互いを思いやるために置かれたロウソク

引用の出典元:twistedsifter.com

いつかは来てしまう愛犬との別れの時。お別れの場所が自宅なら、誰にはばかることもなく思い切り泣けるものですが、それが動物病院だったとしたら、待合室の人たちに気を使ってしまうものです。

逆に、そんな事態が起きているとは知らずに、待合室で賑やかに話していた人たちも、扉の向こうから聞こえる切ない泣き声に申し訳ない気持ちになることも。

そんな事態をできるだけ避けるために、欧米の動物病院の待合室には「看取り」が行なわれていることを知らせる「ロウソク」が灯されるのです。

ロウソクの灯りはお別れをしているメッセージ

引用の出典元:twistedsifter.com

ロウソクに添えられたメッセージにはこう書かれています。

『もし、このロウソクに火が灯されていたら、誰かが愛するペットにお別れを告げています。
どうか、その間は敬意を払って静かに話してください。
みなさんの優しさと思いやりに感謝します』

世界中の動物病院のすべてに置かれているわけではありませんが、このメッセージに賛同した獣医師たちは飼い主さんたちへの思いやりとして、ロウソクとメッセージプレートの設置を採用しています。

悲しみを全員で分かち合う「愛」のロウソク

引用の出典元:twistedsifter.com

欧米では、回復の見込みがないペットたちに、苦しい治療から解放してあげたいという思いから、安楽死が選択されることがあります。

愛犬が静かに息を引き取るまでの看取りの時間は、言葉では言い尽くせないほどの感情が交錯します。辛かったね、ごめんね、ありがとう、この選択は間違っていなかったのか……と。

このロウソクは、そんな飼い主の辛い気持ちを、同じ場所に居合わせた人たち全員で分かち合う「愛」をも表現しています。

そして、いつしかロウソクは「追想のロウソク」「看取りのロウソク」と呼ばれるようになりました。

心の整理を付けさせてくれるロウソクの灯火

引用の出典元:twistedsifter.com

こうした素敵な取り組みは、世界的掲示板の『Reddit』でも話題となり、たくさんのコメントが寄せられています。

「私は最新の救急動物病院で働いていますが、そこには最期のお別れをする看取りの部屋があります。診察室よりも4~5倍大きく、ソファや椅子、調光灯が設置されていて、リビングルームのようなくつろげる空間になっています。その部屋には別の出口があるので、ロビーで他の人と顔を合わせなくて済むようになっているんです」

「私が猫と犬を看取った動物病院では、彼らの名前と足跡が印刷されたカードをくれました。今は、それをキーホルダーにしています。母もキッチンにカードを飾っているんですよ」

「ガンにかかった危篤状態の猫を診てもらおうと予約を入れていました。病院側の配慮で、その日は他のすべての診察をキャンセルしてくれたんです。そして、静かに旅立ったあと私が見たのは、ロビーや受付に灯されたたくさんのロウソクの灯りでした。別れを告げる十分な時間を獣医師はくれました」

出典:Thoughtful notice at a local vet. : pics


獣医師たちからの思いやりが込められたロウソクの灯火は、飼い主の心をどれだけ慰めてくれるか計り知れません。こうした素敵な取り組みは、さらに広がりを見せているようです。

あなたのかかりつけの動物病院にも、ロウソクとメッセージカードが置かれていませんか?もし、ロウソクの灯がともっていたら、一緒に傷みを分かち合ってあげたいですね。

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Tsunayoshi ひまわり
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