ピットブルに湧きあがる嫌悪感

引用の出典元:www.lifebuzz.com

アメリカで暮らすグレッグ・ヘイネンさんと奥さんは、2人が出会う前からそれぞれ犬を飼っていました。

しかし、奥さんが飼っているのはピットブルとラブラドールのミックス犬だったために、どうしても嫌悪感は抜けなかったと言います。

アメリカではピットブルが闘犬に仕立て上げられた結果、人間に噛み付いてケガをさせるという事故が毎日のように多発していることが、グレッグさんの心を支配していたのでしょう。

ピットブルの"ザック"との関係や認識が変わっていくグレッグさんの手記をご紹介します。

愛犬と信頼関係を築けないまま娘が誕生

引用の出典元:www.lifewithdogs.tv

夫婦の間には可愛い娘が生まれます。しかし、グレッグさんは相も変わらずピットブル系の血を引いたザックとの信頼関係が作れていませんでした。

グレッグさんは愛娘が退院した日のことを次のように語っています。

「赤ん坊に噛み付いてみろ!ただじゃおかないぞ!私はそう妻に言ったのです」

確かに、信頼関係が築かれている愛犬であっても、初めて赤ちゃんと対面させるときはとても緊張するものです。その不安感が、こんな暴言になってしまったのですね。

「生まれたばかりの娘を連れて家に入ると、私と妻の愛犬2匹は、娘のニオイを嗅いで顔を舐め始めたんだ。だけど、ザックはあまりにもしつこく舐め続けたので、私は無理やりザックを引き離したんだ。

そして、その日からザックはまるで娘の用心棒みたいになったよ。毛布にくるまって眠っている娘のそばには、いつもザックがいて前足を必ず毛布に乗せて守っているんだ。

娘が成長してくるとベッドで一緒に眠るようにもなった。ザックは娘が2階の寝室に行くタイミングがわかるのか、毎晩階段の下で娘が来るまで待っているんだ。そして2人は一緒に眠りにつくのが恒例になったのさ。

私はこんな2人の様子を毎日見ているうちに、ザックは娘を心の底から愛していると感じ始めたんだ」

こうしてグレッグさんの不安は徐々に解消されていったのです。

愛犬の毒殺に涙が止まらない夫婦

引用の出典元:www.lifewithdogs.tv

時は流れ、夫婦の娘さんも5歳になっていました。この頃には、すでにグレッグさんのピットブルへの認識は180度変化していました。

「ピットブルは人間に愛情深く接することができる優秀な犬なのだ、もはやザックは私たち家族の一員だ」と。

そんな矢先のこと、家族を悲劇が襲います。娘の大親友ともなっていたザックが、近所の子どもたちの手によって毒殺されてしまったのです。

何という悲劇なのでしょう。グレッグさんはその日のことをこんなふうに語っています。

「それは、私たち家族の人生で最悪の日になってしまいました。キッチンの床の上で動かなくなってしまったザックに、サヨナラを告げる娘の姿を見守っていた私たちは、慟哭の涙を抑えることができませんでした。

その夜の8時、娘が1人で階段を上がり寝室へ向かおうとしたその瞬間、私たち3人家族に何が起きたのかを明確に認識できたのです。

5年間、毎日娘が階段の下に来るのを待っていたザックの姿がそこにないということを。娘は恐怖とパニックに満ちた表情で私たち夫婦を見つめました。

その時、私の連れてきた愛犬の"サム"が起き上がったかと思うと、娘のそばに寄り添い鼻先で娘を軽く突いたんです。そして、階段に自分の前足を1歩乗せて、一緒に上がろう!と促すように娘の顔を見上げました。

娘はサムの首輪を持ち共に寝室で眠りにつきました。サムが亡くなるまでの6年間、それは続いたのです…。」

ピットブルへの認識を変えるには?

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グレッグさんのあまりにも痛切な手記には、たくさんのコメントが寄せられ大反響を巻き起こしました。

「ザックは、間違いなく素晴らしい犬でしたよ。あなたたちの辛い気持ちを想像することすらできません。だけど、神様はきっと悲しみの涙を喜びの涙に変える方法を教えてくれます」

「赤裸々なあなたの手記に感動しました。ありがとう」

「本当に素晴らしい話だわ。私の愛犬もザックと同じように子どもたちを愛し守ってくれています」

多くの人がグレッグさんに好意的なコメントを寄せている中、「小さな子どもを守らせるにはピットブルはどうかと思う」と言った不安の声も上がっています。

その発言に対しても「あなたはそんな否定的な気持ちにならないほうが良い。人生のすべてを悲観的に見るつもりですか?」といった反発の声が書き込まれるなど、コメント欄は大いに盛り上がりました。

確かに、ピットブルは体も大きいですし噛む力も半端ではありません。小型犬と比べると、ほんの少し噛まれただけでも大事になるのは事実です。

しかし、無駄に不安がる必要がないことをグレッグさんとザックは教えてくれました。

犬を飼う人間はピットブルに限らず、迎え入れる犬種の特性をよく理解する必要があるのです。

理解に基づいた飼い方をすれば、自ずと事故を起こすことなどあり得ない、素晴らしい家族になると思っています。

グレッグさん家族には、再び犬との楽しい暮らしが訪れていることを期待します。

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