シェットランド・シープドッグの特徴:コリーにそっくり

引用の出典元:www.shutterstock.com

  • サイズ:小型犬
  • 体高 :オスメスともに 33~41cm
  • 体重 :オスメスともに 6~7kg

シェットランド・シープドッグの体高は、40.5cmを超えないものが理想とされています。

シェットランド・シープドッグは、通称シェルティと呼ばれています。シェットランド・シープドッグの外見は、一見するとラフ・コリーにそっくりで、その起源は同じなのではないかと考えられています。

シェットランド・シープドッグの被毛はダブルコートの長毛です。アンダーコート(下毛)は密集していて、オーバーコート(上毛)はまっすぐでサラサラした手触りの毛質です。

毛色は、セーブル、トライ、ブルーマール、ブラック&ホワイト、ブラック&タンと、ラフ・コリーと色味までほぼ同じなのも特徴です。

ラフ・コリー同様に、首周りと胸元には、豊かな被毛がたなびき、前脚の後ろ側や尾の裏側にも飾り毛があるのが特徴です。

シェットランド・シープドッグは、ラフ・コリーを小さくしたような体つきですが、実は、首の位置や脚と胴体のバランスは異なっていることから、犬種も分けられています。

耳は体に比べて小さく、普段はやや後ろに倒れています。聞き取る能力が高く、警戒時には、先端が垂れた状態の半立ち耳で物音を拾います。

牧畜犬らしく、脚の筋肉はよく発達していて柔軟です。後脚を強く使い、歩幅も広く、しなやかに歩けるのは、その当時の遺伝が残っているからです。


シェットランド・シープドッグの歴史


  • 原産国:イギリス(シェットランド諸島)
  • 用途 :牧畜犬

シェットランド・シープドッグは、イギリスのスコットランドのさらに上部に位置する、シェットランド諸島が原産です。島に生息していた、小さなコリータイプの牧畜犬がルーツといわれています。ワンワンと吠えて、家畜を追うことを得意としていました。

亜寒帯に属するシェットランド諸島は、北海に浮かぶ岩が多くやせた島々で、牧草地も狭かったことから、食物が育ちにくい環境です。

そういった環境のせいで、シェットランド諸島の家畜は、スコットランドの家畜の大きさに比べると、実に半分の大きさしかなかったのだそうです。ルーツとなった牧畜犬の大きさも、必然的に小さなサイズが生きる為の必要条件になったのです。

牧畜犬として、より訓練性の高さを求め、スコットランド・コリーの血統も合わせるなど、改良が続けられました。

さらに10世紀から14世紀になると、卓越した航海技術を持つヴァイキングが持ち込んだサモエドなどのスピッツ系の犬との交配も行われます。12世紀にはヨーロッパにまで広がっていったといわれています。

ラフ・コリーを小型化した犬種ではなく、シェットランド諸島の地犬を改良して生まれた経緯が伺えます。

20世紀初頭に、イギリス海軍がシェットランド諸島から、家族への土産として持ち帰ったことがきっかけで広まっていきました。この頃は、まだシェットランド・コリーと呼ばれていました。

1914年には、「シェットランド・コリー」の名前で犬種として公認されますが、コリーの小型版と誤解されるのを恐れたコリーのブリーダー達の反対もあり、数年後には現在の「シェットランド・シープドッグ」という名称に変更されました。

日本には、20世紀中頃にシェットランド・シープドッグが持ち込まれ、1955年にジャパンケンネルクラブに登録されます。2014年度ジャパンケネルクラブのシェットランド・シープドッグの登録頭数は23位で2157頭です。

1960年代に名犬ラッシーのブームで流行ったラフ・コリーに引き続き、1970年代には、さらに小さくて飼いやすいシェットランド・コリーが大ブレイクします。

21世紀の現在では大ブレイクはおさまり、アジリティーのミディアムクラスで活躍したり、ドッグショーでも高評価を受けたり、品質の高いシェットランド・コリーが家庭犬として数多く飼育されています。

シェットランド・シープドッグの性格:明るく愛情深い

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シェットランド・シープドッグの性格は、明るい性格で家族を喜ばせたくて仕方がないという愛情深い性格です。

ルーツが過酷な環境だったせいか、とても辛抱強い性格も兼ね備えています。子どもが少々イタズラをしても、我慢強く対応することができます。

家族に従順で物覚えがよく、攻撃性もありません。神経質な性格ではないものの繊細な面もあり、家族といつも一緒にいたがります。家族以外の人間には、若干警戒して知らんぷりしているようなしぐさもみせます。

牧畜犬の気質上、警戒心は強い性格ですので、番犬としての役割も果たします。また、動くものを見ると追いかける習性を持っています。遊び好きな性格も持ち合わせている愛らしい性格の持ち主です。

