とにかく引っ張る!!パワー全開の大型犬は問題犬なのか!?

赤ちゃんの時に捨てられ、一度は家族を見つけたものの、そのパワフルさから「手に負えない」とすぐに手放されてしまったマッシュ。

明るく素直で人が大好きなマッシュなら、いつかきっと素敵な家族が見つかると思いました。しかしそのためにはある程度コントロールが出来る程度にトレーニングをしておく必要があります。

家庭にもらわれるチャンスをつくること、貰われていった家庭にきちんと順応して2度と飼育放棄されることのないようにするのが私の役目だと思いました。
それこそが『保護犬に対するリトレーニング』の目的なのです。

まずはじめにマッシュと散歩をしてみて感じたのが、本当に力が強い!
トレーナーとして大型犬・超大型犬とも多く触れ合ってきましたが、とにかく引っ張る力が強く、さらにあっちこっちに振り回されるような状態になりました。

そこで、散歩ではなく遊ぶことに切り替えてみました。
保護場所の誰もいない広い敷地でロングリードをつけて、ひとまず数分間好きなように動かせて見守ることにします。

マッシュはただ力が強いだけでなく、かなりの運動不足で体力があり余っているということとストレスが非常に溜まっていることを感じたからです。

狂ったように走り飛び回っていましたが、案の定5分も経たないうちに落ち着きを取り戻して、こちらが掛ける声に聞く耳を持てるようになってきました。

「おすわりひとつ出来ない」「引っ張りがひどくまともにお散歩出来ない」と言われたマッシュですが、まず必要なのは『おすわり』や『横について歩く』などのしつけではなく体力&ストレスの発散。

犬としての本能が満たされないまま、叱ることなどで「問題」を押さえつけるだけでは当然本質的な解消にはならず、時間が経てばまた同じことがくり返されるだけなのです。

吸収力抜群♪きっとすばらしい家庭犬になるはず!

たっぷり運動をさせるとマッシュはとても落ち着き、こちらの声に応えるようにしながらそばを歩いてくれるようになりました。

マッシュの持つ素直な性格は、トレーニングの場面でも如実に現れて、ほめたり注意したりすることに対してきちんと反応して、こちらの指示に一生懸命応えようとしてくれました。

お散歩に出る前に頭や体を使う遊びをすることで、その後おとなしく歩けるようになりました。何度かくり返しているうちに散歩前の遊びの時間が徐々に短くなっても、すぐに落ち着くことが出来るようになってきました。

体力や気力が満たされることで、みんなが困らされていた飛びつきや強い引っ張り癖が一気に落ち着き、トレーニングの次段階が見えてきました。

もちろんこれですべて解決!というわけではなく、あくまでこれはしつけトレーニングの入り口に過ぎません。しかしこの糸口がつかめないことで、里親探しのスタートラインに立てない犬も数多くいるのです。

この後もマッシュはさまざまなトレーニングをしましたが、とにかくやる気に満ちあふれているのでぐんぐん吸収し、成長を見せてくれました。
しっかりと自分だけに向き合い、かまってもらえることがうれしいという気持ちが痛いほど伝わってきました。

何歳になっても成長の伸びしろはたっぷり!

リトレーニングは新たな飼い主さんが見つかるまで、まだまだ続くのです。

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