強い絆で結ばれていた飼い主と愛犬

引用の出典元:www.nydailynews.com

インドで暮らしていたバスカール・シュリさんは、13歳のころに犬を保護し"トミー"と名付け大切に育てていました。

バスカールさんとトミーとの間には、すぐに強い信頼関係が生まれ、2人は切り離せない関係となったのです。

18歳に成長したバスカールさんは建設労働者として働いていましたが、いつもトミーを現場に連れて行くのが習わしでした。

ところが、バスカールさんは突然の悲劇に見舞われます。8月2日、交通事故に遭ったバスカールさんは愛犬トミーを残し、若い命を落としてしまったのです。

いつか飼い主が現れると信じて…

引用の出典元:www.nydailynews.com

バスカールさんが土葬されるのをどこかから見ていたのでしょう。バスカールさんのお墓には、トミーの姿がありました。

トミーには飼い主が自分の前からなぜ消えてしまったのか、理解できませんでした。いや、理解していたかもしれませんが、トミーは飼い主が眠るお墓から離れることができなかったのです。

トミーはひたすらに飼い主が再び姿を現すことだけを信じて、ひとときもお墓から離れませんでした。

そして、飲まず食わずの状態のまま2週間が経ち、トミーの体はすっかり痩せ衰えていました。

犬は間違いなく涙を流していた

引用の出典元:www.nydailynews.com

8月の第1週目、動物保護団体『Blue Cross』のスタッフのウィリアムズさんは、土葬されたばかりのお墓に座る茶色い犬を見つけましたが、そのときは何も考えなかった、と振り返ります。

しかし、8月13日に別の救助に行った際、再びお墓の前に座る犬を見つけます。犬は前回見たのと同じ場所に同じ姿勢で座っていて、ここ2週間の間まったく移動していなかったのです。

犬に近づいたウィリアムズさんは、痩せ衰えた犬が涙を流しているのを確信したと言います。

彼は持っていた水とビスケットを犬に与え移動を促しましたが、犬はそれを拒否します。この墓に眠る人の飼い犬だったのだ、と感じたウィリアムズさんは地元の人々に訪ね歩きました。

そして、この犬の名前がトミーだということ、トミーは飼い主のお墓を守っている、ということを知りました。さらに、飼い主の母親がシャリマティ・スンダリさんだという情報も掴んだのです。

思い出とともに力強く生きていく

引用の出典元:www.nydailynews.com

ウィリアムズさんは母親の元を訪ねて事情を説明しました。そして、2人はトミーが待ち続ける墓に到着します。

すると、あれほど墓から離れなかったトミーでしたが、シャリマティさんの姿を見るやいなや、彼女に飛びついて嬉しそうに手や足を舐め始めました。

ウィリアムズさんがトミーの存在を見逃していたら、2人の再会はありませんでした。スタッフの機転と、バスカールさんと同じ優しさを持つ母親によってトミーは救われました。

事故で息子が亡くなったあと、トミーがいなくなってしまったことに気が付いたシャリマティさんは、きっと別の家を見つけたのだろう、と思っていたそうです。

愛する息子を失って悲しみの淵にいたシャリマティさんでしたが、息子を深く愛してくれていたトミーに感激し、「トミーがいてくれるだけで、息子がそこにいるような気がします」とウィリアムズさんに語りました。

ウィリアムズさんは、連れ立つ2人の後ろ姿を見て悲しい気持ちに襲われると同時に、トミーは母親の悲しみを癒してくれる存在になるだろうと、確信したそうです。

一番の親友を失ったトミー、一番頼りにしていた息子を失ったシャリマティさん。これからは思い出を胸に力強く歩んで行けることでしょう。

無料で動物保護団体を支援する

協力:NPOを無料で簡単に支援できる!gooddo

この記事についたタグ

この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
読者の皆様により良い情報をお届けします!

話題のキーワード

今話題のしつけ関連ワード