ドラッグに汚染された少年らによる虐待

引用の出典元:metro.co.uk

みなさん、以前にTsunayoshiでも取り上げた「チャンキー」という子を覚えていらっしゃるでしょうか?

絶対に許せない!犬を誘拐し首や足の骨をおる虐待をした少年たち|Tsunayoshi [ツナヨシ]

英国王立動物虐待防止協会 (RSPCA)の捜査官によって、チワワのミックス犬「チャンキー」が保護されました。チャンキーは、いたいけな子犬だったにもかかわらず、拷問を受けたのではないかと思われる虐待による怪我を負っていました。

捜査官と警察官の調べにより、チャンキーは15~16歳の少年ら4人によって誘拐されたあげく、ひどい虐待を受けていたことが判明しました。

この少年らは、正常な状態ではなくドラッグに汚染されていたのです。異常な精神状態の中、チャンキーの首と足の骨を折り顔に火を付け大やけどを負わせました。虐待は何時間にも渡って行われたといいます。

挙句の果てには子犬の口にドラッグを押し込み、道路脇のゴミ箱に捨て去ったのです。捜査官の発見が遅れていれば、おそらくチャンキーはゴミ箱の中で絶命していたことでしょう。

少年らは法律で裁かれ、12ヵ月の保護観察処分とそれぞれに罰金10~50万円が科せられ、5年間の動物飼育を禁じられました。主犯格の親に対しても処分がなされ約100万円の罰金が科せられました。

チャンキーの心身の傷が心配

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チャンキーには獣医から適切な治療が施されましたが、こんなにもひどい虐待の状態からよくぞ生還したと、獣医もチャンキーの命が繋がったことに驚きを隠せませんでした。

捜査官はチャンキーが保護されたときのことを思い出すのも辛いといいます。子犬のチャンキーが発見されたときはすでに虫の息で、あまりの恐怖体験と痛みから小さな体はブルブルと震え続けていたそうです。

重症だった体の傷は後遺症も残らずなんとか回復し、飼い主と再会することができましたが、心配されていたのは心の傷です。

獣医やスタッフたちの温かい対応や飼い主の愛情によって、今までと変わりない愛嬌のあるチャンキーに戻りました。

飼い主さんによると、チャンキーは時々緊張した様子を見せることがありますが、人間への恐怖心を見せることはないといいます。

チャンキーは精神的ダメージを受けたにもかかわらず、飼い主さんに心配を掛けたくないという思いから、必死に立ち直ろうとしているのでしょう。

そんな犬の気持ちを想うと涙が溢れ出てしまいます。絶対に犬への虐待行為はあってはならないのです。

少年による虐待は他にも

引用の出典元:metro.co.uk

英国王立動物虐待防止協会 (RSPCA)によると、少年による虐待事件は他にも発生していました。

19歳と22歳の兄弟による飼い犬への虐待事件も酷いものでした。ブルドッグの「ベイビー」の背中の肉を掴み何度も振り回すほか、階段の上から何度も投げ落とすという恐ろしい行為を繰り返していたのです。

しかも、自分たちの虐待行為を携帯で動画撮影していたのです。この事件が明るみになったのは、スーパー内に落ちていた携帯のマイクロチップが警察に持ち込まれたことがきっかけでした。

警察はマイクロチップに映っている兄弟を特定し逮捕に至りました。飼い犬のベイビーは虐待の撮影日から3ヶ月後に、後ろ足がマヒし全身に傷がある状態で安楽死されられていたことも判明しました。

裁判所では、兄弟に5ヶ月の拘留判決を求刑したのに対し執行猶予2年、半年の夜間外出禁止命令と生涯に渡る動物飼育の禁止が言い渡されました。

市民たちからは、刑が軽すぎるとして怒りの声が上がりました。警察によると、この兄弟は一緒に住んでいる男性36歳から暴力を受け続けており、判決後にも兄弟から「911通報」を受けたそうです。

警察としては、この件を個人的、暴力的に対応するのは問題解決には繋がらない、と考えています。根本的に問題なのは人から人への虐待があることで、その”はけ口”として人から犬への虐待が行われていることなのです。

虐待の連鎖を断ち切る

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イギリスの犬事情は日本より優れている点が多々あります。例えばブリーダーが犬を販売する際には、飼い主の経済状況や犬を飼育できるだけの知識があるかなど、面接を通して確認したのち合格した人でなければ販売をしません。

世界に先駆けて1824年には「英国王立動物虐待防止協会 (RSPCA)」が設立され、通報によって虐待捜査官と警察官が連携し現場へ向かう体制が整っています。

動物虐待への対応が整っているイギリスですら、このような犬への虐待が行われ続けています。虐待を行うのは人間です。そして、犬を愛するのも人間です。

今回の虐待事件からわかるように、少年らが社会の中で何らかの問題を抱えていることが、犬への虐待に直接繋がっています。

少年らの心に闇があったことは理解できますが、だからと言って少年らの行動を擁護する気持ちにはなれません。社会に対する不満の”はけ口”として犬を虐待する行為は、絶対に許されるものではありません。

自分がどんな辛い社会環境で生きていても、それを他人や社会のせいにする気持ちは弱い人間のすることです。弱い気持ちや悲しみを抱えているのは自分たちだけじゃないことを、少年たちに知ってほしいと思います。

マイナス要素を拒否せずにしっかりと受け入れ、自分を大切にし誇りを持って生きてこそ、犬たちにも心から優しくなれるのではないでしょうか。虐待の根源を突き付けられたような事件でした。

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