重度の腎臓病に苦しむ愛犬

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愛犬がずっと健康でいられることは飼い主にとって幸せなことです。しかし、病気を患ってしまったからといって愛犬への愛情が薄くなることはありません。愛犬"ハンナ"と暮らしていた女性もその一人です。

ハンナは重度の腎臓病などを抱えていたため、ずっと薬を飲み続けていました。さらに足腰の痛み止めや発作を抑えるための薬も必要で、ほぼ薬漬けの状態でした。

慢性の腎臓病は腎機能の回復の見込みはなく、薬物療法や食事療法を根気よく続けることしか飼い主にはできないのだそうです。

併発している病気による発作の回数が極端に増え、飼い主の女性は見るに忍びないほどだったと言います。

1つでも多く、愛犬に素敵な経験を!

「ここ最近のハンナは、痛みや病気のせいでひどく疲れていました。ハンナが病気で苦しんだまま亡くなるより、1つでも多くの素敵なことを経験させてあげてから旅立たせたい。」

ハンナも必死で病気と闘っていましたが、あまりにも苦しむハンナの姿を見て、飼い主さんはそう考えるようになりました。

そして、素敵な思い出作りが始まったのです。



「ほら、ピンクのバンダナも巻きましょう。とっても美人さんよ!」



「ハンナ、ずっと食べたがっていたハンバーガーよ。最後のわがままを聞いてあげるからね。」



「幼なじみのお友達といっぱい遊んで、ハンナ。」

この日、ハンナは女の子らしいピンクのバンダナを巻いて、最後のドライブを楽しみました。窓から見える山にはもう登ることはできません。それでもしっかりとハンナはその風景を目に焼き付けました。

腎臓病の治療でずっと我慢させていたハンナの大好きなハンバーガー。「今日はもう食べて良いんだよ、ハンナ。」そんな飼い主さんの切ない気持ちが伝わってきます。

ずっと仲良しだった犬友達にも会うことができました。こんなに元気そうなのに、これが最後になるのかと思うと写真を見ているだけで本当に辛いです。

愛犬とのお別れの写真…家族に笑顔はなかった

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日が暮れて、楽しかったハンナの1日に終わりが近づいています。飼い主さんと子どもたちはハンナとの最後の写真を撮りました。ママの顔にも子どもたちの顔にも笑顔はありません。



ハンナはママの膝の上に乗り、動物病院へと向かいます。もう、本当のお別れの瞬間が刻一刻と近づいています。

そして…。

ハンナは家族に見守られながら、動物病院で静かに息を引き取りました。

安楽死という選択も愛の形

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飼い主さんは、病気で苦しんだ状態でハンナを逝かせることを望んでいませんでした。愛おしいハンナが天国に行く前に、たった1日で良いから楽しい時間を過ごしてほしかったのです。

安楽死の決断。それはハンナの命を飼い主の意思で終わらせること。長年共に暮らしてきた家族ですから、どれだけ苦しい決断だったことでしょう。

ハンナの家族は、もうこれ以上苦しんでほしくない、最期だけはせめて苦痛から解放させてあげたい、そう願った上での苦渋の決断だったのでしょう。

きっと、自分の身が切り裂かれるほどの辛さではなかったのか、と想像します。飼い主さんが、まだ温かいハンナの体を思い切り抱きしめて号泣している姿に涙が止まりません。

安楽死の選択をするのは、あくまでも愛犬の飼い主さんと獣医の話し合いがあってのことです。安楽死という選択をしたことのない筆者には安楽死の是非について述べることはできません。

是か非かは飼い主さんが決めること。愛犬の最期だけは痛みや苦しさから解放してあげることも愛の形ですし、愛犬の体力が尽きるまでその姿を見守るのも愛の形だと思うのです。

愛犬の最期が来たらどんな形であれ、しっかりと受け入れて、愛犬がスムーズに虹の橋を渡れるようにしてあげたいですね。

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