医学生の手術練習に使われた犬が遺棄される

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動物実験に使われた犬たちが無残な状態で遺棄されていたのは、中国内陸部にある陝西省・西安市(せんせいしょう・せいあんし)にある『西安医学院』の屋上でした。

医学生によって開腹手術などの練習に使われた十数匹の犬たちは、包帯のようにも見える紐で手足や口を縛られたまま寒い冬空に放棄されていたのです。

ほとんどの犬たちは瀕死の状態で、痙攣を起こしている犬やすでに息絶えてしまった犬もいました。その中には、錆びたパイプに太い鎖で繋がれたまま立ちすくむ2匹の犬の姿も。

2匹に目立った手術痕は見られないものの、その表情は恐怖で固まり、とても私たちが知っている犬の表情とはかけ離れたものでした。

犬たちの周辺には養生シートがあることから、放棄したあとにシートを被せて隠していたのでしょう。そのまま絶命させるという意図がみられます。

動物虐待行為に麻痺していくのでは?

引用の出典元:www.express.co.uk

この事実は地元の動物愛護運動家によって発覚し、撮影した動画を公表したところ、中国や世界中から非難が殺到しました。

大学側はこのことが明るみになったことで会見を開き、医学生の開腹縫合用の練習台としてこの犬たちを使用し、遺棄したことを認めています。

そして、大学の施設には犬を安楽死させる施設がないため屋上に遺棄することになり、犬に咬まれるのが怖いので手足や口を縛って捨てた、と説明しました。

動物実験に関する中国の規制はないものの、実験に使用したあとは安楽死させることが義務付けされています。

なぜこうした形で犬たちを放棄したのか、という記者団から質問に対して、犬は麻酔をされており痛みはないと大学側は語りました。

しかし、実際に動画を確認すると、痛みを感じていないどころか、犬たちは苦しそうに鳴いています。医学生であれば麻酔が切れたあとの状態がどんなものなのかは容易に想像がつくはずです。

将来、獣医師になる医学生がこんな形で動物虐待行為に麻痺していくとは・・・。

西安医学院で起きた実験動物の遺棄は、今に始まったものではなく過去からずっと続けられていたのでしょう。

このことをきっかけに、正式な内部調査が終わるまでは動物実験を一時中止することを大学側は宣言しました。

他国のできごとでも身近に捉えたい

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あのユーリン犬肉祭が行なわれている楡林市を抱える陝西省は、決して隔絶されたエリアではありません。むしろ、西安市は中国西北地区でも最大の都市で経済面から見ても発展した都市と言えます。

しかし、「陝西省・西安市」と名前だけを聞いても、日本人にはイメージが湧かない場所かもしれません。



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陝西省西安市には世界遺産に登録されている「秦の始皇帝(しんのしこうてい)が作った兵馬俑(へいばよう)」があるのですが、何となくどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

このエリアはかつてのシルクロードの起点でもあり、古代から王朝が置かれる都でもありました。日本からも遣隋使や遣唐使がここを訪れ、平城京や平安京の手本とした場所です。

さらに言えば、弘法大師空海も訪れるなど、決して日本人と関係のないエリアではなかったのです。

世界中の距離が近くなった現代においては、もはやすべてのできごとを国境を超えて考える必要があります。いや、逆に古代のほうが国や人種に関係なく往来していたことを思えば、その考えは時代錯誤かもしれません。

地球という1つの星に暮らす命のすべてが繋がっている、と捉えたほうが良いのでしょう。

人間のために動物実験があるのだから…

引用の出典元:www.express.co.uk

日本でも医学や化粧品の分野で動物実験が行われています。化粧品分野では縮小傾向にありますが、医学や医療分野では人類の健康と福祉の向上に動物実験は欠かせない、と言います。

今回ご紹介した西安医学院で非難を浴びた部分は動物実験することではなく、そのあとの犬の扱いが不適切だったことでした。

動物実験について感情論で語るのはあまりにも無謀なので控えますが、動物実験を必要とする立場の方々の意見と、反対する側の意見、そのどちらも知識として必要だと感じます。

知識不足の中で唯一言えるのは、人間のために動物実験が行われている以上、せめて実験で使われた動物たちを無下に放棄することだけはやめてほしい、ということだけです。

今回のできごとをきっかけに、さらに動物実験への関心を高めたい方は、以下の情報を参考にしてください。

動物実験について | 日本生理学会

科学の犠牲になる動物たち 動物実験・実験動物 | PEACE

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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