ベドリントン・テリアの外見の特徴:アーチを描く優美なシルエットと冠毛が印象的

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ベドリントン・テリアの外見は、特徴だらけといってもいいほど他の犬種とは異なる点を多く持っています。

頭の上には冠毛と呼ばれる豊かな毛があり、長く細くまっすぐな頭部と首がエレガンスな印象を与えます。長いたれ耳は先端のみボンボンのような飾り毛がカットで残されていることが多く、これもまたベドリントン・テリアを象徴するような特徴です。

さらに背中から腰にかけてしなやかなアーチを描いており、体は細身ながら筋肉質で俊敏性を感じさせます。

ふわふわとした細く柔らかな被毛は緩いカールがかかったような状態になっており、小さな羊のような姿となっています。アンダーコートとオーバーコートが均等に入り混じっているため、明確な換毛期はないとされています。

カラーはブルー、レバー、サンディーとなっており、これらにタンが入る場合もあります。子犬の頃はブラックやブラウンなど濃い色で生まれてきますが、成長段階で色が薄くなっていき、灰色がかったブルーや薄茶色のサンディに変化します。ドッグショーでは、成犬であっても色が濃い目の方がよりよいとされています。

平均的な体高は38~43cm、体重は8~10kg。細身でスタイルのいい中型犬です。

歩く姿や走る姿も非常に優雅で、つま先で軽く弾むように足を運ぶのでその動作からも上品さを感じます。

ベドリントン・テリアの歴史


ベドリントン・テリアの原産国はイギリス。

現在のベドリントン・テリアの原型となった犬は、1825年にイングランド北部のノーザンバーランド州の鉱山町ベドリントンで坑道を傷つけるネズミやアナグマを駆除するために作り出され、炭鉱労働者のペットとしても愛されました。

それ以前の歴史については不明な点が多いものの、その地に古くからいたロスベリー・テリアにウィペットやグレーハウンド、ダンディ・ディンモンド・テリアなどを掛け合わせ、俊敏性を高めたり被毛の改良を行ったとされています。

元々害獣駆除を行っていたロスベリー・テリアですが改良を加えられたことによって、より優れた狩猟犬となりキツネやアナグマなども追いかける犬種となりました。

1800年代後半にはドッグショーにも多く登場するようになり、その独特の風貌と優雅さから上流階級の人々からも人気を集めることになります。

ベドリントン・テリアとして初めてショーに登場した1870年にはカットを施さずに出陳されましたが、その後は冠毛や耳の飾り毛、頭部の特殊なカットなどさまざまなトリミングが行われるようになりさらなる賞賛を浴びるようになりました。

日本での歴史はまだ浅く1960年頃に紹介されたと言われています。

ベドリントン・テリアの性格:忠実で優しく、感情を素直に表現する

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ベドリントン・テリアの性格は、外見同様に独特だと言われています。

おっとりとした面と、ケンカっ早い短気な面を持ち合わせており、その切り替えのスイッチが瞬間的に変わりやすいという特徴を持っています。

飼い主に対してはとても忠実で優しく、感情を素直に表現するので家庭犬としても最適です。家族と過ごす時間をとても好み、落ち着いて過ごすことができるタイプでもあります。

遊びに連れ出せば、本当に楽しそうにピョンピョンと跳ね回る姿が見れるでしょう。

しかしながら、そんな穏やかな性格とは正反対ともいえるような短気で神経質な性格も持っており、特に他の犬や動物に対して激しい攻撃性や討滅本能を見せることがあります。

人の感情や状況の変化を感じ取る能力にも優れ、「場の空気を察する」ことに長けた犬種でもあります。そのため見知らぬ人や、飼い主にとってもなじみのない人間に対しては本能的に警戒心を抱くことも。そのため、猟犬としてだけでなく、番犬にも向いている犬種とされてきました。

ベドリントン・テリアの寿命はどれくらい?


ベドリントン・テリアの平均的な寿命は12~15年程度。寿命については個体差が大きく、食事や生活習慣にも左右されます。

あくまでデータ上の平均のため、あまり気にしすぎることなくそれぞれのライフステージに合わせたスタイルでの生活を送らせてあげるよう心がけましょう。

ベドリントン・テリアで気をつけておきたい病気

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ベドリントン・テリアで起こりやすい病気に慢性肝炎など肝臓疾患があります。遺伝性の代謝障害により銅の代謝がうまくいかず肝臓に蓄積し、肝機能障害を起こすのです。

症状が進むと肝硬変や幹細胞壊死を起こすこともある病気ですが、投薬などによる治療が可能です。
遺伝性のものなので、飼い始める時に親の状況を確認しておくと安心です。また、DNA検査によって遺伝性銅代謝障害のキャリアであるかどうかを確かめることもできます。

また、網膜異常形成という眼病や膝蓋骨脱臼も見られる犬種なので目や足の様子におかしいと感じることがあれば、できるだけ早めに獣医師に相談し検査を受けるようにしましょう。

ベドリントン・テリアの飼い方や向いている家庭


ベドリントン・テリアの性格は多様性があり、それが魅力でもありますがテリアとしての本能や刺激欲求が満たされないと、ストレスを抱えてより神経質になってしまうことがあります。

退屈を感じている時などは動いている小動物などに対して追跡本能が働き、捕らえるまで猛スピードで追いかけてしまうことも。そうなると飼い主の制止なども全く聞こえない状態になってしまいます。

体は小さめですが、優れた運動能力を持っていて体力も豊富なので、たっぷり散歩や運動をさせてあげましょう。

特に、走り回ったり何かを追いかけたりすることが大好きなので、ドッグランで自由に走らせたりボール遊びなどを取り入れると精神的にも充実し満たされるでしょう。

また、日本ではあまりメジャーではありませんが、「ルアーコーシング」というネズミに見立てたおもちゃ(ルアー)を追いかけてタイムを競うドッグスポーツなどに参加するのもおすすめです。

犬や他の動物に対して、勝ち気な態度で接することもありますが、共に暮らすものや遊び相手として認識したものに対しては比較的友好的に関わることができます。

できるだけ小さなうちに色々な犬や動物、人などに接する機会を作り社会性を高めるようにしてあげましょう。

また、お手入れについては1~2か月に1度程度はトリミングで毛を整えます。ふわふわの被毛はとても繊細で毛束や毛玉になってしまいやすいので自宅でも2~3日に一度はブラシでほぐすようにしましょう。

ベドリントン・テリアがとにかく走りまくる動画♪

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走って走って、動画のフレームからすぐに消えてしまうベドリントン・テリアたち・・・。

優れた敏捷性と瞬発力を感じさせてくれます!!

ベドリントン・テリアの魅力と特徴まとめ


日本でもテリア種は人気が高い犬種ですが、このベドリントン・テリアは飼育頭数も少なく、見たことがないという人も多いのではないでしょうか。

高い身体能力と状況判断力を持ち、いつも冷静で利発ながら熱くなりすぎる一面もあるベドリントン・テリアは、つき合うほどにさまざまな顔を見せてくれるユニークな犬種だと思います。

マイペースな部分も持っていますが、飼い主に対しては深い愛情を持って心を開いてくれるのでたっぷり時間をかけて信頼関係を築きましょう。

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