チベタン・マスティフの外見の特徴:骨太で力強さあふれる超大型犬種

引用の出典元:www.georgianjournal.ge

チベタン・マスティフの特徴として1番に挙げられるのは、やはり「とにかく大きい!!」ということではないでしょうか。一般的な家庭にいたら「大きすぎる」と言えるほどで、とんでもなく迫力があると思います。

大型犬の中でも特に頭蓋骨が大きく、ボディの骨が太く骨量も豊富なので非常にたくましい印象が与えられます。日本の一般家庭で飼われるレベルの大型犬に比べてはるかに大きく、「超大型犬」と言われる犬種です。

平均的な体重は64~82kgで、体高は61~71cm。100kgを超える個体も少なくないとされています。

成長がゆっくりで老化が早いという大型犬の中でも、その特徴が顕著にあらわれており心身ともに成犬として成長しきるまでに2~4年程かかると言われています。

カラーはブラック、グレー、ブラウン、ゴールド、ブラック&タンなど。タンの入り方はさまざまですが、足先や顔まわりに入ることが多いようです。また、胸元にホワイトが入る場合もあり、前から見ると星形に見えることも。

被毛も非常に豊かで、やや長めでまっすぐなオーバーコートと厚く密集したアンダーコートで覆われています。

首元や尾の毛はボディよりもさらに長く、尾はくるんと上に向かって巻いています。この巻き方を中国では「菊の花」と例えることもあります。

首周りの毛も特徴的で、チベタン・マスティフはこの毛の様子で「獅子型」と「虎型」の2種類にわかれると考えられています。「獅子型」はその名の通りライオンのたてがみのように豊かな毛が生えており、その中でも毛が長いタイプを「大獅子頭型」と呼びます。

体が大きく、毛が豊かな個体ほどグレードが高いとされ、中国では特に「大獅子頭型」が人気を集めています。

数年前にはこの「大獅子頭型」のチベタン・マスティフが、中国の動物園でライオンとして展示されていたというビックリな事件もあり、世界的な注目を集めました。

チベタン・マスティフの歴史


チベタン・マスティフは世界中の犬種の中での最も歴史深い部類に入るとされています。

グレートデンやボクサー、ニューファンドランドなどワーキンググループに入る大型犬の多くはチベタン・マスティフの血をひいているのではないかと考えられています。

紀元前千~4千年頃に活躍していた軍用犬もおそらくこの原種だろうと言われているほど古くからいるとされていますが、その存在が書物などで明確に記されているのは1200年代のマルコポーロやチンギスハーンの時代から。

マルコポーロはそのチベタン・マスティフの大きさに驚き、かの有名な『東方見聞録』にその様子を書き残しました。また、チンギスハーンは3万頭ものチベタン・マスティフを引き連れて遠征したと言われています。

軍用犬以外にも、チベットやネパール、ブータンなどで遊牧民とともに暮らし、飼育しているヤギや羊をオオカミなどから守るガーディングドッグとしても働いていました。また、テントに残る女性や子供を強盗などから守る役割も果たしました。

しかし1800年代以前は西洋人がチベット地方に入ることがほとんどなかったため、詳しい由来や歴史がわかっていないというのも事実です。1800年代半ばにイギリスに渡り、その後ドッグショーが開催され血統登録がなされました。

チベット地方以外ではなかなか繁殖がうまくいかず個体が増えないという状況が続きましたが、1900年半ばから徐々に繁殖に成功し出し、アメリカにも渡りました。

そんな中で戦争がはじまったり、中国がチベットを併合したことからイギリス、チベット共に個体が激減してしまいました。現在では海外に輸出されていた個体の血統を元に繁殖が行われ、絶滅を回避している状態です。

こういった背景や年に1度しか繁殖期がないという特徴から、チベタン・マスティフの希少性が高まっています。

日本でもチベタン・マスティフはいますが、正式な純血種ではないとされ体は小さめでたてがみはない個体ばかり。世界を見てもその純血種は200頭程度だと考えられています。

中国では国家第二類保護動物に指定されており、富裕層の間で人気を集め「富の象徴」となっています。そのため希少価値が高まり、見本市では2~3憶の値がつけられることもあるのです。

チベタン・マスティフの性格: 忠誠心・警戒心が強く恐れ知らずで勇猛果敢

引用の出典元:practicallyviral.com

チベタン・マスティフは古来から人間とともに生活、仕事をしてきた犬種ということもあり飼い主に対しての忠誠心が非常に強い特徴を持っています。

そのため飼い主以外、見知らぬ人間などを外敵とみなします。その高い縄張り意識と勇敢さによって敵に対しては果敢に襲いかかり獰猛性を見せます。警戒心によって家族を守ることに生きがいを感じイキイキと働きます。

しかしながらそのような本来の性格は、海外における繁殖の歴史の中で少しずつ薄れ、近年では温厚な性格のチベタン・マスティフが増えているとされています。

チベタン・マスティフの寿命はどれくらい?


チベタン・マスティフの平均的な寿命は10~12年程度。

個体差があることはもちろん個体数が少ないため、平均が取りにくいこともあり正確ではありませんが、超大型犬種なのであまり寿命は長い方ではありません。

チベタン・マスティフの気をつけるべき病気

引用の出典元:viewallpaper.com

チベタン・マスティフの犬種特有の病気というのはあまり多くないとされていますが、体が大きいことから股関節形成不全になりやすいと考えられています。

股関節形成不全の予防には、体重を増やしすぎないこと、不要にジャンプをさせないこと、すべりやすい床での生活を避けること、筋力をつけて体を支えられるようにすることだと言われています。

チベタン・マスティフの飼い方と向いている家庭


はじめに言っておくと、日本の一般家庭でチベタン・マスティフを飼うのは容易ではありません。「買う」「飼う」ともに非常に難しい犬種なのです。

まず日本ではチベタン・マスティフのブリーディングをしているブリーダーはほとんどいません。日本で購入出来るチベタン・マスティフは「グレード」が最も低いものであり、本来の純血種ではない場合もあります。それでも数百万円はすると考えられます。

海外のブリーダーから、直接またはブローカーを通じて購入することもできますが検疫などを踏まえて半年から1年ほどかかるとされ、費用も数千万~数億円とも言われています。

チベタン・マスティフの飼い方については、日本においてはプロの訓練士やトレーナーでも詳しくわからないということが多いでしょう。

海外ではコントロールしきれず、飼い主がかみ殺されてしまう痛ましい事故も起きています。

スペースやしつけ方法、生活環境の整え方などについてはチベタン・マスティフを専門としている(海外の)ブリーダーに直接アドバイスを求めるようにしましょう。

これで生後4週!?チベタン・マスティフの子犬の動画♪

引用の出典元:www.youtube.com

大きくたってやっぱり子犬はかわいいんです!!
このモフモフ感がたまらないんですよねー♡

チベタン・マスティフの魅力と特徴まとめ


チベタン・マスティフはその大きさで圧倒的な存在感を醸し出します。見知らぬ人間に対しては「凶暴」とも言える顔を見せ、飼い主に対しては気さくで温厚な顔を見せる魅力的な犬種です。

チベタン・マスティフを飼うということを考えてみると、今や非常に身近な存在である「犬」を飼うということの大変さやむずかしさを見直すきっかけになるかもしれません。

なかなか飼う機会、出会う機会はないかもしれませんが、犬の多様性や奥深さを知ることもできるのでぜひ興味を持っていただけたらうれしいです。

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Tsunayoshi MEG
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