立てないグレートピレニーズの子犬を保護

引用の出典元:www.thedodo.com

テキサス州、ヒューストンの動物管理局に、グレートピレニーズの子犬2匹が保護されました。

オスにはヴェイル(Vail=尊敬を表しての脱帽)と、メスにはヴィダ(Vida=美しき命)という名前が付けられます。

しかし、彼らの脚はまるでカエルのように広がったままで、自力で立ち上がることさえできなかったのです。保護されるまでの間、どうやって2匹が生きながらえてきたのかは誰にもわかりませんでした。

管理局の一部の人たちは2匹の脚の状態から、先天性障害の「スイマー症候群」ではないかと考えていたのですが、ほどなくして彼らの体に起きている真実が判明します。

歩けなかった原因は「ネオスポラ感染症」

引用の出典元:www.thedodo.com

動物管理局からヴェイルとヴィダを引き出した『グレートピレニーズレスキュー協会』が2匹の状態を詳しく診断したところ、恐るべきことに彼らの体を蝕んでいたのは「寄生虫」であることを突き止めました。

病名は「ネオスポラ感染症」。ネオスポラ感染症は日本でも牛や犬への感染例がありますが、有効なワクチンがなく治療法も確立されていません。

原虫性疾患で神経細胞内などに寄生し、筋障害、多発性筋炎、運動障害をきたす感染症で、人獣共通感染症の可能性もあると言われています。

2匹の子犬を診察した獣医師によると、寄生虫を持つ動物の肉を食べた母犬から子犬たちに感染した可能性が高いとのこと。

ヴェイルとヴィダはスイマー症候群ではなく、感染症だったことが早い段階でわかったことで、すぐに治療と『D'Alfonso House of Hounds&Hooves』という動物保護施設での特別なリハビリが始まりました。

泣き虫の妹犬を励ます仲間たち

引用の出典元:www.thedodo.com

■仲間に囲まれて懸命に歩こうとする妹犬のヴィダ

リハビリが始まった当初はヴェイルもヴィダも歩こうとせず、特にヴィダは何もしたくないほど動くのを嫌がっていたそうです。

それでもまだ幼い2匹は遊び盛り。メスのヴィダはほかの犬たちが遊びまわるのを見て、自分が動けないことに苛立って泣いてばかりです。

しかし、施設でリハビリに励むほかの犬たちは2匹の強力なモチベーターとなり、2匹の周囲を動き回ります。犬同士、互いの辛さを理解して応援しているのでしょう。

お兄ちゃんのヴェイルと妹のヴィダに芽生えた「仲間たちと遊びたい!」という湧きあがる想いが後押しし、気が付けば懸命に体を動かそうする2匹の姿がありました。

妹犬は車椅子で歩けるように

引用の出典元:www.thedodo.com

■ソファからペットカートに座るヴィダを見下ろすヴェイル

もともとヴェイルの脚の状態はリハビリで回復することがわかっていましたが、妹のヴィダの脚は伸びきっていたため、なにをするにもゆっくりしか行動できません。

しかし、施設のスタッフや仲間からの応援を受けて、ヴィダの性格は明るく前向きな状態へと変化し、みんなと一緒に遊ぶのが大好きな犬に成長しました。



引用の出典元:Great Pyrenees Rescue Society

ヴェイルにはのちに里親ができましたが、10カ月になったヴィダは今も里親を待っています。実は、ヴィダの後ろ脚は完全には回復せず、車椅子を装着しているせいでなかなか里親が現れないのです。

ヴィダは現在27キロぐらいですが、グレートピレニーズの成犬のメスは40キロぐらいまで成長します。

確かに大型犬のお世話は大変ですが、自分の足で走れる喜びを得たヴィダに、1日も早く永遠の家族ができることを願うばかりです。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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