病魔が飼い主を襲う



メキシコ・モンテモレロスに住んでいたドニャさんは、愛犬ベイロンと長年暮らしてきました。そんな幸せな暮らしを打ち破るかのようにドニャさんを病魔が襲ったのです。

彼女の病気はガンでした。ドニャさんは日常生活に支障をきたすようになったため、親戚の家で大半を暮らすことになります。

しかし、愛犬のベイロンは自宅に置いて来ざるを得ず、親戚の家から自宅まで犬の世話をしに通う日々を過ごしていました。

数か月後、ドニャさんは自宅にいるベイロンの元に通えなくなるほど体調が悪化してしまったのです。入院を余儀なくされたため、愛犬の面倒は親戚に託すことにします。

ドニャさんは、自分の容態のことよりも愛犬ベイロンのことが気がかりだったに違いありません。

愛犬が行方不明に!

引用の出典元:www.gettyimages.co.jp

残された愛犬の面倒を看るために親戚がドニャさんの自宅に行ったところ…。ベイロンの姿がどこにも見当たりません。

飼い主のドニャさんが入院したと同時に、ベイロンは行方不明になってしまいました。もちろん親戚の人たちもベイロンの行方を捜したはずです。しかし、誰も見つけ出すことができませんでした。

ドニャさんの容態を考え、愛犬が行方不明になったことは伝えられないままに時が過ぎ、そして2週間後、ドニャさんはベイロンにお別れを告げることなく、病院のベッドの上で息を引き取りました。

最愛の飼い主にお別れを告げに来た愛犬

引用の出典元:www.facebook.com

ドニャさんの葬儀は、隣町で執り行われましたが、ここで奇跡とも不思議とも言える出来事が起こるのです。

親族が集まっている葬儀場の扉をガリガリと引っ掻く音、そしてワンワン吠える声!

親族は、"残念ながらベイロンはもうこの世にはいないのではないか"と考えていたので、みな一様に"まさか!?"とわが耳を疑います。

葬儀場の担当者が扉を開けると、そこにいたのは間違いなくあのベイロンでした。ベイロンは迷うことなく一目散にドニャさんの棺まで歩み寄ると、床にへなへなっと伏せてしまったです。

本来、葬儀場には犬が立ち入ることはできないのですが、親族がこの犬がドニャさんの愛犬であることを説明すると、犬も一緒に葬儀に参加することを特別に許可してくれました。

親族たちは棺の中で眠るドニャさんにお別れを告げます。すると、ベイロンも棺の中のドニャさんをのぞき込んで最後のお別れを告げました。

そして…ドニャさんの葬儀が終わるころには、いつの間にかベイロンの姿は消えていました。まさに愛する人にお別れを告げるためだけに、ベイロンは葬儀場を訪れたのです。

飼い主が死んでしまったことをベイロンはどうやってキャッチしたのか、誰にもわかりません。ましてや隣町の葬儀場で、たった今、執り行われている飼い主さんのお葬式の時間をどうやってキャッチできたのか?

人間からみたら本当に不思議としか表現できませんが、こういった能力を犬が持っているのだ、としか言いようがありません。

飼い主と愛犬の不思議な絆



ベイロンには、飼い主の一部始終がすべてわかっていたのかもしれません。きっと2人の間では心の会話があったのではないかと想像します。

ベイロン:「僕の大好きなドニャが病気で入院しちゃった。自分がお家にいたらみんなにも迷惑がかかるよね。ドニャがいないお家にいても仕方がないから、僕はここから出ていくよ。」

ドニャ:「ベイロン!ベイロン聞こえる!?私はこれから天国に行くの。ベイロンを連れて行くことができなくてゴメンね。」

ベイロン:「ドニャ、死んじゃったんだね…。だけど僕、ドニャにもう一度会いたいよ!まだサヨナラだって言ってないんだヨ。ドニャ、ドニャ!どこにいるの!?僕に居場所を教えて!」

ドニャ:「ベイロン、私はここにいるわよ。ここに来て、私に最後のお別れを告げておくれ。」

ベイロン:「ドニャ、今からそこに行くからね、絶対に僕が行くまで待っていてね。」

飼い主と愛犬にしかわからない不思議な絆が、2人を引き合わせたのでしょう。ベイロンの行方はどうなったのか不明ですが、ドニャさんに見守られて無事に生き抜いてほしいと願うばかりです。

無料で動物保護団体を支援する

協力:NPOを無料で簡単に支援できる!gooddo

この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
読者の皆様により良い情報をお届けします!

話題のキーワード

今話題のしつけ関連ワード