飼い主をひたすらに待ち続ける犬

引用の出典元:www.mirror.co.uk

コロンビアのパロネグロ国際空港で、1匹の犬がうろつき始めたのは10月のことでした。見ればまだ若いメスのミックス犬です。

彼女は毎日、何かを探し求めるかのようにして空港のあちこちを彷徨ってました。心配した空港職員たちは、きっと飼い主に遺棄されてしまったのだろう、とエサを与え世話をしていたと言います。

「旅行雲(トラベリングクラウド)」を意味する"Nube Viajera(ヌベ・ヴェアヘラ)"と名付けられたメス犬は、不安げな表情で飼い主のニオイを探し求め続けます。

「いったいどれだけ待てば飼い主は帰って来るのだろう…。でも必ず私を迎えに来てくれるはず。だからここから動くわけにはいかないの」

そんな思いを理解した空港職員たちは、ターミナルの一角に彼女の居場所も作ってあげました。

捨てられたことを悟り食欲を失う

引用の出典元:www.mirror.co.uk

ヌベは、薄れていく飼い主のニオイを求めて、空港内のすみずみまで探し回ります。往来する乗客のニオイも嗅いで回りますが、大好きだった飼い主のニオイはどこにもありません。

そんな日々が1カ月以上も続き、ヌベの表情は次第に諦めに変化していきました。

そして11月。ヌベはとうとう「飼い主が2度と自分を迎えに来ることはない」、と悟ります。ヌベはターミナルの角からほとんど移動することもなくなりました。

ヌベは空港職員が差し出すエサに口を付けようとしなくなり、ついに絶食することを選ぶのです。

生きる気力を失って…

引用の出典元:www.mirror.co.uk

健康状態を心配した空港職員は、コロンビア動物保護財団の獣医、アレハンドロ・ソトモンテ・ニーノ氏に連絡を入れます。

ヌベにはすぐに栄養剤の点滴が施されました。しかし、ヌベの魂はすでに生きることを拒否したのです。

誰しもが「なんとか生きてほしい」、と願い続けましたが、2日後、ヌベは傷心のまま亡くなってしまいました。

捨てられたショックでうつ病になっていた

ヌベの治療にあたったアレハンドロ・ソトモンテ・ニーノ氏は、ヌベが死んだ状態を確認し、死因を「うつ病」と確定しました。

わずか2歳と推測された飼い犬は、決して空港から外に出ることはなかったそうです。このことから、獣医師も飼い主にヌベは遺棄されたと推定しました。

悲しみで心が壊れたまま死んでしまったヌベ。飼い主の特定には至っていませんが、その愚かな行動が確実に犬の命を奪ってしまったのです。

絶対にしてはいけないことをしてしまう人間の愚かさは、いつになったら終わるのでしょうか…。

ヌベの冥福を祈ります。

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