バセット・ハウンドの特徴

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  • サイズ:中型犬
  • 体高 :オス 36cm メス 34cm
  • 体重 :オス 28kg メス 26kg

バセット・ハウンドは、クンクンと地面の臭いを嗅ぎまわっている姿が特徴的な狩猟犬です。臭いを追いかけているバセット・ハウンドの後ろを猟師がついていく、という狩りのスタイルで使われます。

バセット・ハウンドの外見の特徴で最も目につくのは、胴長短足と、床まで着くほどに長く垂れた大きな耳ではないでしょうか。

特徴的な大きな耳は、アナグマ、キツネ、ウサギなど、猟の対象となる動物の臭いをより効果的に鼻周りに集めている、と考えられています。

バセット・ハウンドの骨格は太く、狩猟犬として獲物をどこまでも追うことができる持久力を備えています。足は太く頑丈です。尾はムチ状で先にいくほど細くなり垂れています。皮膚は全体的にやや垂れているのが特徴です。

被毛はダブルコートの短毛で、ベルベットのような触り心地です。密集した被毛は山での猟に適していて、低木やトゲから身を守ることができます。毛色は、ホワイト&ブラック&タンと、ホワイト&レモンがあります。

体型もユニークな特徴がありますが、バセット・ハウンドの声にも非常に特徴があります。キャンキャン、ワンワンといったイメージではなく、お腹の底に響くような重低音で「ゥオン、ゥオン、ゥオ~ン!」といった迫力のある声が魅力の1つでもあります。


バセット・ハウンドの歴史


  • 原産国:フランス
  • 用途 :狩猟犬

バセット・ハウンドは、16世紀のフランスの修道院の僧が狩猟で使っていた、足の短い犬達を交配して誕生したと考えられています。

19世紀には、究極の猟犬といわれる大型犬のブラッド・ハウンドなどを掛け合わせて、さらに改良が行われ、現在のバセット・ハウンドの姿に近づいたようです。庶民の間でも食糧確保の猟に使われ、次第に飼育数が増えていきました。

19世紀後半にはイギリスにも持ち込まれ、バセット・ハウンドの父と呼ばれたエヴェレット・ミレイ卿らが計画繁殖を行い、多くのドッグショーに登場するようになります。

その頃、バセット・ハウンドは、イギリス国王エドワード7世の皇后であったアレクサンドラ・オブ・デンマーク王妃の目にとまります。ただの贅沢として犬を飼っていたのではなく、人間と犬との愛情を感じ取れるような王妃のエピソードをご紹介しましょう。

デンマークから嫁いだこの王妃は、大の犬好きでも知られていて、宮殿ではバセット・ハウンドだけでなく、セントバーナード、ニューファンドランド、チャウチャウ、ダックスフント、パグ、狆、ペキニーズなどが飼育されていました。犬達は非常に王妃に従順で、散歩の際には10匹以上の犬を連れていたそうです。

しかし、自身の体の不調や長男の死、国王の不倫などに悩まされ、決して幸福な環境ではなかったといわれています。そんな王妃は多くの犬達を愛し、犬からも癒しをもらい、生き抜く力にしていたのでしょう。

王妃は、ケネルクラブの後援者でもあり、品評会では何度も入賞した、という逸話からも、犬との暮らしは活力となり、王妃の悲しみを救っていたことが伺えますね。

1882年、バセット・ハウンドはイギリスケネルクラブにも登録され、アメリカにも輸出されるようになりました。映画やコマーシャルといったメディアに取り上げられることも多く、世界中で人気の犬種となっていきました。

現在のフランスでは、ウサギなどの小動物や地面に潜むキジの猟に重宝され、バセット・ハウンドは良きパートナーとして活躍しています。

日本では、猟犬としてではなく、ユーモラスで賢い家庭犬として飼われています。大きなブームはなく、2014年度ジャパンケネルクラブのバセット・ハウンドの登録頭数は、138犬種中59位で107頭です。

バセット・ハウンドの性格

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バセット・ハウンドの性格は、のんびりやでマイペースです。他の犬や人に対しても穏やかに接することができます。

狩猟の血が色濃く残っているので、集中力や忍耐強さ、そして独立心が旺盛な性格です。

攻撃性や無駄吠えは少なく、飼い主に従順な性格ですが、頑固な一面もあり、散歩中に気になる臭いがあれば、一歩も動かないこともあります。

バセット・ハウンドの性格まとめ


  • マイペース
  • 集中力がある
  • 忍耐強い
  • 独立心旺盛
  • 従順
  • 頑固

バセット・ハウンドの平均寿命と気をつけたい病気


バセット・ハウンドの平均寿命は8~12年程度と考えられています。

先天的な遺伝病性疾患はなく、一般的に丈夫で健康です。

バセット・ハウンドで気をつけたい病気として、真っ先に挙げられるのは、椎間板ヘルニアです。胴長短足の体型のリスクですので、子犬の時は特に、段差のある所からの飛び降りや、階段の昇り降り、前足を抱えて立たせるポーズを避けて予防しましょう。

