極寒の地、ウクライナの線路上で寒さに震える犬たち



ウクライナ、ウロージュホロドの冬は、日中でもマイナス気温が続く極寒の地です。12月25日、ウロージュホロドに住むデニス・マラフェエフさんの元に、友人から電話が入りました。

「線路の上に2匹の犬が2日間、ずっといるんだがどうしたものか」という話を聞かされたデニスさんは、早速現場に行くことにします。

確かに、線路上には2匹の犬がいました。しかし、1匹の犬はどうやらケガをしているようで、まったく動こうとしません。もう1匹はと言えば、デニスさんが近づくと唸り声をあげて威嚇してきました。

これでは保護することはおろか、近づくことさえできません。

迫りくる列車、そこで起きた光景は奇跡だった



何とか2匹を保護できないかとタイミングを見計らっていましたが、遠くから列車の近づいてくる音が聞こえてくるではありませんか。

線路の上にいる犬たちは、いったいどうなるのでしょうか!?

すると、デニスさんを威嚇してきた元気な犬が、座り込んでいた犬に見本を示すかのように、体を低くして枕木に伏せ始めました。

列車が来るまでに移動しなければ、2匹の命はありません。

そして、列車が走り去った後…良かった!2匹の犬たちは無事に生きていました!しかも、この2匹は枕木の上から移動していませんでした。

実は、この2日間というもの列車が通るたびに身を沈ませて、自分たちの頭上を通る列車に轢かれないようにしていたのでした。

犬がこんな命がけの行動を取るとは、驚きを超えて奇跡的な光景としか言えません。

仲間を見捨てずに守り抜いた友情



自分たちの真上を電車が通り過ぎるなど、人間にしてみれば恐ろしくてたとえ1度であっても経験したくありませんよね。

犬にしてもそうだと思います。どれだけ怖かったことか。仲間を置いていなくなることだってできたはずです。しかし、ケガをした仲間を置き去りにすれば死んでしまうことをわかっていたのでしょう。

動けるようになるまで仲間を励まし、温め、列車が来れば身を伏せることを伝える姿は、多くの人に感動を与えました。

デニスさんは自身のFacebookに写真や動画をアップし、次のように語っています。

「この犬の行動が本能なのか、愛なのか、友情なのかはわからないが、人間も見習うべき出来事だ!」

新しい生活が2匹に訪れる日も近い



地元の人たちも何とか犬たちを助けようとするのですが、どうやら野良犬の夫婦だったようで、オスが懸命にメスを守って威嚇してくるため、誰も手が付けられないまま時間が過ぎていきました。

みんなは犬を保護することを諦めかけていましたが、デニスさんは目の前で懸命に生きようとしている2匹を救いたい一心で、信頼関係を築くことに成功したのです。

オスにはパンダ、メスにはルーシーと名付け、自分の車に乗せて地元の動物保護団体へと運びました。獣医の診断により、大ケガではないので命に別状はないことが判りました。



保護から数日後、2匹は夫婦喧嘩もできるほどに回復しています。これから2匹を一緒に引き取ってくれる里親を探すということでした。

少し人間に慣れるまでには時間がかかるかもしれませんが、きっと近いうちに安心して暮らせる環境を手にすることでしょう。

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