子犬と思ったらディンゴだった

引用の出典元:www.thedodo.com

オーストラリアのニューサウスウェールズでメスの野良犬が保護されました。

発見した男性は、隣人の農場で作物を食べている子犬を見て、母犬の姿を探しましたが見当たりません。見れば、まだ3ヶ月ぐらいの子犬です。

本来ならぷっくりと成長しているはずが、子犬は骨盤が浮き上がるほど痩せており、栄養失調のせいで被毛はパサパサでした。

「このまま放っておけば、彼女はおそらく死んでしまうだろう。しかし、シェルターに連れて行けば安楽死されるだろう」

そんな思いを抱えながら、彼は子犬を保護し"マヌカ"と名付けました。そして彼は気が付きます。

「これは普通の犬ではない!ディンゴだ!」

害獣として絶滅の危機に

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ディンゴは、オーストラリアに何千年も住んでいた先住民族と共に暮らしてきた野性犬で、1万8千年ほどの歴史があると言われています。

見た目は普通の犬のようですが、ディンゴは大きな尖った耳と長い犬歯が特徴で、獰猛な性格です。群れで家畜や作物を食べるため、害獣扱いされています。

まれに人間を襲って食べることさえあるという、恐ろしい存在として扱われているのです。

駆除によって純血のディンゴの数は激減し絶滅の危機に瀕していることから、保護組織によって安全に収容されています。

男性はマヌカを『Dingo Den Animal Rescue』という、ディンゴの聖域を設ける保護組織に連絡を入れることにしました。

施設に到着した当初、マヌカはほかのディンゴとも距離を置いており、人間を一切寄せ付けなかったそうです。

ディンゴの聖域で暮らす

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生肉や卵、魚などを食べ、毎週のスキントリートメントを受けたマヌカ。保護された時の体重は4キロでしたが、半年後には17キロにまで成長します。

ほかのディンゴもマヌカを受け入れたことは、彼女がこの聖域で快適に暮らすのを助けました。マヌカはディンゴ同士で追いかけっこするのが大好きになります。

人間には警戒心しかなかったマヌカでしたが、まるで別の犬になったかのように、人間に抱かれることも恐れなくなっていきました。

残念なことに、マヌカを野生に戻せば駆除対象となって殺されてしまう可能性が高いため、マヌカは聖域で生きていくことになります。

保護組織としては、マヌカのように保護されたディンゴのために、将来的には動物保護区として広大な敷地を用意したいと考えているとのこと。

かつては先住民族と共存してきた犬でありながら、現代では害獣という運命を背負わされたディンゴ。

現代人は迷惑な動物と共存することが出来ず殺してしまいますが、可哀想で理不尽な気がするのと同時に、傲慢さへのツケがいつか来るのでは、と感じました。

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