波乱万丈の家庭環境で摂食障害に



人生で辛いことや悲しいことを経験せずに生きている人は皆無かもしれません。現在、作家であり動物福祉活動を行うシャノンさんにも、波乱万丈の時代がありました。

彼女の父親は薬物中毒患者で、シャノンさんは殺されかけたこともあるほど家庭環境に恵まれていませんでした。シャノンさんは、愛すべきはずの父親への不信感が募り、成長期の純粋な心は押しつぶされていったのです。

こうした長年に渡るストレスが原因で、シャノンさんは摂食障害という病気の拒食症に苦しめられるようになっていきます。

摂食障害は体が痛めつけられるばかりか、薬物依存や精神疾患、自傷行為や自殺など、命の危険すら伴います。


摂食障害には食事をほとんどとらなくなってしまう拒食症、極端に大量に食べてしまう過食症があります。~中略~子どもの頃に両親の仲が悪かった、親や周囲の人間から体重や体型のことをみっともないと言われた、という経験も摂食障害のひきがねになります。

出典:摂食障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省


発症に繋がる最初のきっかけはダイエットでした。気が付けば食事を満足に食べることができない拒食症になり、歯が抜け落ちてしまいました。

摂食障害による拒食症は彼女の人生から健康な心と体を奪い、じわじわとすべてを破壊していったのです。

一人の女性を救った保護犬たちの愛



シャノンさんはセラピーや薬などあらゆる治療を受けましたが一向に良くならず、拒食症の苦しみは8年間も続きました。

そんなシャノンさんが24歳のころ、南カリフォルニアの動物保護施設でボランティア活動を始めたのをきっかけにして、人生が好転し始めます!



どんな治療法も彼女を苦しみから救い出すことはできなかったにもかかわらず、保護施設に収容された保護犬と触れ合ううちに、深く巨大化していた心の闇は「希望と愛」へと転換したのです。

シャノンさんはその頃の気持ちを「汚い犬小屋、そしてみすぼらしくて小さな犬用の部屋は、私の心に変化をもたらしました。不安と失望まみれだった私が、1人の人間と犬との間に流れる溢れんばかりの愛を感じ取ることができたのです」と語っています。

愛し愛されることで病気が完治



保護犬たちのお世話を通して、シャノンさんは犬の美しく純粋な心を全身で感じ取り、自分自身を許す勇気を得ました。

「自分だけが辛いのではない、犬たちも辛い経験を乗り越えて明るい笑顔を私に向けてくれるじゃないか」そう感じたシャノンさんの病気は、見事にどこかに消えてしまいます。



シャノンさんは、全身全霊で保護犬たちに愛を注ぎ続ける人生を選択しました。そして、苦しかった摂食障害を乗り越えた自身を讃え、それを助けてくれた保護犬たちとの物語を1冊の本として発刊しました。

本のタイトルは『Pound for Pound』。色々な意味が込められていると思いますが、違いに関係なく互いに尊敬しあう、と筆者は受け取りました。

人間が上で犬が下という階級付けをするのではなく、互いの価値を認め大切に愛し合う美しさを描いています。同時に摂食障害で悩む人にとっても有益な内容が盛り込まれています。

動物を愛するのも自分を愛するのも等価です。保護犬たちが与えてくれた癒しの力で摂食障害をも乗り越え、自分を愛することができるようになったシャノンさん。

彼女は今、すべての保護施設の犬に愛する家族ができるようサポートし、摂食障害と動物福祉の意識向上に励むとこそが自分の使命だ、として活動を続けています。

どんな治療でも治らなかった病気を、保護犬たちは愛の力でいとも簡単に治してしまうなんて本当に凄いですね!

保護犬たちには「人間に愛の何たるかを教えてくれてありがとう!」と言いたくなるような素敵な物語でした。

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