犬は何のために生きるのか?野良犬の転生

引用の出典元:www.youtube.com

スウェーデン人のラッセ・ハルストレム監督による作品『A Dog's Purpose』には、原作本があります。W.ブルース キャメロン著『野良犬トビーの愛すべき転生 (新潮文庫)』です。

まずは、原作本の内容をご紹介しましょう。


兄弟姉妹に囲まれ、野良犬としてこの世に生を受けた僕。驚くことに生まれ変わり、少年イーサンの家に引き取られ、ベイリーと名づけられる。イーサンと喜びも悲しみも分かち合って成長した僕は、歳を取り幸福な生涯を閉じる。ところが、目覚めると、今度はメスのエリーになっていた!警察犬として厳しい訓練を受け、遭難した少年の救助に命がけで向かうが…。

出典:野良犬トビーの愛すべき転生 (新潮文庫)|Amazon


野良犬としての短い生を終えたトビーはベイリーとして生まれ変わり、愛情深いイーサン家族との暮らしを満喫し生涯を終えます。

すると、またもや生まれ変わりメスの警察犬エリーとして人命を救います。そして、ついに自分が生きる意味や目的を理解します。

年老いたイーサンと転生した犬との奇跡の運命に、思わず涙する映画です。

感動の人命救助のシーンが強引過ぎた!?



感動の映画として期待されているのですが、人命救助の撮影シーンが虐待行為なのではないか、と非難の声が上がっています。

警察犬として生まれ変わったジャーマンシェパードのエリーは、溺れかけた女性を救出すべく橋の上からダイブします。

2015年11月カナダの撮影現場では、トレーナーがジャーマンシェパードに対して人工的に作られた濁流に入るよう促すのですが、怖がって入ろうとしませんでした。

濁流は冷たい水ではなかったようですが、ジャーマンシェパードは、必死の抵抗を見せます。そこで、トレーナーは強引に犬を濁流に入れたのですが、お尻から落ちてしまいます。

おそらく、頭から飛び込むシーンには相応しくないと、何度か撮り直しが行われたと思われます。

そして…、ジャーマンシェパードは濁流にもみくちゃにされ、本当に溺れてしまったのです!撮影スタッフたちは瞬時に救助に向かいました。

米国動物虐待防止協会からストップがかかる

引用の出典元:www.youtube.com

■問題の撮影シーンは、上記の動画から見ることができます。

アメリカでは、こうした動物を使った撮影には『AHA=米国動物虐待防止協会』が立ち会うことになっています。

ジャーマンシェパードの危うい撮影状況を監督していた代表は、撮影を一時中断させました。その時のことを次のように語っています。

「私は、動物が意志に反する状況下で抵抗する姿を見て、震えがくるほど悲しい気持ちになりました」

確かに、水に飛び込むのは撮影による疑似体験だ、とは動物にはわかりません。演じた犬に恐怖心が残ってしまいかねないシーンでした。

動物を愛するなら映画を観に行かないで、と言う声まで

こうした裏事情を知った人たちが、非難と悲しみの声を発信しています。



■撮影のためにどれだけ犬が訓練されたのかを思うと涙が出ます。実際に映画を観たいと思います。



■映画のために犬が拷問されることは許されません。この犬は無理やり入水させられ溺れかけてしまった。



■もし、動物を愛する気持ちがあるなら、どうかこの映画を観に行かないで。彼らは映画を製作するために動物たちを虐待しているのです。



■映画のために動物が虐待されていたなんて、泣きたい気分。


ストーリー全体で訴えたいものは、犬が転生を繰り返すたびに自分が生きる意味や目的を求める、犬と人との永遠の愛のはず。

原作本の感動を映画にするために、動物に恐怖心や危険を与えてしまっては本末転倒ですね。

動物ものの撮影はCMでも映画でも多かれ少なかれ負担がかかっているもの。こうした動物の撮影には細心の配慮と尊敬心を持ってあたっていただきたいものです。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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