交通事故により植物状態になってしまった少年

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ユタ州に住むカレブ・ハワード君は、悲惨な交通事故に巻き込まれ病院に運び込まれました。命は取り留めたものの、全身骨折と脳の損傷がひどい状態で、意識もありません。医師や家族からの呼びかけにも応えることはなく、長い間、植物状態になってしまうのです。

その後、医師の賢明な治療によりカレブ君の意識は回復したものの、運動機能が低下しているため歩くことはもとより、何かを掴むことすらできません。

カレブ君は交通事故の強い衝撃により、体だけでなく心にもダメージを受けてしまい、生きる気力すら失っていました。

しかし、両親は諦めませんでした。セラピー犬という人間を癒すために特別な訓練を受けた犬に一縷(いちる)の望みを託します。

セラピー犬を抱きしめたい!

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カレブ君の元に、ゴールデンレトリバーのセラピー犬「カーネル」が連れてこられました。ここで1つ目の奇跡が起きます。

今まで、医師や家族に対して何の反応も示さなかったカレブ君でしたが、彼の瞳がカーネルをじっと見つめ続けたのです。両親は、カレブ君がこのセラピー犬によって回復していくことを確信します。

セラピー犬はそれから何度も病院を訪れ、少しずつカレブ君の生きる気力を高めていきました。セラピー犬の癒し効果によって、カレブ君はカーネルが側にいてくれれば、周囲からの声かけにも反応するようになります。

そしてある日、2つ目の奇跡が起きました!リハビリルームで横になっているカレブ君に、カーネルが寄り添っているときのことです。

カレブ君の心に「カーネルを抱きしめたい!」という強い欲求が湧きあがってきたのでしょう。右手をスッとカーネルの体にのせたかと思うと、優しく体を撫で始めたのです。さらに、右足をカーネルの上に乗せることまでできました。

その場にいたセラピストや作業療法士、なによりご両親はどれだけ嬉しかったことでしょう。きっと、カーネルも心の底から喜んでいたと思います。

リハビリを手助けするセラピー犬

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それからのカレブ君は、生きる力をみるみる取り戻し、リハビリを積極的に受けるようになります。リハビリをするときもセラピー犬のカーネルは力を発揮します。

神経が麻痺して震える右手にカーネル用のおやつを握り、ゆっくりと口元まで運ぶことができました。

リハビリは痛みを伴う辛い時間になりがちですが、カレブ君はカーネルのおかげで辛さが吹っ飛び、繰り返し訓練することができるのです。

セラピー犬のカーネルにとってもお仕事自体が遊びなので、その表情は何だか嬉しそうです。カレブ君の右手はどんどん回復し、カーネルの鼻の頭をツンツンできるように。

癒しパワーが奇跡の連続を起こす!

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セラピー犬の癒しパワーによって、カレブ君の自然治癒力がどんどん引き出され、数えきれないほどの奇跡の連続が具現化していきます。

驚くことに、カレブ君は左手をサポートされるだけで、自力で歩けるまでに回復したのです!そして、カレブ君はしっかりとした口調で「僕は、カーネルが大好きなんだ!」と表情豊かに語ります。

その言葉を受けたセラピストが「カーネルも一生懸命頑張ったあなたのことを、とても愛しているのよ。」と伝えると、カレブ君も首を上下に動かして大きくうなずくのでした。

事故当初、植物状態からの回復は絶望的とまで言われていたカーネル君の身体と心は見事に復活し、ご両親もセラピー犬の癒しパワーを目の当たりにしたことでしょう。

少年の心を癒し、生きることに前向きにさせてくれたセラピー犬・カーネル。人間の可能性を引き出す犬のセラピー能力は、私たちの想像以上なのかもしれません。


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