犬を飼うことの責任について

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犬がペットとして人間と暮らすということは、自らの命を飼い主に預けたも同然です。水ひとつ、エサひとつにしても犬は自分で供給できないのです。

排泄物の片付けや散歩ですら、犬は自らの意思を反映させることができないことを知ってください。

犬を飼う理由は「子どもが犬を飼いたいとせがむから」「ペットショップで目が合ったから」「何となく可愛いから」といった類のことが多いでしょう。

飼い始める理由は、そんな些細なことでも良いのかもしれません。ただ、犬と共に暮らすということは、命をコントロールできてしまう立場にあることだけは最低限理解していく必要があります。

飼い始めはそこまでの理解がなかったとしても、せめて犬が何かを訴えるかのように吠えているのなら、愛犬の気持ちを一生懸命汲み取ろうと努力してほしいのです。

そうしていくうちには、「暑いのかな」「ご飯が少なかったかな」「甘えたいのかな」「排便したいのかな」などと分かってきます。

最初は犬の飼い方など何もわからなかったとしても、こうして飼い主が努力することで互いの信頼関係が強固なものとなり、自然と愛犬を守ってあげようという愛情が生まれるはずです。

老犬にもなれば目が見えなくなったり病気になったり、排泄物で体が汚れてしまったりすることは自然なことです。愛情があれば苛立つこともなく、清潔な状態にしてあげることができます。

しかし、努力を惜しむ飼い主がいる限り、保健所に持ち込まれる犬の数は減らないでしょう。そんな努力などしたくない、と感じるなら残念ながら犬を飼うことには向いていません。

あまりにも勝手な持ち込みは拒否すべきでは?

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保健所に犬を持ち込む場合、その理由を聞かれます。

「老犬になって歩けないから」「病院に連れて行くお金がないから」「引っ越し先に連れて行けないから」「自分が歳をとって面倒が看れないから」と、そのほとんどの理由は人間の都合です。

時には、「しつけしても噛み付くから」という理由もありますが、これは犬のせいでしょうか?もう少し飼い主が犬の気持ちを考えて、それに合わせようと努力すれば解決する理由もあるのではないでしょうか。

保健所に連れてこられた犬には、里親や保護団体のレスキューがなければ殺処分という運命が待っています。

一度飼い主になったのなら、犬と同じように「命がけ」で努力するのが当たり前の姿勢だと思うのです。犬を愛するわが子だと考えれば、そんな理由で保健所に連れてはいけないはずです。

犬はペットとして人間と関わったことで、一方的に命すら奪われてしまいますが、保健所に持ち込んだ飼い主は、いったい何を失うと言うのでしょうか。

面倒なことから解放されるために保健所を利用している、と言っても過言ではないケースも多々見られます。

老いた犬や病気の犬、邪魔になった犬を殺処分してもらうための保健所であってはならないのです。

犬が快適に暮らせない状況で飼育することはネグレクトだと「動物愛護管理法」で規定されています。明らかにネグレクトによる負傷や病気の犬であっても、保健所は引き取るしかないのが現状です。

しかし、そんな飼い主に対して担当者は小さな説教を与えるのみで、何の罰則も科せられないまま悠々と自宅に帰ることができます。

同じ人間が次の日に別の犬を入手していたとしても、何の咎めもないのです。一方、残された犬たちはみな、不安で打ち震えているのです。

こんな現実に疑問を持たずにはいられません。

保健所での引取りを拒否すれば、河川や山中に打ち捨てられる犬が増えてしまうのかもしれませんが、引取り時の犬の状態によっては飼い主に何らかの罰則を適用させることはできないのでしょうか。

動物愛護管理法は機能していると言えるのか?

引用の出典元:www.env.go.jp

少し長いですが、『環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室』のHPから動物愛護管理法の一部を抜粋しますので、お読みください。

【虐待の禁止】
動物虐待とは、動物を不必要に苦しめる行為のことをいい、正当な理由なく動物を殺したり傷つけたりする積極的な行為だけでなく、必要な世話を怠ったりケガや病気の治療をせずに放置したり、充分な餌や水を与えないなど、いわゆるネグレクトと呼ばれる行為も含まれます。

なお、食用にしたり、治る見込みのない病気やけがで動物がひどく苦しんでいるときなど、正当な理由で動物を殺すことは虐待ではありませんが、その場合でもできる限り苦痛を与えない方法をとらなければなりません。

出典:環境省_虐待や遺棄の禁止 [動物の愛護と適切な管理]

【罰則】
愛護動物をみだりに殺し又は傷つけた場合は、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金に処されます。また、愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であって疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であって自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行った者は、100万円以下の罰金に処され、遺棄した者も、100万円以下の罰金に処されます。

*愛護動物とは
1 牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
2 その他、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの

出典:環境省_動物愛護管理法 [動物の愛護と適切な管理]


各都道府県は動物愛護管理法の指針に即して「動物愛護管理推進計画」を策定することも決められています。つまり、保健所は動物愛護管理法に則った行動をしなければいけない訳です。

保健所には完全にネグレクトされた犬が持ち込まれることがありますが、その飼い主が虐待の罪に問われ罰則を与えられたという話はほとんど耳にしません。なぜなのでしょう?変えるためにはどうしたら良いのでしょうか?

保健所に持ち込まれないものの、飼育の実態はどうでしょうか。筆者が老犬を連れて散歩する狭い範囲に限定しても、排泄物が山盛りになり雨や強い直射日光に喘ぐ犬たちは、すぐに顔が思い出せる子だけでも5頭、もしくはそれ以上います。

それに対して、近隣で保護活動を行なっている、という人は1人もいません。保護活動者だけでは保健所に持ち込まれる犬やネグレクトで苦しむ犬たちを全員救うことは不可能です。

保護活動者だけにまかせっきりにせず、愛犬家の私たちにもできることをしていけば、ほんの少しずつ未来は変わっていくと信じるしかありません。

筆者ができることと言えば、飼い主さんにお声掛けをしたり、自分の愛犬をダシに!?犬に声を掛けたりして、第3者の目があることを意識してもらうことぐらいですが、何もせずに無視するよりは良いと思っています。

あまりにも酷過ぎる場合は、管轄の保健所に連絡を入れて現場を見に来てもらったこともあります。

もし、みなさんのご近所に可哀想な状態で飼育されている犬がいたら、ぜひ保健所か都道府県の動物愛護管理行政担当に連絡を入れてあげてください。

犬が保健所に持ち込まれる前の段階で飼い主の意識が変われば、飼育環境も改善し無駄死にせずに済むかもしれません。

さらには、ご自身のブログやSNSなどで様々な意見や情報を発信することも大きな力になるでしょう。それが国という大きな力に影響を与えることもあるはずです。

飼い主から見捨てられてもなお、懸命に生きようとする犬たちを応援する意味でも、一人一人にできることを考えてみませんか。

【都道府県 動物愛護管理行政担当組織一覧】

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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