セント・バーナードの特徴

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  • サイズ:大型犬
  • 体高 :オス 70~90cm メス 65~80cm
  • 体重 :オス 50~91kg メス オスよりも小さい

セント・バーナードの特徴は、体高が高くどっしりとした大きな体と、それを支える力強い首です。特に太ももの筋肉が大変発達していて、見るからに頑丈そうな体型です。耳は大きめの垂れ耳で、尾は太く長めで垂れています。

犬種中、最重量を誇るセント・バーナードは、時に100kgを超えることもある大型犬です。凛と立つ姿は、大型犬独特の自信に満ち溢れています。

セント・バーナードの被毛は2種類あります。1つは、短毛で密度の濃いスムースタイプ。もう1つは、直毛またはウェーブがかった長めのロングタイプです。

毛色は、ホワイトをベースにやや赤みがかったブラウンの斑です。ブリンドルやイエローもありますが、マズルの周囲、うなじ、胸、脚、尾の先端はホワイトであることとされています。


セント・バーナードの歴史


  • ・原産国:スイス
  • 用途 :伴侶犬、護衛犬、ファーム・ドッグ

セント・バーナードの祖先犬は、ローマ帝国中期の2世紀頃に軍用犬として使われていた、アルペン・マスティフという犬種ではないか、と推測されています。現在、この犬種は絶滅しています。

セント・バーナードが雪中遭難救助犬として有名になったのは、17世紀になった頃、アルプス山脈での人命救助にあたっていたことから始まります。冬の寒さはマイナス30度、積雪は20メートルという過酷な環境下では、多くの遭難者が出ていました。

イタリアとスイスの国境付近にあるアルプスの山中にあった聖ベルナール僧院は、遭難者の救護を行う役目を持った僧院です。この僧院での救助活動にセント・バーナードが使われたことから、世界で広く知られるようになりました。

人命救助のみならず、過酷な寒さの中、僧院で荷車を引いたり、番犬として使われたり、人間を常に助ける仕事を任せられていたのです。

19世紀になると、それまでの近親繁殖による遺伝性疾患が原因で、個体数が激減し絶滅の危機を迎えてしまいます。カナダ原産で作業犬、海難救助犬であったニューファンドランドと交配させ、絶滅を免れました。この交配により、長毛のセント・バーナードが誕生することになったのです。

同じく19世紀にはイギリスへの輸入も行われます。当時、犬を描かせたら右に出るものがいない、とまでいわれた天才画家のランドシーアによって「遭難者を蘇生するアルペン・マスティフ」が描かれ、人気を博すこととなりました。

有名な救助犬でもあったセント・バーナードのバリーは、40人もの命を救ったことから人々から称賛され、剥製(はくせい)となり、今尚、スイスの首都ベルンの博物館に収蔵されています。

1887年、国際畜犬会議が行われた際に、セント・バーナードは正式にスイスの犬種として公認され、スイスの国犬となりました。

2014年度ジャパンケネルクラブのセント・バーナードの登録頭数は138犬種中46位で220頭と、決して少なくない飼育数の犬種です。

日本では「アルプスの少女ハイジ」「あらいぐまラスカル」「フランダースの犬」などに登場し、アニメで初めてセント・バーナードを知った方も多いことでしょう。

セント・バーナードの性格:大きな体の甘えん坊

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セント・バーナードの性格は温和で、飼い主に従順です。大きな体に似合わず、甘えん坊の性格で繊細な性格の犬種です。

攻撃性や無駄吠えはなく、状況判断にも優れた賢い性格です。飼い主以外の人にも明るく接し、子供にも寛容で辛抱強い性格です。

時々、頑固な性格をみせますので、納得のいかないしつけや、興味のないことには知らんぷりすることがあります。

セント・バーナードの性格まとめ


  • 温和
  • 従順
  • 甘えん坊
  • 繊細
  • 状況判断に優れる
  • 頑固

セント・バーナードの平均寿命とかかりやすい病気


セント・バーナードの平均寿命は8~10際程度と考えられています。

セント・バーナードがかかりやすい先天的な病気として、股関節形成不全が挙げられます。一気に体重が重くなる犬種ですから、幼犬の頃から筋肉をつけ、股関節形成不全を予防します。

気をつけたい病気として、マスティフ系にもみられる眼瞼内反症、眼瞼外反症といった目の病気や、大型犬に発症しやすい胃捻転、垂れ耳に多い外耳炎があります。


眼瞼内反症


いわゆる逆さまつ毛です。軽度の場合はまつ毛を抜くことで治まりますが、重度の場合は、まぶたの整形手術を行います。


眼瞼外反症


下まぶたが外側にめくれてしまいます。角膜炎や結膜炎やドライアイを引き起こします。重度の場合は、まぶたの整形手術を行います。


胃捻転


大型犬に多く発症し、腸がねじれ胃を締め付けることにより、臓器が圧迫され、死に至ることがある病気です。食餌を大量に与え過ぎないようにし、食後の運動を避けることで予防します。


