荷物のように車の屋根に縛り付けられた犬

引用の出典元:www.dailymail.co.uk

この悲しい顔で映る犬の写真は、写真家の女性Surabhi Jaiswar(スラビ・ジャスワー)さん(27歳)がインドの北東部、ミャンマーに接するナガランド州で撮影したものです。
(名前から察するに、スラビさんもインド人女性かもしれません)

スラビさんと知人がカフェで食事をしている際、何かがバンの上にくくられていることに気が付きました。まさか、と目を凝らして見たものは間違いなく生きた犬だったのです。

スラビさんは運転する女性に駆け寄り、なぜ犬をこんな所に縛り付けているのかを尋ねました。すると、運転者は自分のペットだと答えたのです。

肉市場で購入された犬は吠えないように口紐を巻かれ、バンの屋根に荷物同然に縛り付けられていました。

インドでは犬や猫を食べることは禁止されていますが、ナガランド州では未だに犬食禁止を制定できていません。

犬食の習慣がない人には耐えられない光景

引用の出典元:www.dailymail.co.uk

「いくらなんでもペットを車の屋根に荷物のように縛り付けるはずがない!あなたは犬を食べようとしているのではないですか?」とスラビさんは続けて詰問します。

このときのスラビさんは、衝撃の光景にパニックを起こしていたと言います。なんとか犬を助けたい、と現金で犬を買うことを運転者に申し出ましたが、当然拒否されました。

別の車が何台か通りがかったものの、彼らは犬を助けようとするスラビさんを無視し、助ける人は1人もいませんでした。

スラビさんがいったんカフェに戻ると、カフェのオーナーは「犬が車に縛られているのはいつもの光景だ」と語りました。

犬が食べられてしまうのがわかっていながら、何もできないことに悲しみと怒りを感じたスラビさん。

犬がどこで販売されているのかを調査したところ、ブッダ・バザールという地元の犬肉市場に辿り着きます。そこには、屠殺を目前に控えた無力な状態の犬たちがいました。

スラビさんは写真家として、また犬を愛する1人の人間として犬が食べられることに耐えられず、自分の写真が動物愛護活動家の行動の一助となることを期待して、犬たちの現状を撮影したと言います。

動物愛護の観点からみた犬食への考え

引用の出典元:www.dailymail.co.uk

かねてからナガランド州の犬食は動物愛護の観点から論議されてきました。

インドで様々な動物の権利を守る活動を行う非営利団体のAbhinav Srihan(アビナ・スリハム)さんは、次のように語っています。

「北東部の人たち全員が犬の肉を食べるわけではありませんが、ある特定のエリアには犬食文化があります。
ナガランド州には近隣の州から多くの犬が運び込まれているのです。

また、窮地に陥った犬の情報が入れば、私たちは犬の救出に全力を尽くしています。しかし、私たちは常に資金不足であることも事実です。

インドで禁止されている犬食を、ここの人々が受け入れようとしないことは大きな問題です。インドでは野良犬は非常に弱い立場に立たされています」

世界的動物保護団体のヒューメイン・ソサエティ・インターナショナルは、犬を袋詰めにし撲殺したり恐怖心を与えたりすることは残虐で非人道的な行為だ、として犬食に反対しています。

世界各国のコメントから犬食を考える

引用の出典元:www.dailymail.co.uk

犬食を日常とする人々からすれば、薬効があるとか強壮になるとして、犬は食糧とみなしています。ナガランド州でも毎年食糧として3万頭の犬が屠殺されています。

キリスト教徒でもあるナガ族は、老若男女問わず犬肉や猿肉などあらゆる動物の肉を食しており、それは伝統文化であると主張します。

この犬の写真を見た各国の人々の反応はどんなものなのでしょうか。コメントを見てみると、様々な意見が書き込まれていました。

「イギリス:犬の肉を食べないでください」

「イギリス:かわいい子羊や子牛を殺すことはOK?」

「インド:非人道的な行為をする人間の皮を被った動物は、可能な限り罰せられなければならない」

「香港:10年以上犬と暮らしてきた私は、愛と知性を持つ犬の能力に驚いています。長い歴史の中で、鳥や豚、牛などを除いて飼いならされた唯一の動物です。犬は本当に親友です。私は犬を食べることを理解できません」

「オーストラリア:この写真が牛や子羊、鶏肉だったらどうなの?あなたが菜食主義者でない限り、あなたの偽善をなんとかしなさい」

「アメリカ:非人道的で残酷。これは明らかに野蛮な拷問であり、まったく必要ありません」

犬食文化についてのコメントは「菜食主義者以外は偽善と言える」というものと「犬は親友だから食べないで」という2つに大別されていました。


■価値観の違いを是非で問えるのか?


途上国と先進国、食文化や習慣、宗教、価値観の違いなど、すべての国は違うことだらけです。他国の食文化の是非を問うて良いのかを改めて感じます。

筆者はかつて放牧養鶏を業としていましたが、恐怖におののきながらも「食べたい」というお客様用に老鶏を屠殺したり、寿命で亡くなった鶏を泣きながら抱きかかえ、スコップで地面に穴を掘り埋めたこともあります。

当時の個人的な感覚ではありますが、たとえ食糧とするための生き物であっても、「殺す」という行為は人間の本質から外れていくような気持ちがしていました。

しかも、何度か屠殺を繰り返していくうちに、恐怖心も悲しみも徐々に薄くなっていくことも経験しました。

だからと言って、生き物(動物も植物も含めたすべての生命)を食べなければ人間は生きていけません。

それでも、「犬は家族」という価値観しか持ち合わせていない筆者には、あの写真の犬の顔が哀れに映り、胸が締め付けられるのです。

EUやアメリカの一部の州では、畜産動物に対して動物福祉(アニマルウェルフェア)対策が為され、鶏をギュウギュウ詰めに飼育するバタリーケージは廃止されました。

犬を食べる習慣が残ると言われるスイスでは、ケージに入れて飼育すること自体を禁止しています。

日本はと言えば、ペットへの動物愛護も不十分ですし、畜産動物へのアニマルウェルフェアはまったくと言って良いほど遅れています。

単純な是非で解決する問題ではないかもしれませんが、みなさんは犬食についてどのように考えるでしょうか。

ナガランド州の犬食や猫食を終わらせるキャンペーンに参加する方は、『Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)|「変えたい」気持ちを形に End the Horrific Dog and Cat Meat Trade of Nagaland』から署名することができます。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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