「ほんの少しだから」の気持ちが災いした

引用の出典元:www.lifewithdogs.tv

愛犬のエミーとベラと暮らすピート・バイヤースさんは、仕事で数日間出張することになり、大切な愛犬たちも一緒に連れて行くことにしました。

準備をしている間、ほんの少しだけ犬を自由に遊ばせておこうと、エミーとベラから目を放していました。

きっと、長旅で窮屈な思いをさせるので、その前にのびのび運動させてあげたい、と考えたのでしょう。

しかし、愛犬を想う気持ちとは裏腹に恐怖の事件が起きてしまうのです。

ハンターの餌食にされた愛犬たち

引用の出典元:www.facebook.com

出張準備をしていたピートさんは、ふと愛犬2匹が自宅の敷地にいないことに気が付きました。慌てふためいたピートさんは、友人やご近所の人にも協力してもらい2匹を探し回ります。

しかし、どれだけ探しても愛犬たちの姿はどこにも見当たらないのです。そして、その日がちょうどハンティングの解禁日であることを思い出しました。

ピートさんの自宅の近くには森があり、ハンターたちはこの日を待ち構えていたかのように、銃を抱えて獲物を求めて森を歩き回るのです。

ピートさんは、愛犬たちの足跡が森に続いていることを発見します。「まさか!森に…」恐怖がピートさんの脳裏をよぎり、必死にエミーとベラの名前を叫び続けながら、森の中をくまなく探し続けていました。

捜索中、ピートさんの耳に銃声の音が!ピートさんは死に物狂いで音のした方へと走って行ったのですが、時すでに遅し。

そこには、近所に住む1人のハンター、マイケル・チェダスターと、足元に無造作にころがされた愛犬2匹の姿がありました。

一緒に出張に連れて行こうと思っていた愛犬たちは、すでに息絶えていたのです。全身の血が凍りついたピートさんは、何も考えることができませんでした。

狂気の沙汰としか思えない言動

引用の出典元:www.facebook.com

呆然としながらもピートさんはマイケルに「私の愛犬たちを殺したのはあなたなんですね?」と確認したところ、男はニヤつきながら驚愕の言葉を浴びせかけたのです。

「ああ、俺があんたの犬たちを殺したのさ。俺に新しい犬を買ってほしいって言うのか?だったらいつでも2匹の犬を買ってやるさ!」

こんなにも恐ろしく悲しいことがあるでしょうか。ピートさんは怒りで震える気持ちを懸命にこらえ、この男と一緒に写真を撮って証拠に残しました。

そして、すぐに警察に連絡を入れたのです。警察官立ち合いのもとハンターへの事情聴取がなされました。その間すっと、愛犬のエミーとベラは落ち葉の上に置かれたままでした。

このときは、どういう訳かハンターの男は逮捕されなかったのです。そして、この男の狂気はさらに続きます。

ハンターのマイケルは、自分が射殺した犬たちの首輪を外し、あたかも自分が勇者であるかのようにハンティングトロフィーとしてFacebookに写真をアップしていたのです。

のちに、こうした動物愛護精神のない行動や、友人や近隣住人を含めた多くの人からの抗議により、男は逮捕されました。

そして、100万円強の罰金と刑務所に2年間収容されることが決定したのです。

ハンティングは人間の心を狂わせる?



世界では、動物を殺す行為でもあるハンティングがスポーツと称され、まるで勇者や金持ちの象徴であるかのように動物たちが日々殺され続けています。

この現実を調査した『ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル』という動物保護団体があります。その結果からは、まさに狂気としか思えない現実が浮き彫りになりました。


動物を必要性からではなく娯楽のために殺害するスポーツ狩猟家たちは、2005~14年までの10年間に、126万頭分の「トロフィー(趣味の狩猟による獲物)」を米国に輸入していたことがわかった。
平均すると1年間に12万6000頭、1日に345頭のトロフィーが輸入された計算になる

出典:米国人による“趣味の狩猟”で大量の動物が犠牲に | ナショナルジオグラフィック日本版サイト


人間のDNAには狩猟本能が刻まれています。しかしこの本能を、殺す必要のない動物狩りに向けることは危険極まりなく、人間の進化に逆行する残虐行為としか言えないのではないでしょうか。

ハンターのマイケルは取り調べに際して、「何でもいいから動物を殺したかった」と述べています。

今回の悲しい事件は、「銃を持った人間の脳は、決して理性で抑えることはできない」ことを象徴しているように感じました。



日本でもハンティングには注意が必要


日本でも趣味の狩猟が根強く残っており、少し山あいに行けば狩猟犬が獲物を追い立てる声と、人間の大声が山々に響き渡る光景に出くわします。

違法な"わな"が森の中に仕掛けられていて、脱走した近所の犬が足を挟まれ切断するはめになったのを目の当たりにしました。

東京郊外の河原を散歩していた際、銃を肩に担いだハンターが真横を通り過ぎて行ったことも!気が付かなかっただけで、すぐ横の林には「猟期中に付き、お気を付けください」と書かれた看板が立っていました。

北海道の原野で仕事をしている際には、鹿駆除のハンターによる流れ弾が数メートル横の木に命中し、危うく命を失いかけたことも。

慌てて逃げ去ったハンターの軽トラには、鹿の死体が山積みにされていました。そして、ハンターたちの目は充血し、人間の目ではなくなっていたことを覚えています。

現に、日本のあちこちでハンターの誤認・誤射による負傷や死亡事故は起きているのです。

ハンティングの是非はともかく、正直、日常では経験することがない異様な雰囲気には、恐怖を感じざるを得ません。一般人は、ハンターたちのモラルと判断を信じることしかできないのですから。

筆者の知り合いに狩猟や剥製を飾って楽しんでいた人がいましたが、ある時、撃ち落としたキジの目に悲しみを見て、「もう、遊びで命を奪うのはやめよう…」と、銃を返却したのだそうです。

実は、環境省の取り組みの一環として、担い手不足からハンターを増やそうと「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」 などが開催されています。

それはそれで大事なことですが、決して銃に心や判断を狂わされることなく有害鳥獣の被害対策のみに留めてほしいものです。

日本の猟期は毎年11月15日から翌年2月15日までと定められていますので、この期間に自然豊かな場所に愛犬を連れて行くのは控えたほうが安全ですね。

無料で動物保護団体を支援する

協力:NPOを無料で簡単に支援できる!gooddo

この記事についたタグ

この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
読者の皆様により良い情報をお届けします!

話題のキーワード

今話題のしつけ関連ワード