車に残された犬を救う法律

引用の出典元:www.dogactually.net

州知事により署名された法律は、停車中の車に残された人間や動物に命の危険があると判断した場合に、窓を割るなどの手段を取っても違法に当たらないというものです。

具体的には、以下のような注意点が定められています。

窓を割るなど強制的な手段を取る前にドアの鍵が開いているかどうかを確認する。
救出をする前に必ず警察またはアニマルコントロールなどに連絡をする(到着を待つ必要はない。)
破損がやむを得ない場合、救出に必要な最低限に止める。
警察またはアニマルコントロールなどが到着するまでその場に留まる。
救助対象の人や動物以外のものには触らない。
このような「救出のために止むを得ず自動車を破損させた場合、適切な範囲であれば罪に問われない。」という条項に犬などの動物が対象に含まれる州法は、昨年7月のテネシー州での公布に続き2件目となります。

動物を車中に置き去りにすることを禁止する法律があるのは現在19州。気温や時間などに関わらず、動物だけを車中で待たせることは無条件で違法となる州、気温や動物の状態で条件付きで違法となる州など若干の違いがあります。州法で動物の置き去り禁止が定められていなくても郡や市の条例で禁止されている自治体も多く、全くそのような法律のない地域であっても車中の動物の健康に被害があった場合は動物虐待で有罪となります。

昨年の5月ジョージア州ではこのような事例もありました。炎天下のショッピングセンターの駐車場で車内に置き去りにされたヨーキーミックスが、苦しそうにハアハア呼吸をしていました。発見した男性が警察に通報したものの、警察の到着を待ちきれずに車の窓を割り犬を救出。飼い主が戻ってきた時「ほんの2~3分だったのに」と激怒したものの、周囲の人々の目撃証言で実際にはもっと長い時間であったことが証明されました。飼い主は窓を割った男性を逮捕するよう主張しましたが、警官はこれを拒否。

男性は事情聴取の上で不起訴となり、飼い主には250ドルの罰金と一定期間の地域奉仕活動の判決が下されました。ジョージア州にはテネシー州やフロリダ州のような「救出のための破損は罪に問われない」のような法律はもちろん、動物を車内に置き去りにしてはいけないという法の定めもありません。それでも、動物を車内で待たせておくことに対して、世論は確実に強い風当たりとなっており、実際の判決も厳しい方向に向いているようです。

引用の出典元:www.dogactually.net

日本でも、車内に置き去りにされた人間が危険な状態であると判断した第三者が、窓を割って救出するなどの行為は法律によって保護されています。残念ながら、刑法の「犯罪の不成立及び刑の減免」の緊急避難の条項に「動物」の二文字は含まれていません。けれど「自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危機を避けるため、やむを得ずにした行為は」と条文にあり、犬の健康は財産に対する危機と認められないのかな?認められるといいなあと思っています。

何はともあれ、これからの季節は暑さ対策に気を配っても配っても配りすぎということはないほどです。たとえ短い時間であっても車内の温度はあっという間に驚くほど高温になります。命を落とすことはなくても、高温の密室で(数センチ窓が開いていても、車内が蒸し風呂状態で呼吸もままならなくなるのは同じです。)我慢を強いられることは、確実に犬の健康を蝕みます。今年の夏も世界的な高温が予想される中、悲しい事故が1件でも少なくなるよう願いつつ、万が一車中置き去りの犬を見つけた時に通報できる準備をしておかなくては。

著者:ガニング亜紀
転載元:車に残された犬を救う法律 | dog actually - 犬を感じるブログメディア


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