引用の出典元:www.shutterstock.com

先日のニュース『犬は人の笑顔と怒り顔とを識別できている』では、犬が人の感情とその表情とを関連付けて区別することができるとの研究結果を紹介しましたが、それは、犬を愛する人々にとっては"もちろんそうだよね"という結果だったことと思います。

では、犬は人のウソがわかるのでしょうか?そして、ウソをつかれたことを覚えているのでしょうか?どんなにウソをつかれてもその人のことを信じて疑わないピュアな心を持っているのでしょうか?京都大学の心理学教室で犬の認知研究を行っている研究者らにより、犬と暮らす人々の普段の気付きを実験により検証するような研究が行われ、その結果が『Animal Cognition』に発表されました。

みなさんにはすでにお馴染みかと思いますが、指さし実験を使ってのテストが24頭の犬を対象に行われました。不透明な二つの容器の下の、片方には食べ物があり、もう一方には無いという状況を作ります。最初の実験の第一段階では、実験者は食べ物の入った容器を指さし、犬にそちらにいくよう促しました。第二段階では、片方の容器の下には食べ物があり、もう片方にはないことを犬に示してから、犬を放す前に食べ物のない容器のほうに行くよう指をさしました。そして第三段階では第一段階と同じ手順で、食べ物の入ったほうの容器を指さしました。

その結果、第一段階では、犬は人の指を指示したほうの容器へと駆け寄っていったにもかかわらず、第三段階ではわずか8%の犬しか、指をさした方の容器へいきませんでした。

二つ目の実験では、新しく26頭の犬が参加しました。そして、ひとつめの実験の第一段階(正しい指さし)と第二段階(ウソの指さし)を行った後、指さしをする人を交換して第三段階(正しい指先)を行いました。交替した人は、犬が初めて会う人です。その結果、犬は第三段階では第一段階と同じように、指さしされた方の容器へと駆け寄っていく結果となったのです。

研究を行った高岡祥子さんはこの結果について、犬は特定の人間のことを信頼できるかどうか、自らの経験を踏まえて判断することを意味するとし、犬がこれほどすぐに人への信頼性の価値をさげてしまうことに驚いたといっています。また、犬は人が考えているよりも洗練された社会的な知能を持つこと、そしてそれは、人と共存してきた長い歴史の中で選択的に進化してきたものだとしています。

つまり犬は、犬はウソをつかれた人のことを覚えており、その後、その人からの情報を信用するか否か、大きくいえばその人とのかかわりをどうするかを決定するための情報として使い、個々それぞれの人に対して行動を変化させていることが示されたともいえます。犬の記憶は私たちが考えているよりもずっと、特定の事象に関しては起った出来事をしっかりと覚え、それを活かして暮らしているのかもしれませんね。

著者:The dog actually Times
転載元:犬はウソをつく人を信用しない? | dog actually - 犬を感じるブログメディア


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