倒れていた犬はここまで酷い状態だった

引用の出典元:www.facebook.com

動物保護施設もあるのですが、運悪くその日は金曜日の夜遅い時間でした。もう時間的に閉まっていたこともあり、救助してもらうことも診察を受けることもできない状態だったのです。

出典:Granite Hills Animal Care


獣医のアンディー・マティスさんは、保護した犬を急いで自分の診療所に連れて帰り診察します。貧血を始め、低体温症、栄養失調や脱水症状を起こしていました。

保護犬はアメリカン・ピット・ブル・テリアのミックスと思われるメス犬でした。可哀想なことに「膣脱」という膣や子宮が体外に飛び出してしまう症状を抱えていたのです。

長い間脱出していたようで表面は乾き、すでに潰瘍のようになっていました。

彼女は保護されるまで、どんな生活を送り、どれだけの痛みを伴っていたのでしょう。

もし、飼い主に捨てられた理由が彼女の病気だとしたら、あまりにも無責任としか言いようがありません。

もともとピットブルは筋骨隆々の体が特徴です。しかし、この子はガリガリに痩せて、あばら骨は無残に浮き出てしまっていたのです。

やはり安楽死をさせたほうが良いのか?

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「安楽死させたほうが良いのではないか?」あまりにも人を警戒し、瀕死の状態にある彼女を見て、安楽死という選択も頭をよぎったそうです。

ここまで体力を失った犬に高度医療を施したところで、助かる確率は高くないことはわかっていました。

フェイスブックには、多くのコメントが寄せられ、「彼女が生きる意志があるなら、そこに賭けてほしい!」という声に励まされ、治療を決断します。

しかし、獣医はこの子の状態を回復させるには、自分のスキルと病院の設備が十分ではないと判断し、犬をジョージア大学に連れて行き、最適な治療をお願いしました。

瀕死だった彼女はヒーターで体を温められて体温を取り戻し、無事に膣脱の手術を受けることができたのです。

グレイシー怖くないよ!美味しいご飯を一緒に食べよう

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「グレイシー・クレア」と名前を付けられた保護犬は、なんとか一命を取り留めたものの、体の回復をさせるためには食事を食べさせる必要がありました。

しかし、グレイシーは長年の警戒心や不信感からか、フードボールからは一切ご飯を食べられませんでした。かろうじて獣医の手からほんの少しの餌を食べることしかできなかったのです。

もしかしたら、グレイシーはフードボールを初めて体験したのかもしれません。

「このままでは体力が戻らず、グレイシーは死んでしまう・・・。」

獣医のアンディー・マティスさんは、とあることを試してみます。

グレイシーのケージに一緒に入り、自分も犬と同じ食器を使って食事を摂れば、きっと安心してボールからご飯を食べられるのではないか?と考えたのです。

最初は恐る恐るだったクレアですが、獣医さんの様子をチラチラ見て安心したのでしょう。それが功を奏して、クレアはボールからご飯を食べることができたのです!しかも美味しそうに!

フェイスブックにアップされた動画は、わずか3週間足らずで、のべ700万回以上閲覧されました。

さりげなくグレイシーを見守り、美味しそうに犬のボールからスプーンで食事を摂る獣医さんの姿に心が熱くなります。

きっと多くの方が、優しくグレイシーをなでる獣医さんから、深い愛の形を感じとったことでしょうね。

高額な医療費への募金が寄せられた

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グレイシーに募金活動をしてくれた方々、オモチャやおやつ、そして毛布を贈ってくれた多くの方々に感謝します。彼女はあともう少しのケアを続ける程度にまでだいぶ回復しました。

ただ、クレアの他にもシェルターには手を差し伸べられるのを待っている子たちがいます。そのことを忘れないでほしいと思っています。

出典:Granite Hills Animal Care


フェイスブックには多くのユーザーから寄付金や温かい励ましの声が寄せられました。

大学病院は事情を考慮して、医療費の全額ではなく一部のみで構わない、と温かい対応をしてくれました。

あの金曜日の晩から3週間が経ち、クレアもだいぶ回復していますが、まだメンタル面のケアも必要としています。

里親として面倒みたいという声が多く寄せられています。もうしばらく経ってクレアが元気になったら素敵な家族の元に迎えられることでしょう。

ただ、グレイシーは奇跡的にラッキーを掴んだだけです。今日も悲痛な犬の鳴き声が、多くの施設で響いている、という事実からは目を背けることはできません。

たった一人の無責任な飼い主の行動は、犬に大きなダメージを与えてしまいます。「犬と暮らす」ということをもっと深く考えてから、家族として迎えてほしいと思わずにはいられません。

いつの日か、保護される犬が1匹もいなくなる世界を切に願っています。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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