また、成犬になってからは、肥満になりやすい犬種です。体重の増加も椎間板に負担をかけますので、適度な運動を心がけることも大切です。

大きな垂れ耳ですので、耳の中が蒸れやすい環境です。シャンプー時だけでなく、普段から耳垢がたまりすぎていないか、マダニにやられていないか、悪臭がないかなど、耳疾患にも気をつけましょう。

バセット・ハウンドは皮膚が垂れている犬種ですので、皮膚病にかからないように、清潔を心がけておくと良いでしょう。

他には、バセット・ハウンドのような皮膚のたるみがある犬種に多い、目の病気があります。眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)という、下のまぶたが外側にめくれた状態の病気です。急激な体重減少や、老化などで後天的に発生することがあります。

先天的に問題のない程度の若干眼瞼外反症になっていることもありますが、もし、目やにや涙が多くなったり、結膜炎の症状が出たり、足で目をこすったりすることがあれば、動物病院で診察してもらい、手術が必要か診てもらいましょう。

バセット・ハウンドの上手な飼い方

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バセット・ハウンドは、無駄吠えは少ないものの、コントラバスという低音を出す弦楽器に例えられるような、重低音の響く声を持っています。いくらペット可であっても、木造アパートで飼育するのは向いていません。集合住宅であれば、鉄筋で防音効果の高い作りの住宅のほうが、飼い主のストレスは軽減されます。

また、バセット・ハウンドは室内飼育が理想的です。腰への負担を軽減するように、床は滑りにくい素材のものが最適です。子犬の頃は、骨も柔らかく衝撃に弱いですので、ソファなどの高い所に登らせないようにしましょう。

また、非常に頭が良いので、しつけは比較的入りやすい犬種です。しかし、頑固な性格が邪魔して、初めて犬を飼う方にとっては、最初はすんなりいかないかもしれません。

成長と共に、飼い主の言うことを素直に実行するようになってきます。飼い主側ものんびり構えて、焦らずにしつけを続けていきましょう。

バセット・ハウンドの飼い主になるにあたり、承知しておきたいのは、狩猟犬の本能が強く残っている点です。

気になる臭いに集中しすぎて、飼い主の思い通りに動いてくれないこともあります。しかし、悪いことをしている訳ではないので、ある程度気持ちに余裕を持って、満足するまで臭い嗅ぎをさせてあげるのも時には大事です。

バセット・ハウンドは激しい運動は必要なく、散歩は1日30分程度の引き運動を2回行います。庭があれば、飼い主と一緒にボールなどで遊ぶのも良いでしょう。肥満によるヘルニアが心配されますので、一定の運動量は確保しましょう。

比較的被毛の手入れはラクな犬種です。短毛種ですので、毛玉になることはありません。スリッカーブラシなどで週に2~3回程度ブラッシングを行いましょう。シャンプーは月に1度程度で十分ですが、換毛期には、アンダーコートがかなり抜けますので、しっかりと除去して新しい毛の育毛を手助けします。

バセット・ハウンドの特徴でもある長く大きな耳は、食餌の時やお散歩中に汚れやすいですから、「スヌード」という耳カバーをつけるのがおススメです。子犬の頃から慣らしておけば嫌がりません。もし、外れやすい場合は、首周りのゴムをややきつめに調整すると良いですよ。手作りスヌードも簡単ですので、ぜひ作ってみて下さいね。

初めてのアウトドア!バセット・ハウンドの赤ちゃん

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どうやら、飼い主さんの自宅でバセット・ハウンドの赤ちゃんが生まれたみたいです。

生まれて26日目の小さなバセット・ハウンドが、初めてのアウトドア体験です!

臭いを嗅ぎながら、恐る恐る柔らかいシートの上を歩いてみます。

「あ!お母さんだぁ~!オッパイ、オッパイ」と群がる子犬達ですが、お母さん犬は軽く拒否。

「せっかくのお散歩タイムなのよ、遊んでごらんなさい♪オッパイはその後よ~。」なんて会話が聞こえてきそうです。

母犬の乳をたっぷり飲んで育った子犬は、免疫物質を引き継いで、元気に育っていくでしょうね。

マイペースな性格が魅力のバセット・ハウンド


バセット・ハウンドの、ボテボテと走る姿は、何とも愛らしいものです。一見無愛想な顔に見えますが、表情も豊かで、ちょっとご機嫌が悪くなったり、都合が悪くなったりすると、上目遣いで飼い主さんを見上げてきます。そんな瞳を見てしまうと、何だかそれ以上怒れない雰囲気です。

お散歩から帰って、大きなため息をついたと思ったら、マイペースで眠ってしまう、そんな可愛いバセット・ハウンドとの暮らしは、まさに癒される日々ですよ。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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