「じいちゃん犬」は殺してもらうために保健所に

引用の出典元:ameblo.jp

5月24日、被毛はボロボロ、自壊した腫瘍にはウジが湧き、ダニに侵された1匹の老犬は、宮崎県のとある保健所に持ち込まれました。

愛情のある飼い主であれば動物病院に連れて行き治療を受けさせていたでしょう。しかし、この老犬は飼い主からの愛を受けることもなく、最後には見捨てられてしまいました。

安楽死と言う名の殺処分が行なわれることを飼い主は望んだのです。こんな理不尽なことがまかり通っている日本の現状に疑問を持たずにはいられません。

病気の治療も受けさせず、ウジが湧くほどの状態になるまで放置することは明らかに虐待です。飼い主には「動物愛護管理法」による罰則が適用されて然るべきなのではないでしょうか。

保健所の冷たく固い壁に顔を向けた老犬は何を考えているのでしょう。不安な表情に心が痛くなります。

老犬の生命力を信じての腫瘍摘出手術

引用の出典元:ameblo.jp

老犬にはまだ正式な名前はありません。「じいちゃん犬」と愛情を込めて呼び、緊急レスキューしたのは宮崎県で動物保護活動を続ける『C@O』さんです。

人間の美容室「gourtship」と、「Dog run&animal rescue 咲桃虎(さくもんと)」を運営し、保健所からの引き出しや譲渡を精力的に行っています。

『C@O』さんは、キャパシティー限界のギリギリの状態ではありましたが、保健所からじいちゃん犬を引き出して動物病院へと連れて行きました。

診断の結果、フィラリアは陰性だったものの、心臓逆流がありました。じいちゃん犬の腫瘍にたかったウジやダニをすべて除去してもらいましたが、卵があるかもしれないということで、まずは入院することに。

翌日、じいちゃん犬には麻酔がかけられ腫瘍摘出の手術が施されました。同時に目のイボの切除や歯石除去をし、あとはじいちゃん犬が麻酔から覚めるのを待つばかりです。

『C@O』さんは、高齢犬へのリスクはもちろん承知しながらも、じいちゃん犬の生命力を信じてのことでした。

さらに、リスクを背負って手術をしてくれた動物病院に対して「ハイリスクな手術…それでも引き受けてくださる先生とスタッフの皆様に咲桃虎一同本当に感謝します!!」と自身のブログ で語っています。

生きてくれていた老犬

引用の出典元:ameblo.jp

5月25日、動物病院から「麻酔の覚めがあまり良くない」という連絡が入りました。じいちゃん犬は呼吸はしているものの、このまま目が覚めない可能性もありました。

『C@O』さんを始め、活動を支援する人々は「がんばれ!がんばれ!がんばれ!じいちゃん!!!」と祈るしかできません。

そして、5月26日。じいちゃん犬はみんなの祈りが届いたのか、無事に目を覚ましたのです。

「生きてくれてたぁ~~」、そう叫んだ『C@O』さんの声は、しっかりとじいちゃん犬に届きました。じいちゃん犬、点滴交換の際には看護師さんを噛もうとするのですが、それは少しでも力が残っている証拠です。

人間と触れ合う喜びは、これから少しずつ身に付けなければいけない宿題になりましたね。今後、じいちゃん犬がどんな暮らしをしていくのかはまだわかりません。

ただ、『C@O』さんの決断によって保健所から引き出されていなければ、今頃はじいちゃん犬の命は消えていたことでしょう。

心の隅に辛さを追いやり活動を続ける気持ち

引用の出典元:ameblo.jp

『C@O』さんは、これまでの活動を通して捨てられていく犬たちを数多く見てきました。飼い主が残す言葉は決まり文句のように「仕方がない」というもの。

今回のじいちゃん犬に関しても、本当に辛い胸の内を語っています。

虚しい
悲しい
悔しい
腹ただしい

こんな状態にしてても虐待で取り締まれない
今の日本もちゃんちゃら可笑しいわ

はい!愚痴終了!!

出典:『☆ウジが湧いて捨てられた老犬さんレスキュー※追記あり☆』


現場で嫌と言うほど飼い主の身勝手さを見てきているのですから、決して愚痴ではないですよね。それでも悲しみや怒りを「はい、愚痴終了!!」ときちんと処理し、前向きに活動を続けることに頭が下がります。

こうした動物保護活動が成立するのも、保健所や動物病院先生たちの協力をいただいてのことなのだ、としみじみ感じました。

じいちゃん犬には「これからの犬生では、たくさんの楽しい思い出を作れるよ。愛されるって気持ちがイイよね」そう言って抱きしめてあげたいです!

動物保護活動を行ってくださる方への感謝はもちろん、寄付やボランティアの重要性を改めて見直したいですね。

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Tsunayoshi ひまわり
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