犬は寒さに強いと誰が言った?

引用の出典元:www.dogingtonpost.com

日本では、すっかり寒さが和らぎ、春の訪れを感じさせる穏やかな気候になりました。しかし、一部の地域ではまだまだ厳しい寒さが続いています。それは、アメリカでも同じです。

この冬、飼い主たちは家の中でぬくぬくと過ごす中、多くの犬たちが屋外で凍えそうに寒い夜を過ごしています。

犬の被毛は寒さを防ぐ断熱効果がある、または、犬小屋があるだけで十分な寒さ除けになっていると信じて疑わない犬の飼い主は、決して少なくはありません。

彼らはこう主張します。犬小屋の中で犬たちはほっこり快適に過ごしているに違いないと。

『アメリカズ・ペット・アドボケイト(America's Pet Advocate)』の著者であり、獣医師でもあるアーニー・ワードさんは、ものが言えない動物に成り代わって、人間とペットの双方に対してより健康的なライフスタイルを提唱している一人者。

3年前に、ワード獣医師は30分間灼熱の車内で過ごす実験を自ら行って話題になりました。車内に捕らわれた犬たちが、どんなに苦痛を感じ、絶望的で、無力な存在であるかを、人々に知らしめるのが目的でした。

屋外の犬小屋で犬が感じる寒さを体感する実験とは?

今回ワード獣医師は、凍えそうに寒い冬に、犬が犬小屋で一晩過ごすことがいかに辛くみじめなことであるかを証明するための実験を行いました。

実験が行われた場所は、厳しい冬で有名なアメリカ・イリノイ州シカゴ。その夜の気温は氷点下11度。風はほとんど吹いていませんでした。

靴下や保温性のある下着を重ね履きし、スキー・ウェアーと帽子を被って重装備したワード獣医師。タイマーと温度計を手に、プラスチック製のイグルー(アラスカの原住民の伝統的な家)の形状をした犬小屋に潜り込みます。

引用の出典元:www.youtube.com

4時間に及ぶ実験の結果、ワード獣医師が導き出した結論は、『犬が寒さを感じずに夜を屋外で過ごしているわけがない』ということ。

犬小屋内の気温は何時間経過しても氷点下5度から9度の間を行ったり来たりするだけで、十分に温かくなることはありませんでした。それどころか、ワード獣医師は寒さによる手足の痺れ(無感覚)や痛み、精神的苦痛を訴えました。

「厚着をしてブーツや帽子で完全防御の状態でも、寒さを感じられずにはいられません。風がなく比較的に穏やかな夜でもこの調子であれば、風が強く雪がある夜は犬がどんなに惨めかは言うまでもないでしょう。」

無論、子犬はこのような寒さに耐えられるはずはなく、健康な若い犬でも寒さから健康問題が生じる恐れが強いと指摘しています。また、関節炎を患った犬にとっては拷問以外なにものでもないとのこと。

実験後、獣医師が辿り着いた結論

ワード獣医師は、冬に愛犬を屋外に置いておくことは命を危険にさらすことと同じだと述べています。寒い夜には、犬を室内に入れる。こんな簡単なことで、ペットの生活の質を向上させることが可能です。

ワード獣医師はこの実験の後、「犬は寒さに強い動物だから、屋外で一晩過ごしても大丈夫」という飼い主の無知な発言は、絶対に受け入れられないと語っています。

そして、寒い中屋外で寒そうに凍えている犬、震えている犬を見付けたら、是非アニマル・コントロールや保護団体に通報することを奨励しています。

日本でお馴染みの童謡『雪やこんこん』の歌詞の中で、『犬は喜び庭駆け回る』とありますが、それはほんの短期間の話です。人間が寒いと感じれば、愛犬だって寒いのです。

この記事を読まれている愛犬家のほとんどは、寒い冬の夜は愛犬を室内で飼育していると信じています。万が一、そうでなければ是非考えを改めることを強くお勧めします 。

参照:WATCH: Veterinarian Spends the Night in a Freezing Dog House

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Tsunayoshi オリビア
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