コリーの特徴:フサフサとした被毛の高貴な犬種

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  • サイズ:大型犬
  • 体高 :オス:56~66cm メス:51~56cm
  • 体重 :オス:27~34kg メス:23~29kg

コリーは、豊かな被毛を揺らしながら、優雅に歩く姿が特徴的です。

コリーの被毛は、美しくなびく長いオーバーコートと、短くて密度の高いアンダーコートのダブルコートです。特に首のまわりの被毛は長く、まるで上質なストールを巻いているかのような気品の高さを感じさせます。

コリーの被毛の色は4種類あります。


  1. セーブル・・濃い褐色のダークと、ベージュ色のピュア。
  2. トライ・・ブラック、タン、ホワイトの3色からなり、おもにブラック色が主体。
  3. ブルーマール・・ブラック色が白く抜けグレーとタン、ホワイトの大理石模様。
  4. ホワイト・・体の75%以上が白色で、頭部と体の一部にセーブル、トライ、ブルーマールのいずれかの色が入る。

名犬ラッシーに登場したコリーは濃い褐色のセーブルの被毛です。

コリーは大型犬ながらも、もともと牧畜犬として活躍していた頃の名残から、その足取りは軽く俊敏性にたけているのも特徴です。


コリーの歴史:昭和に大ブームを引き起こしたコリー


  • 原産国:イギリス(スコットランド)
  • 用途 :作業犬、牧羊犬

コリーの原産国はイギリスのスコットランドです。今から2,000年以上前にローマ侵略軍がイギリスへ上陸した際に連れてきた作業犬が起源です。

その後、現地の犬と交配され、さらにボルゾイとの交配によって、コリーが生まれたと言われています。

コリーは牧羊犬としても能力が高く、コリー1頭で50頭もの羊を誘導し、畜舎から牧草地までの管理を行えるほどでした。時には水難救助犬として水を恐れることなく、果敢に人々の命を救ったという記録も残されています。

1860年代に、犬好きで有名なイギリスのビクトリア女王がスコットランドを訪問した際に、兄弟種で毛の短いタイプのスムース・コリーを連れ帰りました。

スムース・コリーの普及とあわせて、さらに穏やかなラフ・コリーも知られるようになり、イギリス貴族達から愛されるようになりました。

初めて日本にコリーが輸入されたのは、今から100年以上も前の1900年(明治33年)と言われています。

1940年に、イギリス系アメリカ人のエリック・ナイトによる単行本「名犬ラッシー 家路 Lassie Come-Home」が出版されたのを原作として、世界中で名犬ラッシーの映画やドラマが数多く作成されました。

1954年から1974年まで、アメリカのテレビドラマ「名犬ラッシー」が放映され、アメリカの富裕層からもコリーは人気を得るようになります。

日本でも1959年(昭和34年)から1964(昭和39年)年にかけてTBSテレビで放映され、1975年(昭和50年)から1976年(昭和51年)にはフジテレビでも放映されました。

昭和の高度経済成長という時代背景もあり、昭和のお金持ちは「コリーを飼っていた」といわれるほど、コリーを飼育している家庭が増えたのです。

さらに1996年(平成8年)1月から約8ヶ月間にわたり、フジテレビ系列の世界名作劇場で、アニメ作品として名犬ラッシーが放映されました。

2005年には、アイルランドで再度映画化され、コリーと少年の愛情物語に人々が涙し、今なおコリーは愛され続けています。

それほど昭和の日本でブームだったコリーですが、狭い住宅事情や共働きや、誤ったしつけ方による無駄吠えなどが原因で、現在はコリーの飼育頭数は少なくなっています。

全てのコリーの飼育頭数は不明ですが、2014年度ジャパンケネルクラブのラフ・コリー登録頭数は64位で95頭です。これは、その年に生まれたコリーの純血種の子犬の血統書を新規に発行する数ですが、決して多くはありません。

愛情が深いコリーの性格がよくわかる名犬ラッシーの物語

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「名犬ラッシー」はコリーの性格をよくあらわしています。ここで簡単にあらすじをご紹介しましょう。

名犬ラッシーは、イギリスのヨークシャー州の炭鉱町に住んでいた飼い主である少年ジョーと、コリーのメス、ラッシーの物語です。

ある時、少年の家庭の経済的事情から、コリーのラッシーは貴族に売られてしまいます。ラッシーは深い悲しみと飼い主への愛情から、毎日脱走を繰り返し、とうとう800キロも離れた少年の待つ遠い故郷まで帰ってくるのです。

ラッシーは厳しい家路の途中、猟銃に撃たれたり、老夫婦のお世話になったり、様々な経験を重ねて、ようやく少年ジョーと再会することができました。その後ラッシーは赤ちゃんを産み、皆幸せに暮らすことができました。

物語の中でも、コリーは決まった時間に上手に脱走するなど、とても頭が良い性格です。長い家路に向かう途中、辛いことがあっても、あきらめずに辛抱強く帰ってきたという、飼い主に深い愛情を持つ性格だというのがよくわかりますね。

