ペットの増加とペットロスの関係

引用の出典元:www.njfamily.com

考えたくはないけれど、ペットを飼っている限り、いつかは必ず訪れるペットとの別れの日。死は生の一部で、生きているものすべてに平等に訪れ、避けることは不可能です。

ペットを飼うということは、ペットの命に責任を持つこと。それは、ペットの最後を看取ることも当然含まれます。

しかし、頭ではペットの死を理解していても、心はなかなかついてこないもの。悲しみや喪失感で心がいっぱいになり、精気に欠け、時には後悔の念に苛まれ、日常生活を今まで通りに送れなくなる人が大半です。

昨今の日本では、犬の飼育頭数は991万7千匹、猫は987万4千匹と、犬猫が我々の立派な家族の一員となっているのは数字で見ても明らかです。しかし、人間の死とは異なって、いまだにペットの死にまつわる喪失感(ペットロス)は周りに理解してもらうのが難しい状況です。

ところが、最近になって、アメリカでペットの死に対して理解を示す企業が出てきました。

ペットの忌引き休暇を与えるアメリカ企業の出現

エリカ・リーさんは、最愛の愛犬シェフが亡くなったとき、深い悲しみに暮れていました。そんなエリカさんに対して彼女が勤める会社は、彼女が息子と二人で愛犬とお別れするための忌引き休暇を1日与えてくれたのです。

「愛犬と共に家で過ごしたその最後の日は、とても特別で、何ものにも代えがたかった」と、エリカさんは当時を振り返っています。

このようにペットの死に対しても忌引き休暇を社員に与える企業は、近年アメリカで徐々に数を増やしています。

ペット保険のトラパ二オン(Trupanion)では、ペットの忌引き休暇として1日有給休暇が与えられています。また、キンプトン・ホテル&レストラン(Kimpton Hotel and Restaurant)では、社員が最高3日までのペットの忌引き休暇を取得出来るそうです。

ペットロス専門のカウンセラー

アメリカでは以前より、『グリーフ・カウンセリング(grief counseling)』が積極的に行われて来ました。グリーフ・カウンセリングとは、死別や喪失で負った深い悲しみを早く昇華させるために行われる心理セラピーの一種です。

アメリカでは、ペットの死にもグリーフ・カウンセリングは有効だと認識されており、ペットロス専門のカウンセラーも存在します。

日本では、この分野においてはアメリカにまだまだ遅れを取っています。ペットロス専門のカウンセラーの数が根本的に足りていないだけでなく、カウンセラーの認知度、需要共に低いのが現状です。

ペットの飼育頭数の増加と我々のペットに対する認識の変化に伴い、ペットロス専門のカウンセラーの育成と活用が今後の課題ではないでしょうか。

ペットロスから立ち直るために

引用の出典元:www.babywisemom.com

ある調査によると、3分の1近くのペットの飼い主は、ペットとの死別から立ち直るのに最短でも約半年は必要だそうです。

通常、ペットロス症候群になると、拒否→怒り→交渉→抗うつ→受容という5段階を経て、悲しみから回復すると言われています。

大多数の人は、これらのプロセスを経て、徐々に悲しみから復活し、以前のように日常生活も送られるようになります。しかし、一部の人は、鬱病を発症してしまうなど、ペットロスをこじらせてしまいます。

ペットロスを克服するのに重要なことは、悲しいときには思いっきり泣くということです。

我々の人生の節目には、入学式、卒業式、結婚式、葬式など、さまざまな”式”と呼ばれるものがあり、これらは精神的な決意・訣別のための儀式でもあります。したがって、ペット死別を乗り越えるには、愛するペットの死を心より悲しみ、自分なりのペットとの『終わりの儀式』の機会をしっかりと持つことが大切です。

今後も、ペットの忌引き休暇を導入する企業はアメリカで増えて行くものと考えられます。

日本でも、人々のペットに対する認識の変化が社会的に受け入れられ、アメリカの企業の流れを追随する流れになっていくことを願わずにはいられません。

参照:Some Companies Now Offering Paid Bereavement Day for Pet Owners

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi オリビア
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