シェルターにたどり着く老犬たち

引用の出典元:www.instagram.com

アメリカでは、年間390万匹の犬猫がシェルターにつれてこられます。

そのうち、新しい飼い主に引き取られる数は、120万匹だと言われています。仔犬や若い犬たちには比較的すぐに里親が見つかりやすいのですが、里親探しにもっとも苦労するのは老犬です。

老犬がシェルターにつれてこられる理由は様々です。

大体の場合において、彼らの性質や行動に問題があるわけではありません。

年老いた犬の世話をしたくない、
犬が病気になった、
引っ越しする、
子供が生まれる…

はっきりしているのは、原因は老犬側にあるのではなく、人間側にあるのです。

老犬の魅力に取り付かれたアメリカ人男性

世の中の大半の人が老犬の里親になるのを躊躇する中、アメリカはコロラド州デンバーに住むスティーブ・クレイグさんは、老犬ばかりをシェルターから家に迎えることにどっぷりハマっています。

'Game of Thrones' with a throng of animals. #wildlings

steveさん(@wolfgang2242)が投稿した写真 -




動物好きの両親の元に生まれ育ったスティーブさん。幼少の頃から常に5匹ほどの犬たちに囲まれていたといいます。

スティーブさんが老犬ばかりを引き取ろうと決心したきっかけは、彼にとってとても思い入れのあった特別な愛犬の死でした。

最愛のペットの死を乗り越える最善の方法を考えたスティーブさんは、シェルターに向かいます。彼が里親になると決めていたのは、『引き取られる可能性が最も低い歳老いた犬』でした。シェルターにいる老犬にセカンド・チャンスを与えたかったのです。

そこで彼が引き取ったのは、12歳のチワワでした。

イーヨーと名付けられたチワワは、心臓も弱っており、膝も悪いなど健康上に問題がありました。

イーヨーを皮切りに、スティーブさんは次々に老犬を家に迎えることに。

犬以外にも、豚やウサギ、鶏の里親にもなりました。

現在では、犬8匹、猫2匹、鶏2匹、鳩2匹、アヒル2匹、ウサギ1匹、豚1匹と大所帯です。もちろん、全員シニア。

まるで動物の老人ホームのようでもありますが、彼らは種族を超えて仲良く暮らしています。

老犬たちと過ごす毎日

これだけの数の動物と暮らすスティーブさんは、一日の長時間を動物の世話に費やしています。

午前5時に起床することから彼の一日は始まります。

ほとんどの犬が特別な食生活が必要なため、10種類のご飯を用意。そして薬を与えます。昼休みは職場から一旦戻って、犬たちにおやつを与えたり散歩に出掛けます。夜は掃除と大忙しです。そして週末になると、犬たちの手入れをしたり、獣医に連れて行きます。

こんなに多忙な毎日にも関わらず、動物たちは世話が掛かるけど、世話をすればするほど喜びを感じるとスティーブさんは言います。

例えば、天気の良い日に、犬たちと豚のビキニが庭でのんびり寝転がっている…その姿を眺めながら、彼らが幸せで、愛されていて、よく世話をしてもらっていると思うだけで、スティーブさんは満たされた気持ちになるのです。



老犬をシェルターから保護する利点と意義

スティーブさんの行いは多くの人に称賛されますが、同じことを実行出来る人はあまりいないのが現状です。

主に、健康状態が思わしくなかったり、近い将来にお別れの日が来てしまうのを人々が嫌うことが、シェルターから老犬を新しい家族として迎えるのを嫌厭する理由です。しかし、スティーブさんは老犬の魅力をこう語っています。

  • 老犬はおとなしく、落ち着いている
  • 以前人と一緒に生活していたので、新しい家族と良い関係が築きやすい

確かに、仔犬や若い犬はエネルギーが溢れていて活動的ですので、同じだけの数の犬を飼うのはなかなか難しいと思われます。老犬を受け入れる利点としては他に、すでに基本のしつけができていることが挙げられます。

そして何よりも、殺処分の対象になりやすい老犬の命を救うことができます。

長年人間と暮らしてきた彼らは、今まで温かいベッドを与えられ安心して家族と暮らしてきたはずです。それが飼い主の勝手な理由で突然シェルターにつれて来られ、無機質な檻の冷たい床で過ごすことになった彼らの心情を考えると、いたたまれない気持ちになります。

恵まれている老犬と、恵まれていない老犬の違いは何でしょう?

どの老犬にも家族に可愛がられて、別れを惜しまれながら最後の日を迎えるチャンスを与えられるべきです。どんなことがあっても最後まで愛犬の面倒を見る覚悟がなければ、犬を飼うべきではありません。動物を飼うということは、責任を持って命を預かるということなのですから。

今後、シェルターから犬を迎えることを考えている方は、彼らに素晴らしい終の棲家を与えるためにも、ぜひ老犬にも目を向けてみてください。

参照:Man With Big Heart Adopts Senior Pets Of All Kinds

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi オリビア
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