シェットランド・シープドッグの性格まとめ


  • 明るい
  • 愛情深い
  • 辛抱強い
  • 警戒心が強い
  • 遊び好き

シェットランド・シープドッグの平均寿命とかかりやすい病気


シェットランド・シープドッグの平均寿命は12~13年程度と考えられています。元々体が丈夫で病気に強い犬種です。運動や食餌に気を配り、愛情深く育てて健康寿命を延ばしてあげましょう。

シェットランド・シープドッグは先天的な病気として、眼の異常が見られることがあります。


CEA=コリー眼異常


シェットランド・シープドッグがかかりやすい先天的な病気として、CEA=コリー眼異常、通称「コリーアイ」があります。ごくまれに、網膜はく離、眼内出血など重度の症状が発症することがあります。生後5~6週でコリーアイの診断がされることが多いので、ブリーダーさんの課題になっています。


角膜ジストロフィー


先天的なものなのか、はっきりわかっていませんが、シェットランド・シープドッグには角膜ジストロフィーという、角膜に白濁が出る病気が多く発症することがわかっています。


家族性皮膚筋炎


皮膚疾患の1つで、遺伝力が強い病気です。幼犬の頃に多く発症します。目の周りや鼻や耳の脱毛、フケやブツブツが出てきます。重症になると筋委縮が見られ、顔面麻痺や咀嚼困難を起こすことがわかっています。


甲状腺機能低下症


甲状腺ホルモン低下による病気で、3歳前後に発症しやすい病気です。妙に寒がったり疲れやすくなったり、黄色く大きなフケが出たり、肥満になる、といった症状が現れます。

ブリーダーさんレベルで防げる病気もありますが、迎え入れたシェットランド・シープドッグの様子に気配りし、普段と違う様子があったら、動物病院での診断を早めに受けましょう。

シェットランド・シープドッグの飼い方:運動をたっぷり

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シェットランド・シープドッグは、頭も賢く、しつけをすぐ覚えてくれる飼いやすい犬種です。お子さんがいる家庭や、初めて犬を飼うという家庭でも、さほど困ることはありません。家族と一緒にいたがる犬種なので、室内で飼うほうが向いています。

唯一、警戒心からの無駄吠えをさせないように、しつけや環境に工夫が必要です。

ハウスは人や車の往来の多い場所には置かず、落ち着ける環境を整えましょう。吠えた瞬間に、飼い主がしているとわからないように大きな音をたてる、といったしつけ方法や、おやつ作戦のしつけ方法もあります。

おやつ作戦は、インターホンへの反応を覚える以前に、幼犬の頃からしつけます。やり方として、一人がインターホンを鳴らし、もう一人はシェットランド・シープドッグにおやつをあげる、といったことを習慣にしておくと、吠える癖を予防できます。

牧畜犬ですから、動くものに反応しやすいので、散歩中はリードが手から離れない様に注意します。グイグイ引っ張らせないよう、幼犬のうちから、飼い主の後ろを歩かせるようなしつけをします。

若いうちの運動量は1日30分以上を2回行い、運動不足にさせないことが大切です。走るのが大好きですので、歩くだけでなく、ドッグランなどフリーの状態で運動させ、ストレスを感じさせないようにしましょう。

被毛が長くよく抜けますので、毎日のブラッシングと、月に1~2回程度のシャンプーを行います。コームで毛先をとかし、ピンブラシで体全体のマッサージを兼ねてとかすことで、皮膚病を予防します。

シェットランド・シープドッグの子犬が真剣白刃取り!

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およそ4ヶ月のシェットランド・シープドッグの子犬が、一生懸命覚えたての「お手」をしています。

ワオ!何てこったい!ビーグルのプリンちゃんと同じ、「真剣白刃取り」ができちゃってるよ~。凄いぞ、君は♪CMに出られるよ。

「ダウン=フセ」の指示で、転がってお腹を出してしまったのは、見逃そう。

「ステイ=マテ」の指示は、バッチリ守れたね!

ちなみに「お手」は「Paw」(ポウ)とか「Shake」(シェイク)、「Shake Hand」(シェイクハンド)で教えます。

私のコマンドはもっぱら、日本語でござりまするぅ~♪

シェットランド・シープドッグと楽しく暮らす!


シェットランド・シープドッグは、家族で愛情をかければそれに応えてくれます。始終べったりというよりは、メリハリのある構い方を好みます。

飼い主が留守の時に、異常な気配があれば、吠えて番犬の役割を果たします。反面、吠えることでのトラブルが起きないように、しつけをあらかじめ行っておけば安心です。

警戒心を必要以上に持たせないようにするためにも、幼犬の頃からたくさんの経験をさせてあげましょう。お散歩中には、車や人や動物に出会っても怖くないよ、と教えてあげます。経験を積むほど落ち着いた良い子になっていきます。

しつけと遊びを組み合わせたアジリティーに挑戦すれば、シェットランド・シープドッグとの生活が益々楽しくなってきますよ♪

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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