犬の水分代謝

引用の出典元:shutterstock.com

飲んだ水は、必要量が身体に蓄積されて余分な量や老廃物を出すために汗や吐く息、そしてオシッコやウンチとして排出されます。飲む水と排出する水の量は、脳と腎臓の働きによってバランスが取られます。

身体から水が大量に失われたり塩分を大量に摂取したりすると、血液中のナトリウムなどイオンバランスが変化します。その変化を脳が感知して、オシッコを作っている腎臓が命令を出します。そして、飲む水の量を増やすのです。

反対に、身体の中に水が多量にある場合は、腎臓がオシッコとしてどんどん出すようになります。

愛犬が一日に飲む水の量はどれくらい?

引用の出典元:shutterstock.com

健康な犬の場合、体重1kgあたり50~60mlの水を飲んで、20~40mlのオシッコを出します。

個体差もありますが、体重約5kgの犬だと250~300mlの水を飲み、100~200mlのオシッコを出すことになります。

もちろん、その日の気温や犬自身の運動量などによって、量の変化はあるのですが…。

異常にガブガブとたくさん水を飲み、たくさんの尿が出る状態を「多飲多尿」と言い、脳と腎臓の働きにより調節されている『水分代謝』が、脳もしくは腎臓機能のどちらかに障害があると、飲む水と出る水のバランスが崩れてくるのです。

この「多飲多尿」は、さまざまな病気の症状として現れることが多いと言われています。

水をよく飲む時に考えられる病気は?

引用の出典元:shutterstock.com

犬が急に水をよく飲むようになった場合、下記の病気の可能性が疑われます。


糖尿病


糖尿病の初期症状には、血液中にある大量の糖分を排出しようと、オシッコの量が増え、その分の水分を補うためにたくさん水を飲むようになります。
また、糖分が正常に利用されないため、食欲は旺盛なのにやせてきます。


腎臓病


腎臓の主な機能は、血液中の老廃物を身体の外に排出のためにオシッコを作ることですが、その過程で身体に必要な水分や塩分を引き戻す「再吸収」を行います。
この再吸収は、集合管と言われる部分で行われますが、この部分が壊れてしまうと尿中にどんどん水分が失われて大量のオシッコをするようになります。
そのために、水分を補おうと身体が反応して、たくさん水を飲むようになるのです。


副腎皮質機能亢進症


多飲多尿や食欲増進、左右対称の脱毛など、単なる肥満や老化と間違われることも多いようです。
副腎皮質という臓器で作られるステロイドホルモンが過剰になって、水分の調節に関わる脳の働きを鈍らせます。
腎臓では脳からの命令を妨げるので、大量のオシッコを出すようになるので、おのずとたくさんの水を飲むようになります。

その他にも、一般的な病気として『子宮蓄膿症』、『高カルシウム血症』、『腎盂腎炎』などが挙げられます。


普段から、愛犬の「水を飲む量」を知っておこう

引用の出典元:shutterstock.com

おおまかで構いませんので、愛犬の「水を飲む量」を日頃から観察しておきましょう。普通の時はこれくらい、気温が高くなるとこれくらいと、だいたいの目安が解っていれば、身体の異常で水をよく飲む時に気がついてあげられます。

また、水をよく飲む場合でも、たくさんオシッコ出して補っている…という場合も多いので、併せてオシッコの量や回数や色などにも気をつけてあげてください。

少しでも「変だな?」と思ったら、早めに獣医師に相談して、血液検査・尿検査をすることをお勧めします。

無料で動物保護団体を支援する

協力:NPOを無料で簡単に支援できる!gooddo