マスティフの外見の特徴:並外れたパワーと強靭な肉体を持つ超大型犬

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マスティフの平均的な体高は70~76cm、体重は79~86kgで大型犬の中でもかなり大きく、「超大型犬」などと言われる犬種です。非常に筋肉質で大きな頭部、深く厚い胸からはパワフルさを感じさせます。

四肢は太く、左右の間隔が離れ気味で歩様にも幅があります。足先もとても大きく厚みがあり、きれいなアーチを描いています。

体に対してやや小さめのたれ耳は厚みがあり、頭の高い位置についています。額にはしわが寄っていて、小さく下がった目は離れ気味、マズルは短くやや潰れ気味の顔はとても愛嬌があります。

被毛は短く寝ているため、体の皮膚にピタリと沿うように生えています。少し柔らかなアンダーコートとやや粗いオーバーコートが短いながらも厚みを作り冬にはしっかりと防寒します。

カラーはフォーン、アプリコット、シルバー、ブラック系のブリンドルなどで、耳や目、鼻を中心とした顔まわりは基本的にブラックです。

マスティフの歴史


原産国はイギリスで、別名「イングリッシュ・マスティフ」とも呼ばれています。

マスティフの歴史は古く、はっきりとわかっていない部分もありますが、古代マスティフ種の原型だと考えられています。数千年前から存在していたとされ、ローマ軍のイギリス侵攻を阻止したという説もあります。

その長い歴史の中で、ブル・マスティフなど多くの大型犬の作出に利用されてきました。

古くは軍用犬やライオンなどとの闘技に使われてきましたが、中世以降は番犬としての役割が強く農場を害獣から守る有能なガーディングドッグとして活躍してきました。一時は農場でマスティフを飼育することが義務付けられていたこともあるほどだと言われています。

さらにマスティフが歴史上で有名になったのは1415年アジャンクールの戦いでのこと。イギリスのピアーズ・リー卿が負傷した時に数時間にわたって主人を守り続けたという伝説を持つ犬がマスティフでした。

それがリー家が所有する屋敷でその後暮らすことになるマスティフの第1号とされ、この高貴なマスティフの血は現在のマスティフにも受け継がれ血統の基盤が作られたと考えられています。

その後マスティフはアメリカへ渡り世界に広まったことで、2度の世界大戦での絶滅の危機を免れてきました。

ちなみに、マスティフという名前はアングロサクソン語で「力強い、パワフル」という意味のある「マスティー」という言葉が由来していると言われています。

マスティフの性格:マナーがよくて落ち着きがあり、飼い主に対して愛情深く献身的

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マスティフの性格は穏やかで飼い主に対して非常に忠実なところが特徴的です。

見知らぬ人に対する警戒心は強いものの、飼い主に対する愛情は深く甘えん坊な一面を見せることもあります。大きな体で飼い主によりかかったり、上に乗ろうとして来たりする姿は愛くるしい家庭犬そのもの。

感情をあまり表に出すタイプではなく、常に物静かで冷静。一度気を許した相手に対しては、とにかく優しくおおらかで、どんなことをされても受け入れてしまうようなところがあります。

もちろん本体持ち合わせている護衛能力は非常に優れているため、番犬としてもこの上なく優秀。飼い主に対する保護能力が強く、敵意を感じた相手に対しては恐ろしいまでの迫力で追い立てます。

マスティフの寿命はどれ位?


マスティフの平均寿命は8~10年とされ、全ての犬種の中でも短い方だと考えられています。

寿命はもちろん個体差が大きいので一概に短いとは限りませんが、マスティフのような「超大型」と言われる犬種の多くは日頃の生活だけでも心肺機能に負担がかかりやすいと言われています。

さらに胃捻転や腸捻転など突発的に亡くなってしまうトラブルも少なくありません。

シニア期に入るのも早いため、できるだけそれぞれのライフステージにあった食事や生活習慣を与えられるようにし、健康診断なども定期的に行うようにしましょう。

マスティフの気をつけるべき病気

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マスティフに遺伝的に起こりやすいと言われている病気には、大型犬特有の股関節形成不全や胃捻転があります。

体重が極めて重く、関節に負担がかかりやすいため軽度から重度まで股関節系の疾患を抱えているマスティフは非常に多いと言われます。犬種の性質上、あまり見られませんがジャンプをしたり後ろ脚だけで立ち上がったりする動作は関節の負担となるため、できるだけ行わないように注意しましょう。

胃捻転は一度に多くの水を飲んだり、食事直後に運動したりすることで引き起こされやすいため、それらの状況を避けるように心がけましょう。また、体高が高いため、水や食事を与える時に、食器を台などにおいて高さを出してあげることも胃捻転予防に有効だと言われています。

他には眼疾患鼓張症や進行性の網膜萎縮症などの眼病も起こりやすい犬種です。

マスティフの飼い方と向いている家庭


マスティフは非常に穏やかで激しい感情表現をするタイプではないため飼い方自体がむずかしい犬種ではありません。

しかしながら、その体の大きさと力強さは容易にコントロールしきれるものではなく、さらに飼育環境を整えることも困難なため、日本の一般的な住宅で飼うことはなかなかむずかしいと言えるでしょう。

生活環境、散歩する際の運動スペースなどの確保や熟練したトレーニング技術があれば、優れた家庭犬として受け入れることができると思います。

体が大きく太りやすいため、毎日の運動量もかなり必要です。

狩猟犬ではないので、「獲物を追う」「捕らえる」などを想起させるような遊びは必須ではありませんが、長くゆったりとした散歩は欠かせません。

また、マスティフは顔のしわが多くたれ耳で、さらによだれを垂らしやすい犬種のため、顔まわりを濡れタオルでしっかりと拭くなど常に清潔にするようにしてあげましょう。

子供や他のペットに対して攻撃性を見せることなどはあまりないので、大人がしっかりとコントロールできる管理下であれば、小さな子供がいる家庭でも問題なく飼うことができると思います。

マスティフの穏やかさと風格がにじみ出る動画☆

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遊んでほしくてたまらないゴールデンレトリバーに、ちょっぴり困りながらも優しく対応するマスティフ。

軽く相手しているうちに、徐々に楽しくなってきちゃう感じにもキュンときます♡♡

マスティフの「余裕」がうかがい知れる動画です♪


マスティフの魅力と特徴まとめ


マスティフはその体の大きさと圧倒的な存在感が特徴的ですが、その性格は意外なほどやさしく穏やかです。子供や他の犬に対しても、とても温和な姿勢で接するため子守役を努めてくれるとも言われています。

飼い主に対して従順で聡明な犬種なので基本的には扱いやすい部類に入りますが、あまりにパワフルなため防衛本能や攻撃性が表に出てしまうとコントロール不能になる可能性も。

犬の扱いに慣れており、さらに飼育環境が整わなければなかなか飼育することはむずかしい犬種ですが、一緒に暮らせばとても愛情を感じられる素晴らしい家庭犬になるでしょう。

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