犬にチョコレート、何がいけないの?

引用の出典元:shutterstock.com

犬がチョコレートを食べたら体に悪いとか中毒になるとか、一体なぜそう言われるのでしょうか。チョコレートには、テオブロミンという成分が入っており、人間には一定の良い効果があるとされています。ただし幼児やお年寄りなど敏感な人の場合には、気管支拡張や利尿作用、興奮といった生理作用を引き起こすことがあります。では犬がこの成分を摂取すると、どうなるのでしょうか。そもそも犬はこのテオブロミンという成分を排出したり解毒したりする能力が低い動物です。よって誤って摂取するとなかなか体外に排出されず、大脳や呼吸の興奮作用が引き起こされる可能性があり危険です。

チョコレート中毒、具体的な症状とは?

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では具体的には、どのような症状があるのでしょうか。これには下痢や嘔吐、興奮状態、心拍数の増加、発熱、痙攣、発作、多尿、血尿や血便などの症状が挙げられ、最悪の場合には死に至ります。テオブロミンの摂取で中毒に至る量は一般に、10 kgの体重に対して500~1000 mgだと言われています。一方で2500~5000 mgのテオブロミンを摂取すると約50%の確率で死に至るとされています。これをチョコレートに換算すると、200~400 gのチョコレートが致死量ということになります。症状の発症は食べた直後ではなく、チョコレートが体内に吸収される6~12時間以内が多いとされています。個体差もありますので食べて数時間から数日の間は注意が必要でしょう。

誤って食べてしまったときの対処法

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どんなに気を遣っていても、誤って口にしてしまうこともあるかもしれません。そのような場合には、獣医さんに連れて行くことが先決ですが、応急処置としては食べたものを吐かせるという方法があります。吐かせる方法には2種類あります。1つはスプーンで食塩を舌の上にのせるとその後大量に水を飲みますので、それから嘔吐してくれるのを期待する方法です。もう1つはオキシドールを水で薄めて飲ませ、胃の中に酸素を発生させて吐かせる方法です。食塩やオキシドールの量は個体にもよりますので、事前に確認しておくとよいでしょう。またどちらの方法も、若くて健康であることが前提です。応急処置の後には、獣医さんで適切な処置や治療を受けることをお勧めします。

中毒を起こすのはチョコレートだけじゃない

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テオブロミンが含まれている食べ物は、実はチョコレートだけではありません。基本的にはカカオを原料とするものすべてに含まれていますので、ココアなども飲ませてはいけません。また少量ですがお茶やコーラにも含まれていますので、チョコレートだけに気を配ればよいというわけでもなさそうです。

チョコレートのように小さなお菓子は、テーブルの上に置きっぱなしにしてしまったり、小腹がすいたときのためにポケットや鞄の中に忍ばせたままうっかりと放置してしまったり、などということがあります。犬が発見して誤って食べてしまわないよう細心の注意を払うとともに、そのような状況が起きないよう、まずは「予防」を忘れないようにしたいですね。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi PomPom
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