穴掘り、いっぱいしていいんだよ!

引用の出典元:twitter.com

元盲導犬の飼い主さんがツイートしたこの言葉に、多くの背景を感じて胸がキュッと締め付けられる思いです。

普通の犬なら、いつでも楽しめる穴掘りの楽しさ。盲導犬が普通の犬に戻れた時には、すでに10歳になっていました。やっと盲導犬の象徴だった「ハーネス」を付ける必要もなくなりました。

ボリボリ地面を掘って、手も足も真っ黒になって、グフグフッと地面に顔を埋め込む姿はとてもいじらしいですね。

実は、この犬に穴掘りを教えたのは、飼い主さんと暮らす、もう1匹のハウンドミックスでした。どちらも猟犬の本能を強く持っている犬種ですから、穴掘りは大大大好き!

現役を引退したといっても、まだ10歳ですから人間でいうところの60代。飼い主さんは毎日泳がせたり、山道やドッグパークに連れて行ったりして思い切り遊ばせているそうです。

盲導犬現役中はできなかった楽しい遊びをたくさん経験できて幸せですね。

「うちの子も穴掘り大好きですよ!」などリツイートもたくさん来ていて、多くの犬が穴掘りが大好きなことがわかります。

どんな犬でも盲導犬になれるわけではない

盲導犬には、どんな場面でも興奮せず冷静な判断が求められます。好奇心が旺盛な性格、攻撃性、恐怖心の強い犬は向いていません。

以前はジャーマン・シェパードがよく使われていましたが、現在はラブラドール・レトリーバーやゴールデン・レトリーバーなどが盲導犬として利用されています。

盲導犬になるまでの道のりは大変です。まず、盲導犬候補となった子犬は、生後2ケ月~10カ月間ほど、パピーウォーカーさんの家庭で共に暮らし社会性を学びます。

その間に、人間は優しくて安心できる存在であること、電車やバスは怖くないこと、人混みでも騒がないなど、盲導犬になるために必要な経験を積ませます。

その後、訓練センターに戻り厳しい訓練をこなしていきます。犬にとっては、それが人間との楽しい作業なので喜んで覚えていきます。

基本訓練が身に付いたら、いよいよ試験です。せっかくこの段階まできても、合格できる犬のほうが少なく、7割程度の犬は盲導犬としては向いてない、というのが現実です。

難関を突破し適性のある犬だけが、盲導犬として活躍しているのです。

盲導犬の過酷な現役時代

「全日本盲導犬使用者の会」によると、2015年3月31日現在、984頭の盲導犬が現役として活躍しています。

盲導犬は、目の不自由な方のパートナーとして一生懸命サポートする役割を担っています。仮に満員電車で尻尾を踏まれてしまっても、じっと我慢しているはず。

他に犬がいたとしても気にしない、道路のニオイは嗅いではいけない、走ってはいけない、など犬としての本能の大部分に行動制限が課せられています。

それでも盲導犬は自分自身を犠牲にして、健気に盲導犬ユーザーさんを守り続けているのです。

もし、私たちが盲導犬を見かけたら、そっと見守って心の中で「ありがとう」と言ってあげたいですね。

全日本盲導犬使用者の会 トップページ

引退後の盲導犬を引き取るための条件

引用の出典元:www.moudouken.net

盲導犬として活躍できる年齢はおよそ10歳までといわれています。盲導犬ユーザーさんとお別れした後は、引退犬を引き取って育てるボランティアさんに譲渡されます。

引退後の盲導犬を引き取る場合は、一定の条件を満たしている必要があります。

【引退犬飼育ボランティアの基本条件】
1.室内飼育ができること。
2.留守にする時間が少ない

出典:引退犬飼育ボランティア|ボランティア|日本盲導犬協会

盲導犬は屋外での飼育訓練を経験していないため、部屋の中で飼育できることが条件です。また、半日以上家を空けるライフスタイルは、犬の留守番時間が長くなりストレスがかかることから引き取ることはできません。

他にも単身者は引き取ることができません。いずれも元盲導犬に極力ストレスがかからないように配慮した条件です。

いくら盲導犬として厳しい訓練を経験してきたとはいえ、新しい飼い主さんの接し方によっては、問題行動を起こすこともあるようです。

盲導犬は排泄を我慢する訓練もされているので、最初は数時間おきにトイレに連れて行ってあげたり、慣れてきたら自由に排泄できる環境にしている方が多いようです。




つい、人間は犬の過去から今を見てしまいがちですが、犬の「今の気持ち」を大切に接してあげないとな~、と深く共鳴する一言です。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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