飼っている犬種に現れる収入格差

イギリスは階級社会だというイメージが根強くあるようですが、実際に住んでみると日本とそんなに変わりません。

平均所得くらいの人はやはり同じ生活レベルの人と仲良くなることが多く、年収何億円の富裕層とも、明日のパンにも困る貧困層とも関わりがないのが普通です。

そんな一般的なイギリス人の私からみても明確にわかる、収入格差による行動パターンの違いといえば、読む新聞、外食をするレストラン、食事の買出しをするスーパーマーケット、そして、選ぶ犬種です。

イギリスでChavと呼ばれる人々

引用の出典元:www.mattfrodsham.com

イギリスにはChavと呼ばれる、貧困層に属し、主に白人系イギリス人のグループがあります。ジャージかパーカー、足元にはスニーカー、イングランド国旗をモチーフにしたTシャツ、ゴールドの安っぽいアクセサリーをじゃらじゃらつけるなど、独特のファッションが特徴の彼らは、ケンカや万引きなどの犯罪で検挙されることもしばしば。

また、彼らが自らを強く見せるための「道具」として、またはナイフや銃のかわりに「武器」として飼うのがスタッフォードシャー・ブルテリアという犬種なのです。

もちろんほとんどの飼い主は愛犬を大切に扱っていると思いますが、わざと攻撃的な性格に育てたり、そもそもちゃんとしつけなかったり、ついには虐待の末、もてあまして捨ててしまうことも。

スタッフォードシャー・ブルテリアであふれる里親センター

引用の出典元:blogs.telegraph.co.uk

Chavは、ロンドンやマンチェスターなどの大都市に多く住んでいるため、ロンドンの犬チャリティー団体であるバタシー・ドッグス・ホームに引き取られるスタッフォードシャー・ブルテリア、またはそのミックス犬も群を抜いて多いのです。

2014年の統計では全体のおよそ三割となる1357頭!

しかも、チャリティー施設への引渡しの際に必要な面接や書類の記入、寄付金(バタシー・ドッグス・ホームの場合は50ポンド。2016年3月現在日本円で約8000円)などの手続きを避けるためか、センターの外に置き去りにされたスタッフォードシャー・ブルテリアなどの捨て犬も、そのうちの570頭を占めます。

偏見の目にさらされるスタッフォードシャー・ブルテリア

引用の出典元:www.pinkbike.com

無責任な飼い主たちに育てられた犬たちは、攻撃的などの問題行動から新しい飼い主を見つけるのが難しいことも多く、センターでも頭を悩ませている大問題です。

また、ニュースや新聞でたびたびスタッフォードシャー犬が人を襲い、最悪の場合は殺してしまうなどの事件が取り扱われることもあるため、一般的にあまりよい印象をもたれていないのが現状です。

つい最近でも、33歳の男性が飼い主にけしかけられたスタッフォードシャー・ブルテリア犬に襲われるという痛ましい事件が起こりました。

スタッフォードシャー・ブルテリア犬は本来、主人に忠実で愛情深く、小さな子供のいる家庭にも適した気立てのよい犬種です。犬を飼う資格もないような人に飼われて、悲しい結末になることがなくなることを祈るのみです。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi 森野万弥
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