困った時のお助けアイテム。ところが…!

引用の出典元:petsnacks.com.au

元々犬は物をかじるのが好きな動物です。かじることでストレスの発散になります。特に仔犬は、歯が生え変わるときむず痒いため、大切にしている靴からお気に入りの家具まで、なんでもかじってしまいます。おかげで何足もの靴がゴミ箱行になってしまったという、泣くに泣けない話をよく耳にします。

そこで、そんな犬の『かじり癖』や『かじりたい欲望』を満たしてくれるお助けグッズとして、ローハイド(犬の骨の形をしたガム)を与える飼い主さんも多いのではないでしょうか?ローハイドを1本与えると、数時間は愛犬は夢中になります。犬を退屈にさせないのに打ってつけのため、ローハイドを重宝している飼い主さんもいるでしょう。

ところが、ローハイドをおやつとして与えることには危険がはらんでいるという衝撃的なニュースが、近年アメリカで発表されているのをご存知でしょうか?

そもそもローハイドは、どうやって製造されている?

引用の出典元:www.rover.com

ローハイドは通常、牛か馬の革が原料でできています。革の最上層は、人間の皮革製品に使用され、その下の層が、犬の嗜好品のローハイド用です。

ローハイドが店に並ぶころには、皮革が白や茶色の綺麗な状態に生まれ変わっています。このローハイドの製造工程で多くの化学薬品が使用されているのです。

まず、皮革の層を分けるために、硫化ナトリウムが使用されます。次に、皮革の不純物を取り除き漂白するため(革をなめすため)に、過酸化水素が使われます。さらに、皮革が腐らないように、安息香酸ナトリウムが。安息香酸ナトリウムは聞きなれない化学物質ですが、天然に存在しない添加物で、私たちが普段口にしている清涼飲料水の保存料・防腐材として使われているとか。それに加え、ローハイドを着色する場合には、人工着色料が表面に塗られ、仕上げに糊で固められるという具合です。

ここまで読んでみて、ローハイドがすでに薬品まみれになっていることが明らかでしょう。事実、ローハイドには発ガン物質などの検出が報告されています。

悪いニュースはこれだけで終わりません。ローハイド用の皮革の大多数は、アジア諸国から輸入されています。某国のローハイドには、犬や猫の皮なども含まれているということが分かっています。犬のおやつに犬の皮が使用されているなんて、ショック以外の何物でもありません。

また、たとえローハイドがアメリカ産のUSDA許可の製品であったとしても、安心できません。その製品がUSDAに認可された牛から製造されただけで、ローハイド自体がUSDAに安全性が認められたわけではないので注意が必要です。

その他のリスクは?

その他にも、ローハイドの危険性が獣医師に指摘されています。最も多いローハイドがらみの事故は、小さくなったローハイドが犬の喉に詰まることです。万が一、喉に欠片が詰まった場合は、喉の奥に押し込むのではなく、口の中から引っ張り出すようアドバイスされています。上手く欠片を引っ張り出すことに成功したとしても、早急に病院へ連れて行きましょう。一連の動作で、犬の喉や食道に傷がついていることがあり、化膿や感染症の原因になるのです。

次に注意したいのは、嘔吐や下痢です。皮は消化されにくいので、胃腸系のトラブルが発生することがあるという点です。飲み込んだローハイドの欠片が大きければ、胃腸内で水分を含んで膨らんだ結果、腸閉塞になる危険性が指摘されています。

最期に、ローハイドは犬の歯を傷つけるリスクがあるという点です。ローハイド自体が非常に硬いので、歯磨きの代わりになるのではと思う人もいます。しかし実際には、歯のクリーニングは期待できず、むしろ歯にダメージを与えることがあるので注意が必要です。歯のクリーニングには、別の製品を与えるのが賢明でしょう。

愛犬の健康を守るために

引用の出典元:www.rover.com

では、すべてのローハイドが危険かというと、そうではありません。製造工程で化学薬品が使用されていない物を選ぶように心掛けてください。天干しで製造されたローハイドは比較的安全だと言えます。

ただし、ローハイドを愛犬に与えるときは、与えっぱなしにするのではなく、前出の事故を防ぐために、ある程度の大きさになったら犬から取り上げるようにしてください。

愛犬のおやつを購入するさいは、値段だけに囚われず、製造工程と原材料ができるだけ安全な物を選ぶ必要があります。そのためには、商品のラベルを見て、内容を確認する癖をつけることが望ましいでしょう。

アメリカで起こった中国産のペットフードによる犬猫の健康被害や死亡事故の報告を受け、日本でも2009年に、愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律が施行されました。だからといって、闇雲にそれを信じて、商品の安全確認を怠るのは危険です。やはり、消費者自身が知識を身に付け、愛犬を守るという意識が大切です。事実、無知は罪なことであり、愛犬の健康問題に関わるとあれば、『知らなかった』では済まされないのですから。

参照:The Potentially Deadly Treat You’re Probably Giving Your Dog

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi オリビア
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