問題視されるパピーミルの存在

引用の出典元:www.fukuishimbun.co.jp

2018年3月1日、『公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS)』は福井県警に、動物愛護管理法違反(虐待)などの疑いで、犬猫約400匹を過密状態で不適切に飼育、繁殖している業者を刑事告発しました。

パピーミルでは主にペットショップなどに卸す目的で、見境なく犬猫たちを繁殖の道具として使っていることから、全国各地で問題視されています。

この施設で繁殖された犬猫たちも、県内のペットショップなどに卸されていたようです。

まだパピーミルの施設の名前の公表はされていませんが、すでに数年前から県内の動物愛護グループには酷い状況の施設があるという情報は届いていました。

動物愛護グループが目にした生き地獄

引用の出典元:www.fukuishimbun.co.jp

2017年12月に2回、地元の県健康福祉センター職員とともに視察に入った動物愛護グループによると、パピーミル業者は廃業した平屋の宿泊施設を改装して使用していたそうです。

そこは、「メス部屋」「オス部屋」「妊娠した犬の部屋」「子犬部屋」などに分かれており、400匹ほどの犬たちが飼育されていました。

積み上げられたケージの横には、コンクリートの壁に覆われた「マス」が複数個あり、マスの中にはチワワや柴犬、ダックスフント、パグなど、人気のある犬種、60匹ほどが立ち上がって吠え続けていたのです。

犬たちは、およそ正常ではないのではないか、と思えるほどの絶叫にも似た鳴き声を繰り返します。さらには、施設内は悪臭で満たされており、とても適切に飼育しているとは言えない悲惨な状態でした。

狭いケージに閉じ込められたままの犬の中には、白内障で目が見えない犬や前足が切断されたチワワの母犬がいたと言います。

しかも、これほど大量の犬たちの世話をする飼育員はわずか2人で、「朝7時から深夜1時くらいまで、休みなしで世話している」と実情を吐露しました。

物理的に犬たちに十分な世話ができるはずもなく、虐待と言わざるを得ない環境だったのです。

動物愛護管理法違反の疑いで刑事告発

動物愛護グループは、公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS)に連絡を入れ、状況を確認してもらうことに。

その結果、現況の飼育員の人数で約400匹の適切な飼育は不可能であり、劣悪な環境下での飼育は動物愛護管理法違反に当たるとして、福井県警に刑事告発するに至りました。

また、飼育員の労働時間においても労働基準法に抵触する可能性があるとして、福井労働局に調査および指導監督を求めるとのこと。

犬たちの尊厳を守りたい

ペットショップで購入する消費者がいる限り、尊厳を失って泣き続ける犬たちが存在し続けることでしょう。

耳をつんざくような犬たちの声は、人間たちに正しい選択をしてほしい、と言っているのかもしれません。

公益社団法人日本動物福祉協会は福井県に対して、業者が多頭飼育崩壊した場合の対応策を検討しているか、確認するよう要請したそうです。

近いうちにパピーミル業者の代表は逮捕されると思いますが、その後の犬たちの行方が心配です。

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