石川県で盲導犬がタクシーに乗車拒否される

引用の出典元:www.flickr.com

2016年3月3日、盲導犬を連れた視覚障害者の男性は金沢市のデパート前交差点にてタクシーを呼び止めます。盲導犬と一緒にタクシーに乗ろうとすると、運転手が乗車拒否をしたのです。

その理由は、「犬の毛がシートに付いて汚れてしまう」というものでした。

盲導犬には服を着せるなど、一定の配慮はしているものの、確かに犬の毛は付くでしょう。しかし、道路運送法により、乗客や荷物が運転に支障を与える以外において、乗車拒否はしてはいけないことになっています。

運輸支局に男性は報告を入れ、調査が始まりました。

運転手は法律は知っているものの、以前盲導犬を乗車させた際にシートが汚れてしまい、次の利用客からクレームが来た経験から乗車拒否をしてしまったそうです。

心情的にはわかりますが、すでに時代の潮流は数十年前とは大きく変化しています。決して許されることではないのです。

運送の引き受け義務違反を起こしたタクシー会社には、一定期間の一部車両の運転停止という行政処分がなされました。

コロンビアでも盲導犬乗車拒否

引用の出典元:www.youtube.com

コロンビアでも同じような出来事が起きていました。

公共バスに乗車しようとした視覚障害者の男性。すると、運転手からとんでもない暴言が…。

「犬は木箱に入れるか、貨物室に入れてください。それが無理ならバス停に置いてきてください!」

もちろん、この発言を聞いた乗客たちは運転手に猛抗議します。道行く人も、いったい何が起きているのか、と足を止めるほどの騒ぎに発展しました。

それでも運転手は盲導犬と男性を乗車拒否し続け、交通警備員が事態を収拾するほどでした。

乗客の一人が、この盲導犬乗車拒否をしている動画を撮影していました。You Tubeにアップされるやいなや、コロンビア中で大きな話題となります。

結局バス会社は、今後こういった乗車拒否をしないよう社員のモラル教育に努めると謝罪をしました。

盲導犬はペットではない

盲導犬は確かに犬ですが、人間をサポートするために仕事をしている補助犬です。決してペットではないということを認識していれば、こういった盲導犬乗車拒否は起きなかったかもしれません。



盲導犬は外で排泄する行為をも訓練されています。もちろん、万が一の事態が起きる可能性は「0」ではありません。座席に座ることはなくとも、うっかり足の汚れが付いてしまうこともあるでしょう。

それでも社会全体が盲導犬の役割の重要性を理解すれば、それは小さなことと捉えることができるはず。

盲導犬を拒否する行為は、人権を大きく傷つける行為でもあります。

事業者が補助犬としての盲導犬、介助犬、聴導犬の同伴を拒否することは、法律違反となっています。

障害者差別解消法の施行

国連の「障害者の権利に関する条約」の締結に向けた国内法制度の整備の一環として、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる「障害者差別解消法」)が制定されました(施行は一部の附則を除き平成28年4月1日)。

出典:障害を理由とする差別の解消の推進 - 内閣府


2016年4月から「障害者差別解消法」という法律が施行されています。これは、障害を理由に差別をしてはいけない、という法律です。対象は行政機関、地方公共団体、民間事業者です。

法律には、障害を理由に飲食店が入店拒否をすることはできない。車いすに乗る時に、手助けをするような配慮をする、といった内容が記述されています。

個人は法律の対象に含まれていないものの、国民全員が障害の有無に関わらず、人格と個性を尊重して共に暮らせる社会の実現を目指していますので、私たち一人一人の理解と行動はとても大切です。

2020年のオリンピックを控えた日本。国内外の身体の不自由な方、そして補助犬たちが安心して移動できるような環境を整えたいですね。

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