アメリカでシェルターにたどり着く犬の現状

引用の出典元:www.dogster.com

アメリカは日本に比べると、動物保護のための活動が活発で、保護した犬猫の譲渡・里親探しが進んでいると言われています。しかし、それでも現状は厳しいもので、実に760万匹の犬猫がシェルターにたどり着いています。

そのうち、犬の数は390万匹にも上ります。幸運にもセカンドチャンスを与えられ、新しい飼い主に引き取られる犬の数は120万匹のみ。シェルター全体で見ると、26%の犬は無事に飼い主の元へ帰り、35%の犬里親を見つけ、残念ながら31%の犬は安楽死の道を辿ります。

シェルターにつれて来られる犬の数に対し、里親の数が圧倒的に足りていのが明らかです。

里親探しのための『The Dog Cafe』 での試み

引用の出典元:www.thedodo.com

2015年4月7日にロサンゼルスで、ある『特別』なカフェがオープンしました。お店の名前は、『The Dog Cafe』。

オーナーのサラ・ウルフガングさんは、16年間に渡ってシェルターでボランティア活動をしたり、海外で食用にされる犬を保護してきた経歴の持ち主。

シェルターから保護した犬たちの中には、今まで適切に世話されていなかったり、虐待された過去を持っています。そのため、保護犬たちは人間を怖がったり、人間に対して不信感を持っていました。そこでサラさんは、彼らが新しい家族に恵まれるには、人と触れ合う機会を増やすことが重要だと考えていました。

そこで思いついたのは、愛犬家と保護された犬たちが一緒に楽しく過ごせる場所を設けること。こうしてサラさんは、アメリカで初めての試みともいえる、気に入った犬をアダプトすることができるカフェをオープンすることにしたのです。

見違えるほどに変化した保護犬のロイス

引用の出典元:www.thedodo.com

ロイスは、サラさんの目論みが成功した例です。ロイスは、サラさんにシェルターから保護されたチワワとシェパードの雑種でした。ロイスは1歳にも満たないころにシェルターにつれてこられ、一度引き取られたものの、またシェルターに戻された経歴の持ち主でした。

シェルターを訪ねた人たちが檻を覗いても、人を怖がって奥の小屋に引っ込んでいたロイス。人懐っこい犬のほうが里親を見つける確率が上がる中、ロイスには不利な状況に陥っていました。

この調子では、ロイスを引き取りたいという新しい飼い主を探すのは前途多難のは明確でした。見かねたサラさんは、ロイスをサラさんが経営していたカフェにつれてくることにしました。すると、数週間後にロイスは目に見える大きな変化を遂げました。

あれだけ人を恐れていたロイスは、人に心を開くようになったのです。カフェに客が来ると駆け寄るようになり、時には膝の上でくつろぐことも。

オーナーのサラさんの願い

引用の出典元:www.thedodo.com

カフェには常時10匹ほどの犬がいます。お気に入りの犬が見つかっても、すぐに家につれて帰られるわけではありません。里親希望者は、譲渡までに数回通う必要があります。オーナーのサラさんも、譲渡希望者を厳しく審査しています。

サラさんの願いはひとつ。それは、この里親になれるドッグカフェというユニークなアイデアが全米中に広がって世論を動かすことです。

このドッグカフェは、数ヵ月前に実施したお試し期間でも大盛況で、多くの人の共感を得ました。正規オープン前にして、すでに数々のメディアにも取り上げられています。

シェルターはどうしても雰囲気が暗くなり殺伐としていて、犬も怯えがちです。カフェでコーヒーやお茶を飲みながら、人も犬もリラックスした中で触れ合えるのは理想だと思います。

人間の身勝手な事情で十分に愛情を受けられなかった犬たちが、ここを訪れる犬好きの客を通じで心を開き、社会化を身に付ける機会を与えられるのは最良のリハビリになります。

また、犬を飼えない事情がある客も、ここに来て犬たちと戯れ、犬に癒されることができます。ここでコーヒーを飲んで休憩するだけでも、サラさんと犬たちの助けになります。双方にとって、WIN-WINの関係ではないでしょうか?

日本発祥の猫カフェにアイデアを得てできたドッグカフェですが、我が国の文化がアメリカの恵まれない犬たちの役に少しでも立ったことを誇りに思います。

The Dog Cafeをきっかけにして、将来的に同じようなカフェが全米に増えて行くことを願わずにはいられません。

参照:New Dog Cafe Lets You Adopt A Dog With Your Coffee<

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