大規模な山火事は野良犬の母子を巻き込んだ

引用の出典元:www.youtube.com

2015年3月、南米チリのブエノスアイレス地域に大規模な山火事が発生しました。周辺に住む住人達には非常事態宣言が発令され、消防隊や救助隊は消火活動にあたります。

しかし、大自然の脅威は凄まじく、炎は次から次へと森の木々を燃やし尽くしていきました。

山が燃え尽きてようやく鎮火したあと、救助活動をしていた隊員は動物の小さな鳴き声を聞き逃しませんでした。

小さな鳴き声は、山頂付近の炭化した木の根元辺りから聞こえてきます。山頂といってもそこは平坦地でプレハブの建物もあり、普段から人間たちが出入りしている場所のようです。

そこから急な斜面を数メートル降りてみると小さな穴があり、その中から子犬らしき鳴き声がしていました。

山の異変に気がついた母犬は、懸命に山腹に穴を掘って子犬を中に逃がしたのでしょう。

ここから大勢の人間たちによる救出劇が始まるのです。

母犬は2ヵ所に分けて子犬を避難させていた

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まずは救助隊の男性が自分の体がようやく入れるほどの穴に上半身を入れ、中の様子を確認します。穴の中では何匹もの子犬が鳴いていました。

ある者は男性の足を引っ張る係になり、ある者は土をどける係となり、その場にいた全員が子犬の救助に尽力し始めます。

手際よく、そして慎重に穴から子犬を1匹ずつ確保して女性救助隊員に手渡します。女性隊員は子犬の体がこれ以上冷えないようにタオルで包み、胸に抱きかかえます。

そして、救助隊員の横には、心配そうに穴を覗き込んでいる犬の姿がありました。母犬かと思いきや、どうやらこの犬は父犬だったようです。

救助隊員が穴の中にもう子犬が残っていないことを確認すると、周囲から歓声が上がりました。

喜びもつかの間、救助隊員は急ぎ足で山頂のプレハブ小屋へと向かうのですが、なんと、この穴だけでなくプレハブの下にも子犬がいると言うのです。

母犬は山腹の穴だけでなく、万が一を考えて2ヵ所に分けて子犬を非難させていたのです。全滅することを避けるために働いた母犬の本能には感服します。

子犬たちと無事に対面できた母犬

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一連の子犬の救出劇はテレビ局が中継しており、リポーターが焦った口調で現場の様子を伝えています。

救助隊員は、またもやプレハブ小屋の下に上半身を潜らせると、必死に土を掻き出し子犬を救出し始めました。ここでもまた、例の父犬らしき犬が心配そうに穴を覗き込んでいます。

リポーターがその場にいた女性にインタビューすると、着ているトレーナーの胸元を開け、温めていた子犬2匹を見せるという一場面も。


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母犬の機転と多くの人間の助けたいという気持ちが1つになって、全部で9匹もの子犬の命が守られたのです。

子犬を2ヵ所に分散して避難させたあと、どこかへ避難していた母犬も無事が確認され、生後2週間程度と推測される子犬9匹と対面することに。

子犬はよほどお腹が空いていたとみえ、プレハブの横に敷かれたシートの上に横たわった母犬のお乳めがけていっせいにしがみつきました。

このあと"ブラッキー"と名付けられた真っ黒の母犬と子犬たちは、動物保護施設に預けられることになります。里親を募集したところ、すぐに多くの人が名乗り出てくれたそうです。

命がけでわが子を救ったのは母犬だけじゃないかも!?

引用の出典元:www.youtube.com

山火事の原因は不法投棄されたゴミが原因とも言われています。この山火事では消防士らも多数ケガを負い、7,000人もの住民が避難したほど大規模なものでした。

そんな状況で冷静に子犬を守るにはどうすれば良いかを判断できた母犬は、多くの人から称賛されました。

少し気になるのは、救出時に穴を覗き込んでいた父犬らしき存在。もしかしたら、彼も子犬を一緒に避難させてくれたのかもしれませんよね!

いずれにせよ、「犬の能力って凄い!」と改めて感じさせられる救出劇でした。

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Tsunayoshi ひまわり
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