赤ちゃんの病気は深刻なものだった

引用の出典元:www.facebook.com

アメリカ・ミネアポリスに暮らすホール家に、待望の女の子の赤ちゃんが産まれました。家族の喜びもつかの間、ノラちゃんと名付けられた赤ちゃんは、生れながらに「肺高血圧症」というとても深刻な病気を抱えていたのです。

生後4ヶ月には脳卒中を起こして昏睡状態に陥ってしまい、そのままミネアポリス小児病院に緊急搬送され入院を余儀なくされます。

診断の結果、医師からはノラちゃんに残された命の時間はかなり短いことを両親は聞かされました。ノラちゃんは、脳卒中により臓器のほとんどがダメージを受け、自力では呼吸もできない状態だったのです。

愛犬を病室にどうぞ連れてきてあげて

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ノラちゃんの体には生命維持装置が付けられ、かろうじて命が繋がれているものの、脳の右と左の両方の神経が損傷してしまい、脳そのものが委縮している状態です。血管も収縮し過ぎているため、投薬治療も行えないのです。

医師はホール夫妻に苦渋の表情でこう伝えました。

「ノラちゃんを生命維持装置だけで生かしていてもまったく治療が行えない状態なので、2回目の脳卒中や心臓麻痺が起きるのを待っているような状況です。そうなれば命の保証はできません。お辛いでしょうが、生命維持装置を外しtてノラちゃんをラクにさせてあげることを考えてください。」

さらに、「愛犬のバセットハウンドたちを、どうぞ病室に連れてきてあげてください。」と両親に伝えました。

ノラちゃんが産まれてからというもの、2頭のバセットハウンドたちは毎日嬉しそうに赤ちゃんの顔を覗き込み様子を伺っていました。その話を医師も聞いていたので、愛犬との対面を薦めたのでした。

病室に入った愛犬がノラちゃんのベッドに乗せてもらうと、心配そうに寄り添って離れなかったといいます。ハウンドは特に群れの意識が強い犬種です。きっと自分の娘のようにノラちゃんを愛していたでしょうし、命がそう長くないこともわかっていたことでしょう。

赤ちゃんの横にはいつも母親と愛犬が

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小さな体で必死に病気と闘っているノラちゃんの様子を、母親のメアリーさんはフェイスブックに赤裸々に綴ります。

生後間もないノラちゃんが愛らしい表情でおしゃぶりを咥えている横には、バセットハウンドの姿があります。ノラちゃんに絵本を読み聞かせ、歌を歌う母親の姿に胸が締め付けられる思いです。

奇跡を願わない親はいません。しかし、ノラちゃんを元気にさせる手段は何一つ残されていないのです。

「ノラを助けるためにあちこちの病院を尋ねました。そして、できる限りのことをしてきましたが、もう私たちに残された手段は、生命維持装置をいつ外すかを決定することしかなくなってしまいました。もう、これ以上幼いノラを苦しめたくはないのです。」

世界中からは、「複雑な葛藤を理解する」「愛と光と祈りを贈ります」「ご家族の悲しみは計り知れません」といった両親をサポートするコメントがたくさん寄せられました。

赤ちゃんの命を愛犬と共に看取る

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ノラちゃんが天国に旅立つ日がとうとう来てしまいました。ノラちゃんの体から生命維持装置が外されます。

ノラちゃんを深く深く愛している両親の腕に抱かれて眠るように息を引き取りました。足元には2頭のバセットハウンドが寄り添っていました。ノラちゃん、わずか5ヶ月の人生でした。

当初、ノラちゃんの最期を愛犬にも看取らせるべきか悩んだそうです。しかし、フェイスブックで「どんなに辛い時でも、愛犬と一緒にいたほうが良い!」と励ましの声をもらい、赤ちゃんの命を家族である愛犬と共に看取ることを決めました。

両親はフェイスブックでサポートしてくれた人たちに、感謝の気持ちを述べました。

「とても辛い決断だったけれど、ノラは私たちと愛犬に囲まれて静かに天国に旅立っていきました。ノラの体からはチューブが外され、もうこれで痛みに耐える必要はなくなりました。わずか5ヶ月の命でしたが、ノラは私たちに奇跡は起きるものではなく、生れてきたことが奇跡そのものだったことを教えてくれました。私たちはずっとノラを愛し続けます。支えてくれたみなさん、本当にありがとう。」

愛するわが子の命を失うことは、どれほどの苦しみか計り知れませんが、ノラちゃんの存在そのものが奇跡だったと思えるご夫婦のピュアな心に感動します。これからも、愛犬2頭がこのご夫婦を支え続けてくれることでしょう。

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