25年連続堂々の第一位に輝いたのは、あの犬種!

アメリカで、2015年度の人気犬種ランキングが発表されました。



1位:ラブラドール・レトリーバー
2位:ジャーマン・シェパード
3位:ゴールデン・レトリーバー
4位:ブルドッグ
5位:ビーグル
6位:フレンチ・ブルドッグ
7位:ヨークシャー・テリア
8位:プードル
9位:ロットワイラー
10位:ボクサー

昨年に続き、ラブラドール・レトリーバーが、アメリカでもっとも人気がある犬種という結果になりました。過去25年間ずっと1位を維持しており、この偉業を成し遂げた犬種は他にはいません。ラブラドール・レトリーバーの人気は、本家イギリスでのそれを上回っており、もはや『アメリカを代表する家庭犬』と言っても過言ではありません。

ラブラドール・レトリーバーが不動の地位を得ている理由は、やはり彼らの性格の素晴らしさでしょう。仔犬のころは、好奇心旺盛で少々手を焼くことはあるとはいえ、温厚で家族に従順、利口な性質は誰にとっても大きな魅力です。

ラブラドール・レトリーバーは盲導犬や介護犬、セラピー・ドッグとしても社会に貢献し、子供との相性も抜群です。そのため、家庭を持ったら、絶対ラブラドール・レトリーバーを迎えたいとアメリカ人が言うのをよく耳にします。アメリカ人の『理想の家庭犬』を絵に描いたような犬種が、ラブラドール・レトリーバーなのです。

国が変われば人気犬種も変わる

一方、2015年度の日本での人気犬種ランキングは、アメリカのランキングとは大幅に異なる結果となっています。

1位:プードル
2位:チワワ
3位:ダックスフンド
4位:ポメラニアン
5位:柴犬
6位:ヨークシャー・テリア
7位:シー・ズー
8位:ミニチュア・シュナウザー
9位:マルチーズ
10位:フレンチ・ブルドッグ

アメリカのランキングと比較すると、圧倒的に小型犬に人気が集中しているのが一目瞭然です。ここ数年は、プードル、チワワ、ダックスフンドが日本の人気犬種の御三家です。

日本でも景気が良かった80年代のバブル期には、アメリカのようにシベリアン・ハスキーやラブラドール・レトリーバーなどの大型犬が人気を集めていました。バブル崩壊後は、飼育するのに経済的な小型犬に人気は移行しています。

日本の住宅事情に照らし合わせてみても、やはり小型犬は飼いやすいようで、最近は小型犬を多頭飼いする人も増えています。

また、毛色が白っぽい犬種や、毛質がフワフワしたぬいぐるみのような風貌の犬種が、日本人の好みに合うようです。例えば、チワワやダックスフンドは、アメリカではスムース・ヘアーに人気がありますが、日本では断然ロング・ヘアーに人気があります。

アメリカで大型犬が人気がある理由

小型犬に人気が集中する日本とは違って、アメリカの人気犬種のランキングを見ると、トップ3を含めた約半数の犬種が大型犬です。アメリカ人に大型犬が人気がある理由は何でしょうか?

まず、住宅環境の違いが挙げられます。なんと言っても、土地の広さです。大都市を除いて、アメリカの中都市や田舎の家屋や庭の大きさは、日本のそれとは比べ物になりません。

次に、犬に対する意識の違いが考えられます。アメリカでは犬はパートナーとして認識されています。家などの財産や家族を守る頼りがいのあるパートナーとなれば、やはり体格が大きく、威圧感がある大型犬種が好まれます。

実際に、護衛目的で大型犬を多頭飼いする一人暮らしの女性も珍しくはありません。ロットワイラーやボクサーなど、一見強面の犬種が人気なのは、不審者へ対する威嚇の理由もあるのかもしれません。

最後に、子供と相性の良い犬種に大型犬が多いことも理由のひとつでしょう。小型犬のほうが子供が扱いやすい印象を受けがちですが、『ジェントル・ジャイアント(Gentle Giant)』と呼ばれるように、多くの大型犬は『気は優しくて、力持ち』の性質を持ち合わせています。

犬は群れの中の弱いもの(仔犬)を擁護する性質があります。したがって、子供を守ろうとする防衛本能が強いため、安心して子供を任せられるといったところなのでしょう。

2015年の人気犬種ランキングの傾向と特記事項

大型犬の人気が根強いアメリカですが、地域差があることが分かっています。住宅が密集しているマンハッタンでは、やはり小型犬が好まれる傾向があります。以前は、ダックスフンドやプードルが最も人気がある犬種として君臨していましたが、ここ数年はフレンチ・ブルドックが首位に立っています。

年々上昇するブルドッグとフレンチ・ブルドッグの人気には目を見張るものがあります。両犬種共に帝王切開での出産のため、他の犬種よりも価格が高いにも関わらず、この2犬種を求める人の数は増加しています。

日本では警察犬として以外は馴染みないジャーマン・シェパードが、ランキング2位であるのも特記すべき点です。アメリカでは、ジャーマン・シェパードは良い家庭犬の代表格です。

9位のロットワイラーや、トップ10には入っていないものの11位のジャーマン・ショートヘアード・ポインター、15位のグレート・デン、24位のハバニーズ、25位のマスチフなど、日本ではあまりお目にかかることがない犬種が人気があるのも興味深いところです。犬種の好みにも国民性が表れているのかも知れません。

また、テレビのコマーシャルや映画の影響で、特定の犬種が急にブームになることがほとんどありません。アメリカの国土が広大で、簡単に流行が伝わりにくいこと、多様な人種や民族が暮らしているので、人の価値観や嗜好が異なることが理由だと考えられます。

そのため、人気犬種のランキングに大きな変動は見られません。かつて大ブームを起こしたシベリアン・ハスキーは、現在では日本で見掛けることが少なくなりました。しかし、アメリカでは常に12位前後と安定した人気を誇っています。

ブームの陰で、飼育放棄や乱繁殖といった不幸な運命を辿る犬種が生まれて来たのは、みなさんもご存知の通りです。『流行に左右されずに、自分に合った犬種を飼う』といった点では、我々日本人もアメリカから学ぶことがあるのではないでしょうか?

参照:Most Popular Dog Breeds in America - American Kennel Club

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi オリビア
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