口唇口蓋裂が認められた子犬の運命は?

引用の出典元:www.thedodo.com

ジェン・クレイトンさんは愛犬ルビーを見るたびに微笑まずにはいられません。

ルビーの表情はコロコロ変わります。嬉しそうな表情だけでなく、真剣だったり、心配していたり、いたずらだったり…ジェンさん曰く、ルビーほど表情が豊かな犬は見たことがないのだそう。

ピットブルの雑種のルビーは、表情豊かなだけではありません。ユニークな顔の持ち主でもあるのです。なぜなら、ルビーは先天的口唇口蓋裂という奇形を持って生まれたから。

口唇口蓋裂とは、唇や口蓋の癒合が不完全で、つながっていない状態をいいます。唇や口腔内の上壁に関しては、後々外科手術が必要です。ルビーの場合、鼻の両側に溝があり、口唇がふたつに割れた状態でなっています。口腔内の上側の中央は、前から喉の方まで一直線に細長い穴が開いたようになっています。

口唇口蓋裂が起こる原因は、はっきりしていません。しかし、一般的に遺伝的要素が強い疾患とされています。そのため、ブリーダーは口蓋裂の仔犬を産んだことがある犬は、それ以上繁殖させるべきではないとジェンさんは考えています。

また、母犬が妊娠中に有害な物質にさらされた可能性もあるとして、環境的要素にも注目しているといいます。

口唇裂は見た目の問題である一方、口蓋裂は命にも関わる問題です。なぜなら、口蓋裂のある子犬は、ミルクを上手く飲むことができないからです。哺乳瓶や飲ませ方の工夫で改善することもありますが、必ずしもそうではありません。

アメリカのユタ州にある、特別なケアが必要な動物のための動物愛護団体ユタ・アニマル・アドボカシー・ファンデーション(Utah Animal Advocacy Foundation)でボランティアを務めるジェンさんのもとに、ルビーのブリーダーからメールがきたのは、ルビーが生まれて1時間以内のことでした。

一刻も早い措置が必要だと判断したジェンさんは、ブリーダーにルビーを獣医師のもとに連れて行き、チューブを使って授乳するようにアドバイスをしました。

ところが、数日後、ジェンさんが再びブリーダーから受け取ったメールにはこう書いてあったのです。「ルビーが死にかけている。」

小さな命を諦められなかった

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実のところ、ルビーは母犬から必要な栄養を全く貰えておらず、餓死寸前の状態でした。

ジェンさんが動物病院でブリーダーに会ったときのルビーの容態はひどいものでした。身体はガリガリで脱水症状がみられ、苦し気に呼吸をするルビー。

獣医師からは安楽死を勧められます。セカンドオピニオンを求めた獣医師にも、サードオピニオンを求めた獣医師も全員同じ見解でした。

しかし、諦め切れなかったジェンさんはルビーを自宅に連れ帰り、2時間おきにチューブでミルクを与えることに決めました。ミルクを飲みさえすれば生きることができる命をみすみす見捨てることは彼女にはできなかったのです。

献身的な介護を通じ、ジェンさんとルビーさんはお互いなくてはならない、かけがえのない存在になっていきました。

ジェンさんが仕事で家を空けている間は、彼女の母親と妹が医療従事者ということもあり、ルビーの世話を買って出てくれました。

こうしてすぐに容態が回復したルビーは、生後4カ月になったときに、ペンシルバニア州で開業する口唇口蓋裂の専門外科医のもとで手術を受けることになったのです。

幸い手術は成功し、手術の一時間後には缶のドッグフードを食べられるまでになりました。それ以来、経過はすこぶる良好でルビーはすくすく育っているのだそう。

同じ障害を持って生まれた少女に笑顔を

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手術のお陰で、今や普通の子犬となんら変わりがなく生活が送れるようになったルビー。散歩に出かけたり、遊んだり、人に会ったりするのが大好きです。ほかの犬に会うと、嬉しくて大興奮してしまいます。

そんなルビーは場の空気が読める犬で、静かにするべきところでは落ち着いた態度を見せるのだそう。子犬や子猫と一緒のときは、優しい眼差しで子守をします。

少し強面のルビーですが、子供との相性も抜群です。ジェンさんが生涯忘れられないであろうと思う出来事は、ルビーが口唇口蓋裂の少女と対面したときのこと。

ルビーの口元に手を伸ばした少女の顔に、ルビーはキスの嵐をプレゼント。尻尾が取れてしまうのではないかと思うほど、ブンブンと高速で尻尾を振ったのだとか。

口唇口蓋裂イコール安楽死ではない

引用の出典元:www.thedodo.com

ジェンさんはルビーを受け入れて以来、口唇口蓋裂で生まれた犬猫を積極的に保護するようになりました。

ルビーの手術をしたペンシルベニア州にある専門医には、ラブラドールのピッパとグレートデンのとフィリーを自らの運転で連れて行ったそう。

ジェンさんは語っています。

「ルビーもほかの子たちも、みんな不完全で生まれてきました。ありがたいことに、以前より多くの保護従事者やブリーダー、獣医師たちが、適切なケアがあれば口唇口蓋裂があるからといって有無を言わせず安楽死させる必要がないことに気付いています。私は今後も口唇口蓋裂の知識と理解を世間に広め、特別なケアが必要な動物を一匹でも多く助けていくつもりです。」

ルビーの命を救ったのは、ジェンさんの献身的なケアと絶対に諦めない精神でした。

まだまだ世間ではあまり知られていない動物の口唇口蓋裂。この記事をきっかけに、口唇口蓋裂は外科手術で治る疾患で、安楽死が必ずしも正しい選択ではないことを知る人が増えることを願います。

参照:Dog Who Was Born 'Different' Has The Best Smile

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi オリビア
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