種と交配させ、狩猟能力に長けたセッターを作り出すことに成功し、その多くはアメリカへ輸出されていくことになって大変な人気となりました。

こうして、ラヴェラックが作り出したイングリッシュ・セッター(ラヴェラック・セッター)と、ルーエリンが作り出したイングリッシュ・セッター(ルーエリン・セッター)の2種が誕生し、ラヴェラック・セッターはドッグ・ショーで活躍し、ルーエリン・セッターは狩猟の現場で活躍するといった、同じイングリッシュ・セッターを基礎としながらも別々の道を歩むことになっていくのです。

日本に入ってきたのは明治時代でしたが、優秀な猟犬として歓迎され、今でもたくさんのイングリッシュ・セッターが現役の猟犬として働いています。

人懐っこくて甘えん坊な性格が特徴的なイングリッシュ・セッター

引用の出典元:www.thesundaytimes.co.uk

イングリッシュ・セッターは大きな身体に似合わず、とても人懐っこく甘えん坊。小さな子どもや他の犬とも仲良くでき、穏やかで優しい性格が特徴です。

一方で、現代でも実際の狩猟でも使われるだけあって、活発さ・力強さや逞しさ、忍耐力を持っています

イングリッシュ・セッターはショータイプの系統と、猟犬などのフィールドタイプの系統に分かれており、ショータイプ系統は人懐っこさが前面に出た家庭犬向きの性格、フィールドタイプ系統は狩猟意欲が強く、活発さが前面に出た性格です。

系統が分かれてはいるものの、元々は狩猟犬なので基本的に飼い主の言うことは素直に聞く資質をもっていますから、社会でのルールを教えることも難しいことではありません。

ただし、マイペースで気ままなところもあるので、飼い主は根気よく諦めずに繰り返し教える必要があります。

イングリッシュ・セッターの寿命はどれくらい?


イングリッシュ・セッターの平均寿命は10~12歳程度とされています。

他の大型犬種との差は、あまり無いようですね。

もちろん、生まれつきの体質や普段の生活環境などによって、平均寿命より長生きする犬はたくさんいます。

愛犬に出来るだけ長生きしてもらうには、普段からの健康管理が大切です。

日頃からスキンシップをたくさん取って、体調や精神的なちょっとした変化を見逃さずにしてあげてください。

イングリッシュ・セッターの特徴的な病気は?

引用の出典元:findpik.com

イングリッシュ・セッターは、遺伝的に先天性難聴が起きやすいといわれる犬種です。

猟銃の音にも動じないということが求められるため、聴力が落ちていることに気づかず、そのまま繁殖が続いてしまったという背景もあるようです。

とても観察力のある犬ですから、難聴であっても家庭犬としては不自由なく生活を送ることは可能です。

小さいうちから、私たち飼い主が聴力に注意することは大事ですし、定期的に動物病院で聴力検査を行うと安心できますね。

また、大型犬に多いといわれる「股関節形成不全症」や「肘関節形成不全症」が起きることがあります。

成長期に十分な運動と栄養、休息を与えることで改善することがありますが、場合によっては外科的な手術が必要になることがあります。

その他にも、大型犬ならではの「胃捻転」や「胃拡張」にもなりやすいので、食事は1日2回以上に分けたり、食後は激しい運動をさせずに落ち着いて過ごさせましょう。

イングリッシュ・セッターと楽しく暮らすための飼い方とは?


イングリッシュ・セッターはもともと狩猟犬だったので、飼い主と一緒に作業をするのが大好き!

ですから、お散歩も飼い主さんとの共同作業ですから、犬たちは「待ってました!」とばかりにウキウキすることでしょう。

運動量が豊富な犬種ですから、毎日少なくとも1~2時間程度の運動やお散歩をしてあげてください。お散歩途中に小走りになってみたり、ゆっくり歩いて「今日は良いお天気だよね」などとたくさん話しかけ、楽しい時間を過ごしましょう。

どの犬種にも言えることですが、犬たちは感受性が豊かで私たち人間の感情を鋭く読み取ってくれます。

日頃から、良くコミュニケーションを取っておくことで、「やって欲しいこと・止めてほしいこと」などのしつけについても伝わりやすくなります。

イングリッシュ・セッターの被毛は、柔らかい長毛で毛玉ができやすく絡まりやすいので、散歩から帰ったら5分でも良いですから毎日ブラッシングをしてあげましょう。

コームなどで、胸や脚などの飾り毛のもつれも取っておくことをお勧めします。

子犬なのにすでに猟犬の雰囲気ばっちり!の動画はコチラ♪

引用の出典元:www.youtube.com

コロコロした体型で幼さが残る子犬でありながら、疑似獲物を狙う姿はイングリッシュ・セッターそのもの。

イングリッシュ・セッターの特徴まとめ


運動能力に長けていて凛々しいかと思えば、甘えん坊の一面もあるイングリッシュ・セッターとの暮らしは、きっと楽しいに違いない!

イングリッシュ・セッターは、海や山でアウトドアを愛犬と一緒に楽しみたい!という方にはピッタリの犬種です。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi anddog_nao
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