コリーは、洞察力にも優れているので、家族の行動を把握して自分がどのように行動すれば良いのか、といった能力にもたけています。

コリーの性格まとめ


  • 愛情深い
  • 穏やか
  • 忍耐強い
  • 従順
  • 洞察力に優れる

コリーの寿命と日頃のケア


コリーの平均寿命は14年くらいと考えられています。

コリーは牧畜犬としての起源を持っていますので、毎日30分程度の長めの散歩を2回行い、時にはドッグランを活用したり、ジョギングをさせたりと、運動不足にしないように飼育しましょう。

被毛は長いですが、毎日ブラシをかける必要はありません。2日に1回程度、ピンブラシやコームで手入れを行いましょう。

季節の変わり目など、換毛期には、1週間に1回程度は根元からブラッシングを行って血流をアップすると同時に、抜け毛の手入れを行って健康で清潔な地肌環境を整えましょう。

また、コリーは室内での飼育によって、フィラリアや雨風や暑さ寒さといった外飼いのリスクを減らすことができます。

10歳程度になると、脚が弱ってくるので、体調をみながら適度な運動と清潔を心がけ、時々マッサージを行うなど、健康寿命を伸ばしてあげましょう。

コリーがかかりやすい病気

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次に、コリーが気をつけるべき病気について見ていきましょう。

コリーアイ


コリーが特にかかりやすい病気には、遺伝による「コリーアイ」が挙げられます。視力障害や眼内出血、網膜はく離による失明するケースがあります。


フルンケル症


遺伝的に、口唇周辺に慢性的なかゆみなどが発生することがあります。


マラセチア感染症


マラセチア菌という真菌の感染による皮膚炎や外耳炎を引き起こすことがあります。


イベルメクチンショック


コリーは血液脳関門の働きが弱い傾向にあるため、フィラリア予防薬に含まれるイベルメクチンという成分に反応しやすい傾向にあります。通常の予防薬の濃度であれば安全です。


胃捻転


胃が回転して入口と出口がふさがれて突然死亡することもあります。

その他、皮膚病にかかりやすいこともありますが、コリーを十分に知り尽くしている、信頼のあるブリーダーさんからコリーの子犬を購入し、その際に注意点を確認しておきましょう。


しつけをグングン覚えて飼いやすいコリー


コリーは、家庭犬として優れた犬種です。コリーは賢く、服従性も高く、訓練を喜んで受け入れる性格ですから、しつけがしやすいのが特徴です。

大型犬ではありますが、リードを引っ張る事もないので、女性でも楽しく散歩ができます。ただし、1日30分程度の散歩を2回することは必要です。

コリーの首まわりの豊かな被毛を保護するために、室内では首輪をせずに飼っている方が多いです。散歩の時にはベルト幅の広い首輪やクッション性の高い首輪を用意してあげると、被毛を傷つける事もなく安心です。

また、コリーは赤ちゃんや子供に対しても穏やかに接することができるので、お子さんがいる家庭や、これから赤ちゃんを考えている家庭でも安心してコリーを迎え入れることができます。

仮に先住犬や他の生き物がいても、コリーは穏やかですので、ケンカをしかけたりすることもなく、飼いやすいのも特徴です。

コリーは体臭が少ないタイプの犬種ですので、シャンプーの回数は普通に行えば大丈夫です。通常は2ヶ月に1回程度のシャンプーを行い、換毛期は1ヶ月に1回程度のシャンプーを行いましょう。

長く豊かな被毛を美しくキープするためにも、定期的にブラッシングを行い、地肌に新鮮な空気を通しておくと、皮膚病の予防にもなるのでおすすめです。

コリーは草原を走るイメージがありますが、大きい庭がないと飼えない、ということはありません。逆にコリーは飼い主の側にいたい気持ちが強いので、出来れば室内飼いであまり留守にしない家庭のほうが安心して暮らせます。

コリーは生後4ヶ月頃から警戒心が出てきます。もともと吠えて異変を知らせるという牧畜犬です。飼い主さんが留守がちな場合は、コリーが警戒心から吠えてしまうこともありますので、きちんとしたしつけを身につけさせておけば安心です。

穏やかに見守る保護者みたいなコリー

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生後3週のコリーの赤ちゃんの動画です。7頭も産まれたみたいです。

床に置いてあるぬいぐるみと同じぐらいの大きさで、ホント小さくて可愛い~♪

おっぱいをあげるお母さんコリーの寛容な姿もイイですね。

疲れてお母さんコリーと一緒に眠る赤ちゃんは、もう画面でもイイから触りたくなっちゃいます。

穏やかで気品のあるコリーを育てよう


攻撃性もなく、飼い主に従順で陽気なコリーは人間が大好きです。優雅な毛並みをなびかせる姿は、飼い主を癒します。室内飼いでゆったりと育てて、散歩の時はたくさん運動させてあげましょう。

子供や他の動物とも仲良くなれる性格ですし、抜群の頭の良さでどんどんしつけも覚えるコリー。多くのコリーは警戒心を感じたら、吠えて飼い主さんに知らせます。無駄吠えをさせないしつけをしましょう。

飼い主さんのしつけで、穏やかで気品のあるコリーの特性をどんどん伸ばすことができますから、とても楽しいですよ。

コリーの遺伝的な病気は、さほど心配することはなく、ブリーダーさんはきちんと把握していますから、健康で賢いコリーを安心して購入できます。

大型犬の中でも、しつけしやすく、手がかかりにくいコリーです。あなたの人生のパートナーとしてコリーを迎えてみてはいかがでしょうか!

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