障がいを持って生まれてきた子犬

引用の出典元:imgur.com

帝王切開によってラブラドールから9匹の子犬が産まれました。取り上げた獣医師は、そのうちのオスの1匹に障がいがあることに気が付きます。子犬は"口蓋裂(こうがいれつ)"でした。

口蓋裂は人間だけでなく犬にも発症する先天的な形態異常です。上あごと鼻を隔てる部分が生まれつき裂けていることによって、母乳を飲んでも鼻からこぼれてしまい、生後間もなく衰弱死することが多いと言われています。

たとえ成長できたとしても、固形物が裂け目に付着し気管に入ってしまうことによる肺炎の可能性があります。

飼い主は、一通り獣医師の話を聞くと、この子犬の将来と世話を考え、獣医師に安楽死を申し出ました。しかし、女性獣医師は安楽死を簡単には引き受けませんでした。

獣医師は、障がいを理由に安易に安楽死させることに抵抗があったのです。そして、「どうしても安楽死を希望するということであれば、私がこの子を引き取って育てます!」と、飼い主に伝えました。

命を守るための懸命な世話が続く

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チョコレート色のラブラドールの子犬は、引き取った獣医師のKaffekalleさんによって"ブロンソン"と名付けられました。

実は、この日彼女は30歳の誕生日でもあったのですが、ブロンソンは神様からのプレゼントだと引き取る覚悟を決めたのかもしれません。

獣医師の覚悟と深い愛によって安楽死を免れたブロンソン。しかし、口蓋裂の子犬をすぐに手術することはできません。麻酔を行うこともあり、ある程度の成長を待ってから手術するのが一般的です。

獣医師なので、どのようにして食事を与えたら良いのかは十二分にわかっています。とはいえ、仕事を持ちながらブロンソンの面倒を看ることは容易ではありません。

動物病院にブロンソンと一緒に出勤し、1、2時間おきにカテーテルで胃の中にミルクを流し込みます。誤って気管にミルクを入れてしまえば、肺炎でブロンソンの命は危うくなってしまいます。

来る日も来る日も昼夜を問わず、ブロンソンの命を繋ぐために懸命に世話を続けました。そのおかげで、ブロンソンの体は少しずつ少しずつ大きくなっていきます。

獣医師はブロンソンの成長ぶりを「imgur」にアップし続け、安楽死の運命にあった犬が確かに生きている証を刻みました。

成長していくブロンソンの姿は、たとえ障がいを持って生まれてきたからと言って、安楽死がベストチョイスではないことを教えてくれます。

生きているって素晴らしい!

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獣医師のKaffekalleさんと一緒に買い物に行ったり、ブールを楽しんだり、先住犬2匹とも仲良く遊ぶ楽しさも経験することができました。

時には熱を出してKaffekalleさんを心配させることもありましたが、想定していた以上にブロンソンは健康体だったことが幸いしたと言います。

あの日、安楽死という運命を変えてくれた獣医師のKaffekalleさんがいなかったら、こんなに元気なブロンソンの姿を見ることはできなかったでしょう。

口蓋裂の手術が無事に成功!

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そして、1歳のお誕生日を迎え、ようやく口蓋裂の手術を受けられるだけの体に成長しました。手術台に横たわったブロンソンの横には、母親のように心配そうに見守るKaffekalleさんがいます。

口蓋裂の手術は裂け目を縫合するのですが、術後に縫い目が裂開する可能性があるため、1週間は気が抜けません。手術は無事に成功し、山場の1週間も問題なく回復へと向かいました。

口蓋裂の傷がすっかり治ったブロンソンは、オモチャを噛んで遊ぶのが大好きになったそうです。ここまで懸命に育ててきたKaffekalleさんの愛と、ブロンソンの生きる力の両方があってこそですね。

愛犬に障がいや病気があると、確かに手がかかったり心配や不安も増えたりします。でもそれ以上の喜びを愛犬から受けとることができることは幸せなことですよね。

永遠の飼い主になったKaffekalleさんの投稿したブロンソンの成長記録は50万回以上も閲覧されています。1つの命を大切にする人間の行動は、やはり多くの人に感動を与えるのでしょう。

Kaffekalleさん、ブロンソン!これからもずっと幸せな時間を過ごしてくださいね。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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