外耳炎


セント・バーナードを始め、垂れ耳の犬種に多く発症します。耳を清潔にし、細菌などが繁殖しないようにケアして予防します。頭を振っていたり、手で掻いたりする時は注意してチェックします。

セント・バーナードの飼い方:広々空間が理想的

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セント・バーナードは、成長と共に、とてつもなく大きくなっていきます。食餌量も多いですから、金銭的な負担も大きいと想定して下さい。生後1ヶ月で小型犬の成犬と同じ量を食べます。2ヶ月になると8kg程度まで体重は増えているはずです。

セント・バーナードを飼育するプロは、肥満や心臓への負担を防ぐためにも、低タンパク、低脂肪、低カロリーのドッグフードを与えています。子犬の頃に運動不足で肥満になってしまうと、生後3ヶ月頃から骨格や筋肉が体重に耐えられず変形してくることがありますので、やせ気味に飼育するのが良いとされています。

こういったことから、初心者には負担が大きく、何となく可愛いから、という理由で飼う犬種ではありません。飼育する心構えが必要な犬種です。

セント・バーナードは、温厚な性格ですが、あくまでも大型犬です。飼い主との主従関係をしっかり築くことが大事です。頼りがいのある飼い主になれば、いつも従順で愛情深い関係を育むことができます。

事態が悪化してからしつけ直すことは難しいですので、大型犬特有の厳しい態度でのしつけが必要になってきます。プロのトレーナーからの手ほどきは必ず受けて下さい。

セント・バーナードは、室内で飼うのが理想的です。寒さには強いですが、暑さや湿気に弱い犬種です。暑い地方での飼育は避けたほうが良いでしょう。エアコンで調整し、快適な環境を整えましょう。お部屋や庭を自由に歩かせることは大事ですが、ケージに入ることも教えておきましょう。

子犬の時は、ぬいぐるみのように可愛くて小さいですが、歯が痒くてちょっと甘噛みしたつもりでも、家具もハウスもボロボロになってしまいます。ハウスは頑丈なものでないと、何度も買い換えることになりますので、相応のものを準備しておいて下さい。

セント・バーナードはよだれが多く出ます。うっかりすると部屋中がよだれだらけになるほどです。赤ちゃんみたいですが、よだれかけ(スタイ)をつけておくことをおススメします。洗い替え用に枚数は多めに必要です。顔周りは毎日拭きあげて清潔を保ちます。

大きな体を持てあまさないように、運動量はしっかりと確保してストレスが溜まらないようにしましょう。自宅に広めの庭があれば、通常の散歩だけで運動量が足りていない時などにも利用できて良いですね。

散歩は、1日1時間程度を2回行います。セント・バーナードに激しい運動は必要なく、引き運動で距離を歩きましょう。

被毛はかなり抜けますので、週に2~3回ブラッシングをし、無駄毛を取り除きます。大きい体をシャンプーするのは一苦労ですので、幼犬の頃からお風呂を好きになるようにしつけておきましょう。

【動画】セント・バーナードが我が家にやって来た!

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セント・バーナードの8週を迎えた子犬が、飼い主さんのお家へお引っ越しです。親犬や兄弟犬と離れたせいで、車の中では少し不安な表情をしています。

お家へ着いたら、とりあえず安全確認。まずは床の臭いを嗅いでみます。先住ネコとの初対面では驚いた様子ですが、あくまでも、ゆっくりと飼い主さんの足元に隠れます。緊張感からか、あまり走り回ったりしないようですね。

温和で繊細なセント・バーナードの性格が伺える動画でした。

やはり、初めて家に迎えた日は、子犬も不安でいっぱいでしょうから、静かにケージに入れておくのが良いでしょうね。

セント・バーナードのいる生活


セント・バーナードは、大型犬を飼ったことのある方なら、簡単にしつけることができるでしょう。犬にとって、しつけは遊びです。リーダーシップをとって、いつも飼い主に尊敬のまなざしを向けるような愛犬に育てましょう。

ゆったりとした動きと大きな体は、家族としての存在感たっぷりです。飼い主への愛情表現が豊かで、大きな体全身を使って甘えてきます。存分に遊ばせてあげて、コミュニケーションを楽しみましょう。

涼しい季節には、車での旅行も楽しみたいですね!大型犬と一緒に泊まれるホテルも増えてきています。車での移動時は、クレートに入れてあげれば、車酔いや危険から守ってあげられます。

子犬の時から、クレート内で過ごせるようにしておくと、動物病院に行く時やドライブを楽しめるので便利ですよ!

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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