いつもの散歩中に交通事故が起きた

引用の出典元:www.youtube.com

交通事故が起きたのは、ある月曜日の朝のことでした。視覚障がい者の女性、ストーンさん(62)は、盲導犬のゴールデンレトリーバー「フィーゴ」と一緒に、いつもと変わらぬ道を散歩していました。

横断歩道を渡りかけたストーンさんに、子どもを乗せたスクールバスが近づいて来ていました。どうしたことか、スクールバスの速度が落ちる気配はまったくありません。

そのことに気が付かないストーンさんでしたが、盲導犬フィーゴは、いち早く飼い主さんに迫る危機に気が付きます。

バスがどんどん接近しています。もう間に合わない!飼い主さんの右側にいたフィーゴは、とっさの判断で左側へとジャンプしバスの間に回り込んだのです。

その瞬間、スクールバスはフィーゴとストーンさんに衝突してしまいました。盲導犬フィーゴとストーンさんはその場に倒れ、交通事故を目撃したガソリンスタンドの従業員が走り寄ります。

盲導犬フィーゴはいっさい動けず、ストーンさんも頭から血を流し横たわったままです。二人は大丈夫なのでしょうか。

飼い主のそばで尻尾を振り続ける盲導犬

引用の出典元:www.youtube.com

交通事故の通報を受けて、救急車が事故現場に到着します。

倒れたままのストーンさんは、フィーゴがどこにいるかわからず、「フィーゴ!フィーゴはどこ!?フィーゴは大丈夫なの?」と叫ぶことしかできませんでした。

飼い主さんの声に、少し離れた場所で倒れていたフィーゴは、必死の力で飼い主さんのそばまで這いずって近づいたかと思うと、飼い主さんをなだめるかのようにフサフサの尻尾を揺らします。

フィーゴの前脚は、この交通事故によって骨が完全に折れ、歩けなくなっていたのです。

救急隊員は、ストーンさんを担架に乗せ「フィーゴは大丈夫、生きているよ。大丈夫だから。」となだめながら救急車へと搬送しました。

盲導犬フィーゴは、ストーンさんの乗った救急車を寂しそうに見つめ続けていたと言います。

実は、ニューヨーク州では救急車に動物を一緒に乗せることはできないため、フィーゴには応急処置が施された後に動物病院に搬送されました。

良かった!命に別条なし

引用の出典元:www.youtube.com

ストーンさんは、頭の怪我だけでなく肋骨が3本折れ、右ひじと足首の骨も折れていて怪我が治るまで病院に入院することになりましたが、命に別状はなかったことだけが幸いでした。

スクールバスと飼い主さんの間に飛び込んでいった、盲導犬フィーゴは大丈夫だったのでしょうか。フィーゴは右前脚の骨折のみで、内臓に損傷はありませんでした。

フィーゴは、動物病院で骨折の治療を受けたあと、彼女の友人によって面倒をみてもらうことになりました。

それぞれ離れ離れになっていますが、順調に回復しています。

一方、スクールバスに乗車していた2人の子どもに怪我はなく、大事には至らなかったとのこと。しかし、前方不注意で交通事故を起こしたバスの運転手は、安全義務違反の罪で逮捕されました。

この交通事故は、スクールバスが二人の歩いている交差点に左折する時に起きたのです。運転手は、メインストリートに気を奪われ、左折先の横断歩道に視線が向いていなかったと言います。

これがもしも、スピードがのっている直線道路で起きていたら、この程度の事故では済まなかったでしょう。

さらに、盲導犬フィーゴが飼い主さんの右側から離れ、スクールバスとのクッションになっていなかったら、飼い主さんの命はなかったかもしれません。

盲導犬の不服従訓練が命を守った

引用の出典元:www.cbsnews.com

今回ご紹介した盲導犬フィーゴは、偶然に飼い主を守る行動をとったのではないと思われます。本能的に守ったとも言えますが、おそらく盲導犬の訓練の賜物だったのではないでしょうか。

そもそも、盲導犬には歩行ルールがあります。

中部盲導犬協会では、犬を建物のある壁側に持って歩くという歩行ルールがあるので、道路の左端を歩くときは盲導犬は左側、右端を歩くときは盲導犬は右側に持ちます。

出典:社会福祉法人 中部盲導犬協会 » 盲導犬について


盲導犬は視覚障害者の生活をサポートする犬です。そのためには、使用者の指示に従うことが必要です。いわゆる「服従訓練」です。

その一方で「不服従訓練」というものがあるのはご存知でしょうか。


不服従訓練
盲導犬は使用者の指示に従うことを第一に考えるように訓練されています。しかし、その指示に従うと、使用者が危険だと盲導犬が察知した場合に は、使用者が「ゴー(=進め)」と指示をしても、盲導犬自身が危険な状態だと判断して使用者の命令には従わずに、使用者の身を守れるようにする 訓練です。

出典:盲導犬


盲導犬フィーゴも、不服従という難しい訓練と素晴らしい判断力によって、飼い主さんの命を守ることができたのでしょうね。

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この記事を書いたライター

Tsunayoshi ひまわり
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