飢餓から瀕死の状態で発見されたジャーマンシェパード

引用の出典元:www.lifewithdogs.tv

道端で発見されたのは、捨てられて瀕死の状態だったジャーマンシェパードでした。ガリガリにやせ細り、毛はすっかり抜け落ちて肌はボロボロ。もうダメなんじゃないかと思うほど悲惨な姿をしていました。

ヒューストンの街中で発見されたこの犬はセント・フランシスと名付けられました。ニックネームは「フラニー」。ヒューストンの第五区と呼ばれるエリアは野良犬の多い地区で保護されました。

2015年12月16日、フラニーが街中で他の動物の死体を食べているのを見た人から、動物レスキューのボランティアチームに報告がありました。

12月17日の朝、報告を受けた動物レスキューのボランティアチームのメンバー数人でフラニーを探しました。見かけたと報告があったエリアを方々探しましたが、フラニーは見つからず。あきらめて車に乗って帰ろうと歩き始めたときに、道端でフラニーを発見したのです。フラニーはボランティアスタッフに見つけてもらうのを待っていたかのように草むらの中に静かにうずくまっていました。

犬がいるかどうかを見分けるのも難しいほど、小さくうずくまり草むらと同化していたフラニー。

ボランティアチームでは、通常は野良犬を捕まえる時に慎重に近づいていきますが、フラニーは動くこともなく捕まえても逃げる気配はありませんでした。かろうじてそこにいるというような様子でした。

フラニーの周りに網を置き、逃げられないようにしましたが、フラニーはほとんど動きません。近づいて抱き上げると茂みで傷ついたのかフラニーの頬からは血が滴っていました。

その日の夜の気温は予想最低気温を下回りました。朝に発見されていなかったらフラニーは助からなかったかもしれません。

手厚い看護のおかげで奇跡の復活

フラニーはすぐにヒューストンでも有名な救急動物病院に運ばれました。ボランティアチームとも強い信頼関係のある病院です。すぐにフラニーの診察が行われました。

体重はたったの23ポンド(10kg)で、月齢は2歳から3歳と推定されました。本来2、3歳のジャーマンシェパードは70ポンド(30kg)程度なければいけません。食べられずにがりがりにやせ細ってしまったフラニー。スタッフの目から見ても明らかに衰弱している様子がわかりました。

やせ細ったフラニーの健康に関する最大の懸念は、飢餓と栄養不足によって肝機能不全などの症状がでるリフィーディング症候群になっている可能性があるということでした。

フラニーは貧血の症状もあったため、常に電解質を投与する必要もありました。このほかにも生命を維持するために必要なミネラルやビタミン、血糖、タンパク質などが与えられ、集中治療室での治療が続きました。

フラニーを保護したボランティアグループは、クリスマスも近くなった12月22日にキャンドルライトのイベントを計画していました。フラニーが発見されて6日目。このイベントでフラニーが奇跡的に復活したのをようやく報告することができました。発見されてからの手厚い看護によって一命を取りとめたのです。

12月23日には病院から医療養護施設に移転しました。ここではジル・ウォッシュバーンさんがフラニーの面倒をみていました。フラニーから片時も目を離さず、4時間ごとに食事を与え、数日おきに採血をする必要もありました。

ジルさんの看護のおかげで徐々に体力も戻り、食べられるようになり、6時間ごとの食事に切り替えられたときには、長期的な医療養護施設に移されました。ここではエイミー・ボラム・ウィルソンさんが献身的にフラニーの世話をしてくれました。健康診断のために獣医のところにも毎日通い続けました。

医療養護施設のジルさんとエイミーさんは愛情をもってフラニーの世話をしてくれました。それが、道端で倒れていたフラニーにとって、初めて人生で愛されることを知った瞬間でした。肌はボロボロでジャーマンシェパードに見えなかったフラニーもこの頃には毛が生え戻り、すっかり立派な犬に変身を遂げました。

新しい家族との幸せな暮らし

引用の出典元:www.lifewithdogs.tv

医療養護施設で体力を取り戻し、元気になったフラニーは、2016年2月27日にジャック・ロングさん夫妻に引き取られました。フラニーは最終的に自分を可愛がってくれる家を手に入れることができたのです。

フラニーが最後に居た医療養護施設では、里親になりたい人は3回犬と面会をする必要があります。エイミーさんはロング夫妻が、最初にフラニーに会った瞬間から完璧にマッチングしていたと言います。

しかし、路上で生活していた経験が今もフラニーを苦しめることがあると飼い主のジャックさんは言います。時々人に対して警戒心を見せることがあるそうです。それでもいまフラニーは走り回って、自由に遊べる環境でのびのびと暮らしています。

ロング夫妻はフラニーを助ける存在になればと、新しい犬も飼い始めました。フラニーは可愛がってくれるお父さんお母さんの他にかわいい兄弟もいます。

しかし、フラニーが発見されたヒューストンの第五区は、望まれなかった犬たちが捨てられ、犬のスラム街のようになっています。捨てられた犬たちも、助けてくれる人を待ち望んでいるはずです。

フラニーのように、このスラム街の犬も保護されて適切な形で新しい家族を見つけられるようになるといいですね。

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参照:Abandoned German Shepherd Who Had Given Up on Life Makes an Astonishing Recovery

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