繁殖犬として保護されたブルドッグ

引用の出典元:www.thedodo.com

イングリッシュ・ブルドッグのシュニッツェルは、人生の前半をアイオワ州のパピーミルで過ごしました。

来る日も来る日も小さい檻の中で。
彼女の健康状態は最悪でした。

なぜなら、休む暇もなく次から次へと仔犬を産まされていた繁殖犬だったからです。

テキサス州を本拠地とする保護団体DFW Pug Rescueがシュニッツェルを発見したのは、偶然の出来事でした。

ボランティアの職員が37匹のパグを保護するためにあるパピーミルを訪れたところ、たまたまそこにイングリッシュ・ブルドッグもいるのを目にしたのです。

ブルドッグたちをどうするつもりかパピーミルのオーナーに尋ねたところ、殺処分するつもりだという恐ろしい回答が。直ちに彼らも保護されることになりました。

そこで保護団体Lone Star Bulldog Club Rescueは、かつてアンジェリーナ・ジョリーと呼ばれていたシュニッツェルを含んだ3匹のブルドッグを引き取ることになったのです。

数えきれないほどの持病

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シュニッツェルが保護施設に到着したとき、彼女はまるで病気の総合商社のようでした。

目はチェリーアイを患っており、ほとんどよく見えない状態でした。他にも、皮膚疥癬や虚弱な胃腸などの症状も見られました。尻尾は感染症が原因で断尾する必要がありました。耳も感染症が認められました。それだけでは終わらず、ケンネルコフ(伝染性気管支炎)と肺炎まで併発していたのです。

シュニッツェルがフォスターファミリーの元へ移されたとき、彼女の絶望的といえる健康状態が理由で、里親探しはかなり困難を極めると思われていました。しかし予想に反して、すぐに彼女の里親を希望する家族が現れたのです。

アシュレー・ヘルキンと夫のハンスは、先住犬でブルドッグのハマーの仲間を探していたところ、Lone Star Bulldog Club Rescueからシュニッツェルを紹介されました。ハンスはシュニッツェルを迎え入れることに懐疑的でした。

一方、アシュレーはシュニッツェルに一目惚れしました。彼は何故アシュレーがシュニッツェルを引き取りたがっているか、よく理解出来なかったそう。しかし、アシュレーのいうことを信じてみようと思い、彼女の判断に任せることに。

アシュリーはシュニッツェルには心身ともに問題があることが障害になるとは思わなかったのだとか。

アシュリーは語っています。

「シュニッツェルにはほとんど毛がなく、犬小屋にいることを好み、膝に乗って甘えてくることもないし、食事にも気を遣う必要があるのは承知していました。でも、シュニッツェルとの間に特別なものを感じました。彼女は人を憎んで攻撃的になったり、恐怖心で満たされてもおかしくないのに、全然そんな感じではなかったのよ。」

思いがけない数々の出来事

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シュニッツェルはヘルキン夫妻に引き取られた最初のうちは、新しい環境に馴染むのに苦労しました。それでも、ふたりは決して諦めませんでした。

シュニッツェルはパピーミルの生活しか知らなかったので、カウチでくつろぐことを知らなかったし、ハウストレーニングにも苦労したそう。それに加え厳しい食事制限があって、最新の注意を払わなければ、後々数週間に渡って身体に支障をきたすことも。しかし、徐々にシュニッツェルは身の回りのことに適応していきました。

アシュリーは当時を振り返って語っています。「シュニッツェルは物怖じしてしまうこともあったけど、物事に勇敢に立ち向かいました。今思うと、この経験で私がシュニッツェルから学んだことはたくさんあります。」

ヘルケン家での一番の頭痛の種は、先住犬のハマーでした。最初2匹はうまく行っていました。ところが、ハマーが痴呆症を患っていると分かったのです。そのため、シュニッツェルに対してハマーは攻撃的になったり、彼女のことをまったく知らない様子を見せることがありました。

そんな中、危機的状況を救ったのがブラートブルストでした。以前ブラッド・ピットと呼ばれていたその犬は、シュニッツェルと同時にパピーミルから保護されたブルドッグです。

一度里親に引き取らたものの、再び保護施設に返されてしまいました。そこで、保護団体がヘルケン夫妻に連絡を取ったところ、夫妻はブラートブルストも引き取ることに決めたのです。

ついに完璧な家族になれた!

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ブラートブルストは、すぐにハマーとシュニッツェルに打ち解けました。夫妻曰く、ブラートブルストは穏やかな性質で、ハマーが時折おかしくなってしまうことを理解していて、ハマーの気分に注意を払っているのだとか。

また彼は、シュニッツェルを精神的に落ち着かせるのに一役買っています。たとえば、シュニッツェルは車中で安心してじっとできないのですが、ブラートブルストが床に伏せるのを見ると、同じようにするのだとか。

シュニッツェルが怖がって吠えると様子見に行き、彼女が安心するまでずっとそばで付き添うことも。

ブラートブルストは、ハマーとシュニッツェルの間でクッションのような役目を担っているのです。彼を迎え入れたことは、まさに家族に欠けていた小さいパズルの一片を見付けたのと同様でした。

同じパピーミルで育ったシュニッツェルとブラートブルスト。再び一緒に暮らすことになるとは、まさに真実は小説より奇なりですね。この2匹のパピーミルでの生活は幸せからは程遠いものでした。

しかし、忍耐強く愛情溢れる新しい家族に出会えたことは非常に幸運です。心身ともに問題を抱えた犬を引き取ることは苦労が多いことは容易に想像出来ますし、綺麗ごとでは出来ないことです。その経験を通じて犬とともに成長できると前向きに語るヘルケン夫妻の前向きな姿勢からは、学ぶことが多いのではないでしょうか。

参照:Family Chooses To Adopt Dog Even Though She Has So Many Issues

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi オリビア
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