
動物のことを思いやる美しさ。動物実験をしない化粧品が売れる国・ドイツ
私は現在ドイツ在住なのですが、たまに日本に帰国すると日本人女性の身なりに対しての意識の高さには毎回驚いてしまいます。ネイルはきちんと施され、髪の毛もつやつや、お洋服もとてもファッショナブル、そして皆さんお化粧もきちんとされていますよね。あなたは化粧品をどのようして選んでいますか?選ぶ基準は人それぞれだと思うのですが、ドイツ人の化粧品選びの基準がとても興味深いので今日はご紹介したいと思います。
この記事の内容はこんな感じ!
動物実験を知っていますか?
動物実験をしないことが当たり前に
本当の美しさとは
動物実験を知っていますか?

毎日使うお化粧品。
そのお化粧品を使って、肌がただれたとか、目が痛くなっただとか、よほどのことがない限り滅多に起きないことですよね。
最近では減っていますが、化粧品の開発にはこれまで多くの動物が犠牲になってきたことをご存知でしたか?
動物実験を行うことで、人間に害が出ないように研究を重ねてきた歴史があります。
最近で言えば、ロート製薬や花王など、日本でも大手が動物実験を廃止しました。
ドイツでは、1998年に化粧品の動物実験が廃止、また2013年EU圏内では化粧品のための動物実験が全面的に禁止されました。
動物実験をしないことが当たり前に
もちろん、完全に動物実験がなくなったわけではなく、医療関係においては動物実験が行われる場合もありますが、化粧品に関しての動物実験は現在では厳しく取り締まられています。
2013年以降はEU全体に「動物実験をしないことが当たり前」という意識が広がっています。
なので、わざわざ「動物実験をしていません!」と声高に叫ぶ必要はなくなりましたが、以前は「動物実験をしていません」と広告を出せば購買の数字が伸びたと言います。
ドイツ人の化粧品選びは、自分の表面を美しく見せるだけの化粧品ではなく、動物や環境などにも配慮した化粧品を選ぶ傾向にあるようです。
日本でも動物実験を廃止した会社は多いですし、動物保護団体の活動も盛んですが、一般の人たちにとってはまだまだ「動物実験をした化粧品は使わない」という意識は浸透していない気がします。
本当の美しさとは
ドイツは、フランスやイタリアのようなファッショナブルな国ではありませんし、美容もあまり気にかけない風潮があります。
ただし、化粧品などを購入する時は、「動物を犠牲にしていないか」「環境に悪いものを使っていないか」ということをきちんと精査しているような気がします。
「モデルも愛用!」「みんなが使っている!」という宣伝の仕方ではドイツ人の心をつかむことはできません。
見かけの美しさだけではなく、自分の意志をはっきり持つことや環境や動物のことを思いやれることもまた美しさの一つの条件ではないかとドイツ人女性を見て思うのです。
